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第3章 守るべきか、攻めるべきか

いい出会いに乾杯-9-

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 何かが現れる前に、木々や雑木林に隠れる。
 水が出きると、ぬのを切り抜いて作ったような服を着て杖を持っているゴブリンが二人出て来る。かなり警戒しているみたいで辺りを何度も注意深く見渡している。
 ゴブリンが甲高い声をあげると、見たことのない、太く、短い足が出てきた。
 そこに、F○M-93のミサイル脚にぶつける。怪物の膝に当たり、脚が無くなる。ゴブリンの二体のうち一体が半分、体がなくなった。これは絶命だろう。
 もう一体は、詠唱を始める。
 バニラが光の速さで走り出し、布を被った、ゴブリンの頭を切り落とし、そのまま上に三メートル飛ぶ。巨大なゴブリンの頭上一メートルぐらいの場所に上がる。月のような放物線を描き、巨大なゴブリンの頭の上にきた時に脚を開き、斧を大きくしたハルバートを振り下ろす。フィーエルヤッペンの様に、地面に、ハルバートを立て、着地する。
 それは一連の流れで行われ、一瞬にして終わった。
 「おお、凄い。一瞬で終わっちゃったね。多分、親玉だよね」
 アーウェンが言うと、アーリーは頷く。
 「布被っていたのがシャーマンゴブリン、大きいのが、キングゴブリンこれはまだ小さい方かな」
 アーリーは特徴から推測する。
 「見たことあるの」
 アーウェンが聞く。
 「そんなに多くはないけど、森の中を行ったり来たりしてたとこ見たんだよね」
 アーリーが言う。
 「そうなんだ、何年に一回くらい」
 アーウェンがシャーマンゴブリンとキングゴブリンを観察しながら聞く。
 「うーん百年に一度かな、あっ、でもその月に2回見たよ」
 アーリーが言う。
 「そうか、それじゃあ…結構珍しいだな」
 アーウェンはキングが持っていた。刃渡り1.5メートルの大剣を片手で軽々持ち上げる。この剣は軽く数十キロはあるだろう。
 アーウェンはキングゴブリンの背中につけている鞘を取り付けられている、皮のベルトを外し、剣を納める。
 革のベルトをアーリーに頼んでアーウェンに合うよう加工してもらう。その間に、出来るだけゴブリンの耳と武器を集める。その中で指揮をとるものは特徴的なものを持っている。帽子、アクセサリー、武器等がある。それらも集めて持ち帰る。それらのアイテムを取り、キングゴブリンの所にまた戻る。
 鞘を担ぐ革紐がちょうど出来たみたいだ。アーリーはすごい笑顔で、こちらに向かって来る。
 「これ、出来たよ。ほらほら」
 アーリーがアーウェンの前で止まり革の紐を広げて、待っている。
 アーウェンはしゃがみ、紐に腕を通す。背中にもピッタリついて気持ちがいい。
 アーウェンよりも剣の方が大きい。背負うことも出来るが、脇差にも出来る。アーウェンは脇差を選ぶ。
 アーウェンはキングゴブリンの腹に拳を軽く当てると奥に入っていく。魔石を掴んで、引っこ抜く。
 アーウェンが拳を入れた所は爆発したように、穴が空いている。
 「さぁ、帰ろうか」
 アーウェン達は帰路に着く。
 
 
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