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第3章 守るべきか、攻めるべきか

いい出会いに乾杯-2-

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 『ごめん、ちょっと考え事してた』
 アーウェンはアメリアに素直に謝る。アメリアはアーウェンの考えと同じだった。それに加えて、さらに考えをのべる。
 『———パートナーの内臓を煮詰めて出来た、油の中に持ち歩きができる物をつけるとパートナーがどうか、わかるアイテムになるんじゃないかな』
 アメリアが言う。
 アーウェンはアメリア=パートナーだからこんなこと言わせていいのかと苦悶したが、すぐに切り替えて聞く。
 『アイテムかぁ…持ってたらどう見えるんだろう』
 タスクは、パートナーと人間の違いは何なのか考える。パートナーが、人間に変化していたとしてもバレる要素があるのだろうか。
 考えがまとまらないうちに門前まで来ていた。
 ギルド証を見せるとすぐに、通してくれる。国の中で何かいちゃもんつけられるのだろうか。
 何もなく冒険者ギルドにつく。この中でも何かあって、冒険者に捕まって、実は賞金首とかでしたとか…なかった。受付にギルド証を見せると、緊急の依頼があると何枚か出される。早速、依頼を受けることにした。
 ギルドを出て、すぐには行かず食料品を買い、その後に向かう事にした。
 バザーに行くと、あまり賑わいがない。歩いてみると、黒魔術や魔法に関するものが多い。どうやらそんな日の様だ。お客さんも、籠を持っている人はいない。杖を持っている人が多い。その中でアイテムを多く扱っている所を見つける事にした。
 『売ってないと思うけど、パートナーがわかるアイテム屋があるかもしれない』
 アーウェンはそう言い、探し回る事にした。
 どの店にも一人や二人は居るのだが、一つだけ、ポツンと誰もいない店がある。屋根もなく、ゴザの様な物の上にアイテムが置いてある。
 「ああ、あの店…」
 急に現れた、お節介が話しかけてくる。アーウェンはビクッと驚く。
 「あっ、急に喋りかけちゃってビックリした。ふふ、ごめんね。あそこの店は、いわくつき何だよ、タヒ体あさりして集めたもの、買い取った物を売ってるんだよ」
 優しい女性に言われた。アーウェンは俄然興味が湧いた。
 『あそこに、パートナーがわかるアイテムがあるかもしれない』
 アーウェンはそう言うと、一直線にその店に行く。
 「ちょっとー話聞いてたー」
 お姉さんは叫んだ。皆に聞こえる様に叫んだ。だがアーウェンは歩みを止めない。
 (物好きもいるものね)
 お姉さんはそう呟きどこかに行く。
 アーウェンはとんがり帽子に、黒いローブ、ソバージュの白と黒が混ざった長髪。the魔女の店主に話しかける。
 「触ってもいいですか」
 アーウェンが言うと、店主はにこーと笑う。
 「カカカ、ええ、ええ、ゆっくり見ていてください。どうせ暇なもので」
 魔女はいつもこんな感じなのだろう。嫌味にとれる様な言い方をするから、変な噂が立つのだろうか。
 タスクは笑顔で座り、魔女に聞く。
 「いろんなものが置いてありますね、これ触ってもいいですか」
 アーウェンがそう言う。
 
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