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第二章  冒険の始まり

心のざわめき-2-

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 ギルドにつき、報告をする。受注書を見せ、印が無いことに受付嬢が気づく。
 「これは…依頼、失敗ということでしょうか」
 アーウェンはカバンから狩った、皮を取り出す。
 「依頼的には達成されているって感じなんですかね」
 受付嬢が不思議そうにしている。アーウェンはそれに対して口を開く。
 「依頼は成功して、村で宴会をして、その時、いかがわしいモノが入った飲食がありまして、それを避けながら村から出てきました」
 アーウェンの話を聞き受付嬢は呆然としている。アーウェンは続けて言う。
 「最近、冒険者の行方不明者とか、人がいなくなったとか何か報告受けてないですか」
 アーウェンが言い終わると、受付嬢はハッとし、返事をする。
 「私は…そうゆことは聞いてないですね。ちょっとお時間いただいていいですか」
 アーウェンは頷き、どうぞと言う。
 受付嬢は同僚の受付嬢に話、後ろの部屋に消えていく。受付嬢と話していた子が目の前に座る。
 「すいません、冒険者の行方不明の件なんですが、詳しく聞いてもいいですか。私が担当した人が帰ってこないんです」
 受付嬢の話によると、もう一週間は帰ってこないと言う。
 「それじゃあ、まず、その冒険者の行った場所を教えてくれないか」
 受付嬢は返事をすると後ろに行って丸まった地図を握りしめてカウンターを出て、冒険者側に来て丸テーブルに手を伸ばし、どうぞと言う。
 アーウェンはテーブルにつき、受付嬢は地図を広げる。
 「ここが今いるシュプリング・ビーンズです。ここから直接、依頼場所に行けばこのルートです」
 受付嬢は指でなぞりながら現在地から目的地を指す。
 「なるほど、依頼が早く終わりパーティの誰かがを知っていたらここを通るルートにしていたはず…俺たちが依頼を受けた、村がここか…寄ろうとすれば寄れるな」
 アーウェンも指を使ってなぞる。
 パーティの依頼を受けた場所から村までは斜めに進んだ先にある。一泊出来れば、帰りは平坦な道になっているため楽に帰れる。
 「そう言えば、そのパーティはどんな服装で構成だった」
 アーウェンが聞くと、受付嬢が少し考え答える。
 「確か…戦士、メイジ魔法使い、シーフですね。シーフと言っても、悪いことはしてなくって、罠外しや鍵開けとか担当だったらしいですよ」
 受付嬢は神妙な面持ちだったが段々柔らかくなる。
 「格好は、戦士は甲冑何故かヘルムは被らない。メイジは魔法師のローブにワンドを使ってました。シーフは軽装に革の道具入れみたいなのを巻いていました…」
 受付嬢は、思い出しながら言う。
 「それなら…ヘルムを被っていない、廃人は見たよ」
 パドーが横から出て話す。


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