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第二章  冒険の始まり

怖いのは夜明けまで

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 パドーと、出会った時から話を振り返る。
 「パドーが話しかけてくれたからなんとかここまで来れたかなって所あるよ。さっきも、逃げる時、霧を出してくれたでしょ。ああ、ごめん最近のことを話しちゃう癖があるから、そうそう、神殿で話しかけられて、冒険が始まって…」
 パドーはうずうずして、話に入ってくる。
 「そんな前の話していたら、陽が上がるよ」
 パドーは威勢よく言う。タスクは笑みを浮べる。
 「もしかして、恥ずかしがってる。いいじゃんもっと話そうよ。パドーが、最初に出てきた時、神の使いだと思ったよ…」
 タスクは最初はおちゃらけた感じで喋り、段々と神妙な面持ちで言う。パドーも同じ感じで言う。
 「う~ん、多分…ちょっと言い方は違うかもしれないけど、アメリアだって、アーリーだってあの場で貴方の前に立てば、変わらない説明したと思うよ———」
 パドーが呼吸の間にアーウェンはちゃちゃを入れる。
 「フー、ルーでも」
 アーウェンは言うと、パドーは笑い出す。
 「うん…そうだね、フー、ルーどっちが先にいたかはわからないけど皆ブラックボックスに入る意志を持って、入ってるから、神様の啓示は受けてる。ただ話が上手い下手とかで私みたいな案内役になるかどうかが決まったり、相性的なところで決まったり、両方もあるかもね」
 パドーはこちらを見る。
 「そうだね、初めてがパドーでよかったかな———」
 テントの中がざわめきだす。アーウェンはお構いなし話す。
 「バニラ、クロムだったら、少し疑うもんな。ナイスボディーのお姉さんが現れたら、えっ、勧誘みたいな感じで。アメリアとは喧嘩して、そのまま預けちゃいそうだし、最初は性格知らないしね。アーリーは大丈夫かな。気遣ってくれるだろうし。フー、ルーどっちがきても、ちょっと考えるな。でもさ、このメンバー最高だなって思うよ」
 アーウェンはそう言うと、パドーは胸を手で揺らし始める。
 「えー、私だって結構大きい方だと思うけどな」
 パドーは不満そうに言う。アーウェンはのけ反り、後ろに手をつく。
 「ま、まぁそうだね…あの時は姿がはっきり見えてたわけじゃないし…どちらかと言うと声の方が聞こえていたかんじ…」
 アーウェンが話していると、パドーがもたれ掛かる。アーウェンはパドーのお腹に腕を回し、起き上がる。
 「じゃなくでもいいだよ」
 パドーは照れ隠しなのか、背極的に触らそうとしている。
 「うん、わかった」
 それの言葉を聞いて、後ろから、皆が飛び出してくる。
 「「「「「「ちょっと待ったー」」」」」」
 皆が声を揃えて。危機迫る顔で迫ってくる。
 「う、ん。あっみんな出てきたんだ」
 パドーは愉悦感に浸っている。
 「そう、見張の交代だよ」
 アメリアが言う。
 「もうそんな時間、早いな~。それじゃあ交換だね」
 パドーはとぼけた感じで言う。
 「それじゃあ、フー、ルー話そうか」
 アーウェンは言う。フー、ルーは元気に静かに返事をする。
 
 
 
 
 
 
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