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第二章  冒険の始まり

怪しいのは誰だ

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 皆同じ所見っている。
 「ちょっと、みんな~」
 アーウェンは言うと皆の顔は本気マジだ。
 「ええ、いいでしょう」
 許されたようだ。
 「私は許さないかな」
 パドーがそう言うと、アーウェンの前に行きぺたんと女の子座りになる。
 「…ギュッてして」
 パドーは腕広げる。
 「あっずるいですよ」
 「良いなー私も許さない」
 「私も許さない」
 「わたしもわたしも」
 ガヤガヤし始めたので、パドーを抱きしめる。
 今まで騒がしかったのに一瞬にして静けさを取り戻す。
 「皆、ブラックボックスに戻って」
 タスクが言う。皆疑問に思い、各々口を開く。タスクはその間ベットに腰掛ける目の前にはパドーがいる。パドーの腰から腕を外す。すぐにパドーも戻る。
 鍵がはずさらる音が聞こえる。
 「話し声が聞こえた。何か企んでんじゃ無いのか」
 部屋の中はアーウェン一人だ。
 「あーごめん、考え事してまとまらなくなるとつい声が出ちゃって。んで、段々煮詰まってくるとどんどん大きな声になっちゃって…」
 タスクは一点を見つめて言う。
 「そうか…こん詰めんなよ」
 村人は一点を見つめるタスク見て、狂気を感じた。あまり刺激を与えない方がいいのではないかと。
 すぐに扉を閉め、鍵を閉める。足音が遠ざかって行く。
 「あっっっっぶねー、皆、開く瞬間までいるんだもん。不自然に壁見つめて…はぁー良かった」
 アーウェンは追い詰められていた。その中でどうにかしなくてはいけないのと。偶然にも、相手が感じとってくれたからいいものの、危うく、飲食を無理矢理食わさられる所だった。
 「…皆、出てきて」
 皆が出てくる。皆顔を鬱ぎ、ぎみだ。
 「一刻も無駄にできない状況になって来た。俺から言うよ。村の裏手に洞窟がある。そこはクロムが見つけてくれた。その中に人らしきものがいるらしい。洞窟について知っているものはいないか」
 アーウェンは皆に伝えると、アメリアが話す。
 「洞窟、私も見つけた。それで、人が蠢いているのを見つけて、そうしたら森に連れてがれて…」
 悲劇のヒロインのような語り口だが、罠にはめたり、狂喜乱舞に貶め入れたのはアメリアだ。
 「そうなんだ…二人が見つけたならほぼ確実に何かあるよな。朝になって、村人皆、おはようもう帰るのかいなんて気軽に声かけて、返してくれないよな」
 タスクは、腕を組み、俯く。何かを考えているようだ。
 「それじゃあ、私たちがやるわ」
 彼女たちは、胸を張り、言う。
 「いや~…それは…」
 アーウェンはあまり気乗りしていない。
 「な~んで、やらせてくれても良いじゃない」
 それぞれ、アーウェンにぶうたれる。
 (だって、ジェノサイドになりそうじゃん)
 アーウェンは不安に思うのだった。
 
  
  
  
 
 
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