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第二章  冒険の始まり

旅の始まり-4-

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 本当にクロムが敵じゃなくて良かった。絶対に勝てない。
 「クロムかー、良かったー」
 アーウェンは生きた心地がしなかった。息のように抜けるような声を出す。
 「何か見つかった、怪しいところとか、5、6人集まっているとことか」
 アーウェンは言いながら、クロムに近づく。
 「そうですねぇ、強いと言えば、洞窟に人間がいるんだけど体つきはいいのに、異様に腰が曲がっている足も曲がっている。中には肉が無くって骨のような人がいる」
 クロムは教えた後、指を差し、どこら辺か教えてくれる。
 「なるほどな…」
 クロムに話そうとしたところ、三人が明らかに、アーウェンのいた小屋に向かっている。偵察かもしれないから戻ることに。
 「ありがとう、クロムまた改めて皆に伝えるよ」
 アーウェンは穴に戻って行く。
 「どうしたんですか」
 クロムは慌てて聞く。
 「あの小屋に俺いたんだけど出てきちゃったからさ、また戻ろうと思って…」
 アーウェンは掘ったところを戻ろうとすると、クロムが声をかける。
 「私も行きます」
 「わかった、じゃあすぐブラックボックスに」
 クロムは首を振り、黒い球体になる。もしかして。
 「そこに入るってこと」
 クロムの黒い球体にのまれ、一瞬で、小屋の部屋に戻る。下手したら、光の球体より早いかもしれない。
 床を直し、ベットの中に入った瞬間、ノックされる。
 「大丈夫ですか、体調とか」
 扉の外から声が聞こえる。
 「あ、え~え大丈夫ですよ」
 アーウェンは少し声をうわずりながら言う。体調がすぐれないけど、返事が帰ってきたことで、鍵を開けて来ず、足音が遠く離れて行く。
 「ふぅ、帰って行った。って何してんのこんな時に」
 アーウェンは安堵したがすぐに平穏は崩れる。
 「何って、ナニをナニして、ナニしてマフ」
 クロムはこちらを見つめている。
 「しょうがないな。一回ハグしよ」
 アーウェンは呆れつつ、受け入れる。
 「あんた達何してんの」
 アメリアがいる。
 「…何ってナニ」
 タスクは動悸は治らないが、妙に冷静だ。
 アーリーもバニラもパドーもフーとルーもいる。
 「主がいる所に私たちはすぐに駆けつけられるようなっています。それにブラックボックスがあれば、それを媒介にかえして、どんな状況でも主の元に行けます」
 「なるほど…」
 ブラックボックスがあればすぐに駆けつけられるらしい。ちょっと監視されている気分だが、危機的状況は凄く助かる。
 ヨレヨレの服を伸ばし、意見を言い合う。

 

 
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