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第二章 冒険の始まり
やっと旅に…出れる-3-
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「そこそこの木、2本使うけどね」
アーリーは言う。
「それじゃあ、森の中で出来る依頼を受けて、そこそこ奥の木を使おう」
アーウェンはそう言い、冒険者ギルドに向かう。
「んっこどもが倒れている」
良く見ると、見窄らしい格好の少年が倒れている。そんな子を誰も気にせず、歩き去る人たち。
アーウェンは、少年に近づき、まず息を吐いているか、確認する。
(うん、息はある)
すぐに懐に手を入れ、盗んだものを確認する。腹回りには隠されていない。足元に膨らみがある、そこに触れると、金属がすれる音がする。ズボンの裾を切り、お金が入っている袋を取り出す。そして綺麗にズボンを縫い合わせる。ここまでの一連の流れを流れるように行う。
その後にアーウェンから盗んだ、袋は手に持ち続けていた。袋を取り出す。
アーウェンの村だと、お金を取った場合、取った側、取られた側はすぐわかるから本人に返すか、家の前に置く。使われたらそこまで、だけど今の状況はどちらでもないとりあえず、お金は兵士、自警団に渡そう…
「っぐふぁ」
アーウェンは立ち上がり、振り向きざまに知らないおっさんに殴られる。
「…え…盗…物を…て———」
おっさんは真っ赤な顔で怒鳴っまている。
アーウェンはおっさんに両手で胸ぐらを掴まれ、起き上がらせられる。足が浮き、力が入らない形になる。
「おま…の…いで、お…めは———」
おっさんはそう言って、弓を引くように拳を後ろに引く。
アーウェンは意識が戻って来たのですぐさま、掴まれている手の親指を取り、おっさん側に体重をかけ、手平が広がり離れ始めたら外側に傾ける。アーウェンは着地し、そのまま腕を上げ、肩が上がったら、一気にしゃがむと同時に腕を引っ張る。そうすると、おじさんは転び背を打つ、そのまま腕を回し、腹ばいにする。
親指を取ってからの一連の所作は見る物を圧倒するほど早かった。
「アーリー、手足縛って」
アーウェンが言うと地面から木の根が生えまず足を固定するそのあと肘の上部分から根が出て固定する。
「あ~あ、クラクラする。なんで殴られなくちゃいけないんだよ」
アーウェンはわかりやすくイラついていた。
アーウェンはおっさんの体の上にお金の袋を置いて、その場を去る事にした。アーリーに20秒後に根っこをとるように言う。アーリーは「わかった」と言う。
「何があった、知っているものは速やかに答えろ」
どうやら、自警団か何かが来たようだ。かき分けて、おっさんが見えた頃に根っこの先が地面に入って行った。おっさんが立ちあがろうとすると、袋が落ちる音が鳴る。暗がりに音が響く。
「お前、盗人だな。こんなに沢山。それにこれは二頭の獅子間違いない。貴族のものだ。これは、重罪だぞ」
おっさんが犯人ではないにしろ、真実を言うものもいたがごく僅かで信憑性がなく、おっさんに対して皆、しらけている。
アーリーは言う。
「それじゃあ、森の中で出来る依頼を受けて、そこそこ奥の木を使おう」
アーウェンはそう言い、冒険者ギルドに向かう。
「んっこどもが倒れている」
良く見ると、見窄らしい格好の少年が倒れている。そんな子を誰も気にせず、歩き去る人たち。
アーウェンは、少年に近づき、まず息を吐いているか、確認する。
(うん、息はある)
すぐに懐に手を入れ、盗んだものを確認する。腹回りには隠されていない。足元に膨らみがある、そこに触れると、金属がすれる音がする。ズボンの裾を切り、お金が入っている袋を取り出す。そして綺麗にズボンを縫い合わせる。ここまでの一連の流れを流れるように行う。
その後にアーウェンから盗んだ、袋は手に持ち続けていた。袋を取り出す。
アーウェンの村だと、お金を取った場合、取った側、取られた側はすぐわかるから本人に返すか、家の前に置く。使われたらそこまで、だけど今の状況はどちらでもないとりあえず、お金は兵士、自警団に渡そう…
「っぐふぁ」
アーウェンは立ち上がり、振り向きざまに知らないおっさんに殴られる。
「…え…盗…物を…て———」
おっさんは真っ赤な顔で怒鳴っまている。
アーウェンはおっさんに両手で胸ぐらを掴まれ、起き上がらせられる。足が浮き、力が入らない形になる。
「おま…の…いで、お…めは———」
おっさんはそう言って、弓を引くように拳を後ろに引く。
アーウェンは意識が戻って来たのですぐさま、掴まれている手の親指を取り、おっさん側に体重をかけ、手平が広がり離れ始めたら外側に傾ける。アーウェンは着地し、そのまま腕を上げ、肩が上がったら、一気にしゃがむと同時に腕を引っ張る。そうすると、おじさんは転び背を打つ、そのまま腕を回し、腹ばいにする。
親指を取ってからの一連の所作は見る物を圧倒するほど早かった。
「アーリー、手足縛って」
アーウェンが言うと地面から木の根が生えまず足を固定するそのあと肘の上部分から根が出て固定する。
「あ~あ、クラクラする。なんで殴られなくちゃいけないんだよ」
アーウェンはわかりやすくイラついていた。
アーウェンはおっさんの体の上にお金の袋を置いて、その場を去る事にした。アーリーに20秒後に根っこをとるように言う。アーリーは「わかった」と言う。
「何があった、知っているものは速やかに答えろ」
どうやら、自警団か何かが来たようだ。かき分けて、おっさんが見えた頃に根っこの先が地面に入って行った。おっさんが立ちあがろうとすると、袋が落ちる音が鳴る。暗がりに音が響く。
「お前、盗人だな。こんなに沢山。それにこれは二頭の獅子間違いない。貴族のものだ。これは、重罪だぞ」
おっさんが犯人ではないにしろ、真実を言うものもいたがごく僅かで信憑性がなく、おっさんに対して皆、しらけている。
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