ブラックボックス 〜禁じられし暗黒の一角〜

parip Nocturne

文字の大きさ
上 下
29 / 100
第1章 相棒と別れと

闘技開始-2-

しおりを挟む
 次はクロムに剣闘士が近づいて来る。
 (あいつは、長距離に強い、インファイトに持っていければ勝てる)
 97k(擬数)をベースにレバーアクションに変えてあり、銃剣もついている。
 剣闘士のストレートをクロムは風車のように、銃を使い全てをさばく。隙を見て、肩に当てるストックを足の甲に当てようとしたら避けられた。そのままストックを地面に当て、体を浮かせ体重を乗せた、蹴りを胴体に当てる。剣闘士はそのまま曲線を描き背中から倒れる。地面に着くまでかなりの浮遊間があった。瞬時に立ち上がり前傾姿勢になり突っ込んで来る。
 クロムはスナイパーライフル(SR)を剣闘士に投げる。剣闘士は片手でSRをはじく、銃から黒い煙が出て手に絡むようにして消えていく。煙がなくなり、クロムの姿も消える。頭にナニカを突きつけられる。
 クロムは瞬時に姿勢が低くなる大股で一歩を出し、剣闘士の横につく。そのまま、USPI(偽名)を頭につけ打ち込む。
 「安心して、ゴム弾相当だから」
 その後、クロムは、ミニガンを出して掃討する。
 パドーは霧の中で弄んでいる。
 パドーは背後に霧を出し、その中に入っていく。ヒップラインを強調した歩き方をしながら。
 「くそ、あのケモミミ、誘ってやがる」
 剣闘士何人かが霧の中に入っていく。
 霧の中は1メートルも先は見えない、濃霧になっている。その中に何故かパドーの姿が見える。
 「待ってー、今から狩ってやるよ~」
 「へへへ、待って、待って」
 「どこに行っても、同じだーあぁ」
 あの霧の中で何があるのだろう。みんな神経がイカれているようにも思える。
 しばらくすると、鉄同士がぶつかる、甲高い音が響き出す。
 しばらく、音が鳴り止まない。すると霧がだんだん晴れて来ると、剣闘士同士で戦っている。
 「ベイビー何恥ずかしがってんだい」
 「もっと、避けた方がいいんじゃないか」
 「どうなってんだ、ケモミミが3いや、4体…」
 いろんなところで混沌としている現状があらわになる。
 パドーはこっちに近づいて来る。はたから、見ていた剣闘士が叫ぶ。
 「ケモミミはあそこだ」
 霧の中にいたものたちは一斉に、叫んだ剣闘士に向かっていく。
 「そんなとこにいたのか~い」
 「そんな、挑発的なダンスして、乗ってやるぅぅよ」
 「ああ、めんどくさい、5体居ようが……十体…皆ゴロシだ」
 霧に入って行った皆叫んだ、剣闘士に向かう。
 「やめろ、止まれー止まれよ。うっうぁぁぁぁぁ」
 剣闘士は薙ぎ倒され、次々と剣闘士が剣闘士を襲いかかる。
 「あははははは、そんなに逃げるなよー」
 「捕まえた、これから楽しもうや」
 「いなくなれ、いなくなれ、いなくなれ。どうして…どうしていなくならないんだ…」
 阿鼻叫喚となす。
 三人により壊滅状態になっている。
 アーリーを探すが見えない。
 コロシアムの隅に塔がっている。ダンジョンだろうか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

この世界で唯一『スキル合成』の能力を持っていた件

なかの
ファンタジー
異世界に転生した僕。 そこで与えられたのは、この世界ただ一人だけが持つ、ユニークスキル『スキル合成 - シンセサイズ』だった。 このユニークスキルを武器にこの世界を無双していく。 【web累計100万PV突破!】 著/イラスト なかの

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

サディストの私がM男を多頭飼いした時のお話

トシコ
ファンタジー
素人の女王様である私がマゾの男性を飼うのはリスクもありますが、生活に余裕の出来た私には癒しの空間でした。結婚しないで管理職になった女性は周りから見る目も厳しく、私は自分だけの城を作りまあした。そこで私とM男の週末の生活を祖紹介します。半分はノンフィクション、そして半分はフィクションです。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります

真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」 婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。  そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。  脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。  王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

素材採取家の異世界旅行記

木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。 可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。 個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。 このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。 この度アルファポリスより書籍化致しました。 書籍化部分はレンタルしております。

処理中です...