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第二十二回 未麗仙《みれいせん》
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「どこまで行くんですか金白仙《こんびゃくせん》?」
「仙島だ」
僕の襟をつかんだまま、
空を飛んでいる金白仙《こんびゃくせん》は言った。
「仙人島?金白仙《こんびゃくせん》の」
「違う......あれだ」
そういうと目の前に空に浮いている島が見えてきた。
「これが......でかい島だな。森とか川とかまである。
あれは湖か......これを仙人が作れるのか......」
「お前は仙人の意味とかいってたな。
それは仙人になってから考えろ。さあ、行ってこい」
「えっ?」
仙島の真上までくると、
金白仙《こんびゃくせん》は急に手を離した。
「うわあああ!!」
僕はまっ逆さまに落ちていく、森がどんどん近づいてくる。
「まずい!!水如杖《すいにょじょう》!!」
僕はとっさに杖で気を下に集める。
(まずい!!この高さだと衝撃が防げない!!)
木が近づき、目を閉じる。
バキバキと枝を折りながら下に落ちた。
だが何か柔らかいものにあたり、身体への衝撃はなかった。
「えっ?」
見ると、雲のような柔らかなものが下にある。
よく見ると沢山の羊たちだった。
「ひ、羊!? でも普通の羊じゃない......」
羊たちから何かを感じる。
「これは珍しい捨て子ですか。ずいぶん大きな子ですね」
その時、おっとりした声が聞こえる。
声の方を見ると、そこに男性なのか女性なのかわからない、
白い着物を着た若い人がいた。
「あなたは......」
(ずいぶん綺麗な人だが......仙人か、あれは角!?)
その人の頭には丸まった羊の角のようなものが生えていた。
「わたしは未麗仙《みれいせん》、そう名乗っております」
「あ、あの......」
「まあ、それはあとで......とりあえず屋敷まで行きましょう」
そういうと僕を招いてくれた。
小さな屋敷に着くと、僕は今までのいきさつを話した。
「ふむ、なるほど、金靂仙《こんれきせん》が......」
「コンレキセン?」
「ああ、金白仙《こんびゃくせん》の元の名です。
かつてそう名乗っていたので、つい」
そう微笑むとお茶をゆっくり飲み、静かに目を閉じた。
「どうやら、あなたを育てるためにここに連れてきたのでしょうね」
「僕を......確かに王魔《おうま》には手も足もでませんでした......」
「あれは災害......いや、人が産み出すので人災といえましょうか」
「人が産み出す?」
「ええ、聞いてないのですね......
魔獣とは人から発せられる陰の気が集まり、
吸収し続けた獣なのです。
故に陽の気を強く持つ人間を襲い取り込もうとする本能がある」
「そうなんですか......それで人が襲われるのか」
「そしてその魔獣が更に成長すると王魔《おうま》となるのです」
「金白仙《こんびゃくせん》は陽の気で、
陰の気を消滅させていたと話していましたが......」
「ええ、彼が地仙として地上にいるのはそのためでしょう。
人が吐き出す陰の気が一ヶ所に集まり、
王魔《おうま》となるのを阻止、
もし王魔となれば倒しているのですね......」
「それで地上に......
仙人たちが、地上に降りて手伝うことは無理なのでしょうか」
「......元々仙人は修練により、自らを昇華させ、
真人《しんじん》へと至る為に、この仙境にいるのです。
故に一部の仙人以外、人がどうなろうが興味はありません。
こちらに連れてきたのも酔狂のようなもの」
そう未麗仙《みれいせん》は涼やかな顔で話した。
「そんな......仙人とは徳の高い人なのではないのですか?」
「......所詮仙人とて心ある生物なので、
己が為に生きるのは仕方なきことでしょう。
......それに真人《しんじん》という完璧となるため、
そのような些事には関わっていられない」
「完璧......」
「完璧とは傷のない宝玉《ほうぎょく》のこと、
真人《しんじん》を目指す仙人というのは、
多くはそういうものなのですよ」
そう静かに語る。
「あなたもですか?」
そう聞くと未麗仙《みれいせん》は少し微笑む。
「私も真人《しんじん》には興味はなく、
地上から立ち上るの陰の気を、
この子たちを使って消し去っています」
そういうと、懐から小さなモコモコを取り出した。
よく見るとそれは、子羊だった。
「ひ、羊!?」
「ですが、ただの羊ではありません。霊獣《れいじゅう》です」
「霊獣《れいじゅう》?そういえば公尚《こうしょう》さんが、
初めてあったときそんなことを......」
「霊獣とは、陽の気を浴びた獣がなる存在......」
そういうと、子羊を部屋におく、子羊はトコトコと部屋を歩くと、
おもむろに何もないところで何かを食べ始めた。
「なにか食べてる......これは気かな」
「霊獣は、陰の気を食べるのです」
「陰の気を食べる......魔獣と逆の存在か、
それらに陰の気を......それなら地上にいればよいのでは?」
「......私は地上にはいられません」
「どういうことです?」
「私は人間ではないのです」
「人間じゃない......仙人だから?」
「いいえそうではありません。私は霊獣仙人なのです」
「霊獣仙人?霊獣が仙人になったということですか
「ええ、仙人とは人間だけがなるものではないのです。
獣だけではなく、虫や鳥、土や水、雷や風なども、
陽の気を浴び続ければ霊獣となり、
そして更に陽の気を操り修めれば人化し、
陰の気を修めれば仙人となります」
「それが霊獣仙人......では魔獣や王魔《おうま》も」
「いいえ、陰の気から産まれた、
魔獣や王魔《おうま》は仙人にはなれません。
陰陽の気を操り修めねば仙人とはなれぬのです」
「そうなのか......
でも霊獣仙人がなぜ地上にいけないのですか」
「そうですね。人は自らと異なるものを排するでしょう。
それは我ら仙人に対しても同じなのです」
「迫害......仙人をですか?」
「強大な力を持つものは人にとって恐怖の対象なのです。
道士ならばまだ構わないでしょうが、
魔獣も霊獣も仙人も変わりありません。
仙人や霊獣は吉祥と言われますが、
あくまで近くにいなければの話なのですよ」
(確かに明らかに、今まであった人は、
仙人には線引きがあったな......)
「それでこの仙島に」
「ええ、互いのためにも近くにいない方がいいでしょう」
そう淡々というと、未麗仙《みれいせん》はお茶をすする。
「では修行を始めましょうか」
「えっ?」
「あなたは仙人としては半人前なのです。色々考えるのは、
一人前の仙人となってからでもよろしいでしょう」
そう未麗仙《みれいせん》はにこやかに微笑んだ。
「は、はあ」
僕は未麗仙《みれいせん》の元で修行することになった。
「仙島だ」
僕の襟をつかんだまま、
空を飛んでいる金白仙《こんびゃくせん》は言った。
「仙人島?金白仙《こんびゃくせん》の」
「違う......あれだ」
そういうと目の前に空に浮いている島が見えてきた。
「これが......でかい島だな。森とか川とかまである。
あれは湖か......これを仙人が作れるのか......」
「お前は仙人の意味とかいってたな。
それは仙人になってから考えろ。さあ、行ってこい」
「えっ?」
仙島の真上までくると、
金白仙《こんびゃくせん》は急に手を離した。
「うわあああ!!」
僕はまっ逆さまに落ちていく、森がどんどん近づいてくる。
「まずい!!水如杖《すいにょじょう》!!」
僕はとっさに杖で気を下に集める。
(まずい!!この高さだと衝撃が防げない!!)
木が近づき、目を閉じる。
バキバキと枝を折りながら下に落ちた。
だが何か柔らかいものにあたり、身体への衝撃はなかった。
「えっ?」
見ると、雲のような柔らかなものが下にある。
よく見ると沢山の羊たちだった。
「ひ、羊!? でも普通の羊じゃない......」
羊たちから何かを感じる。
「これは珍しい捨て子ですか。ずいぶん大きな子ですね」
その時、おっとりした声が聞こえる。
声の方を見ると、そこに男性なのか女性なのかわからない、
白い着物を着た若い人がいた。
「あなたは......」
(ずいぶん綺麗な人だが......仙人か、あれは角!?)
その人の頭には丸まった羊の角のようなものが生えていた。
「わたしは未麗仙《みれいせん》、そう名乗っております」
「あ、あの......」
「まあ、それはあとで......とりあえず屋敷まで行きましょう」
そういうと僕を招いてくれた。
小さな屋敷に着くと、僕は今までのいきさつを話した。
「ふむ、なるほど、金靂仙《こんれきせん》が......」
「コンレキセン?」
「ああ、金白仙《こんびゃくせん》の元の名です。
かつてそう名乗っていたので、つい」
そう微笑むとお茶をゆっくり飲み、静かに目を閉じた。
「どうやら、あなたを育てるためにここに連れてきたのでしょうね」
「僕を......確かに王魔《おうま》には手も足もでませんでした......」
「あれは災害......いや、人が産み出すので人災といえましょうか」
「人が産み出す?」
「ええ、聞いてないのですね......
魔獣とは人から発せられる陰の気が集まり、
吸収し続けた獣なのです。
故に陽の気を強く持つ人間を襲い取り込もうとする本能がある」
「そうなんですか......それで人が襲われるのか」
「そしてその魔獣が更に成長すると王魔《おうま》となるのです」
「金白仙《こんびゃくせん》は陽の気で、
陰の気を消滅させていたと話していましたが......」
「ええ、彼が地仙として地上にいるのはそのためでしょう。
人が吐き出す陰の気が一ヶ所に集まり、
王魔《おうま》となるのを阻止、
もし王魔となれば倒しているのですね......」
「それで地上に......
仙人たちが、地上に降りて手伝うことは無理なのでしょうか」
「......元々仙人は修練により、自らを昇華させ、
真人《しんじん》へと至る為に、この仙境にいるのです。
故に一部の仙人以外、人がどうなろうが興味はありません。
こちらに連れてきたのも酔狂のようなもの」
そう未麗仙《みれいせん》は涼やかな顔で話した。
「そんな......仙人とは徳の高い人なのではないのですか?」
「......所詮仙人とて心ある生物なので、
己が為に生きるのは仕方なきことでしょう。
......それに真人《しんじん》という完璧となるため、
そのような些事には関わっていられない」
「完璧......」
「完璧とは傷のない宝玉《ほうぎょく》のこと、
真人《しんじん》を目指す仙人というのは、
多くはそういうものなのですよ」
そう静かに語る。
「あなたもですか?」
そう聞くと未麗仙《みれいせん》は少し微笑む。
「私も真人《しんじん》には興味はなく、
地上から立ち上るの陰の気を、
この子たちを使って消し去っています」
そういうと、懐から小さなモコモコを取り出した。
よく見るとそれは、子羊だった。
「ひ、羊!?」
「ですが、ただの羊ではありません。霊獣《れいじゅう》です」
「霊獣《れいじゅう》?そういえば公尚《こうしょう》さんが、
初めてあったときそんなことを......」
「霊獣とは、陽の気を浴びた獣がなる存在......」
そういうと、子羊を部屋におく、子羊はトコトコと部屋を歩くと、
おもむろに何もないところで何かを食べ始めた。
「なにか食べてる......これは気かな」
「霊獣は、陰の気を食べるのです」
「陰の気を食べる......魔獣と逆の存在か、
それらに陰の気を......それなら地上にいればよいのでは?」
「......私は地上にはいられません」
「どういうことです?」
「私は人間ではないのです」
「人間じゃない......仙人だから?」
「いいえそうではありません。私は霊獣仙人なのです」
「霊獣仙人?霊獣が仙人になったということですか
「ええ、仙人とは人間だけがなるものではないのです。
獣だけではなく、虫や鳥、土や水、雷や風なども、
陽の気を浴び続ければ霊獣となり、
そして更に陽の気を操り修めれば人化し、
陰の気を修めれば仙人となります」
「それが霊獣仙人......では魔獣や王魔《おうま》も」
「いいえ、陰の気から産まれた、
魔獣や王魔《おうま》は仙人にはなれません。
陰陽の気を操り修めねば仙人とはなれぬのです」
「そうなのか......
でも霊獣仙人がなぜ地上にいけないのですか」
「そうですね。人は自らと異なるものを排するでしょう。
それは我ら仙人に対しても同じなのです」
「迫害......仙人をですか?」
「強大な力を持つものは人にとって恐怖の対象なのです。
道士ならばまだ構わないでしょうが、
魔獣も霊獣も仙人も変わりありません。
仙人や霊獣は吉祥と言われますが、
あくまで近くにいなければの話なのですよ」
(確かに明らかに、今まであった人は、
仙人には線引きがあったな......)
「それでこの仙島に」
「ええ、互いのためにも近くにいない方がいいでしょう」
そう淡々というと、未麗仙《みれいせん》はお茶をすする。
「では修行を始めましょうか」
「えっ?」
「あなたは仙人としては半人前なのです。色々考えるのは、
一人前の仙人となってからでもよろしいでしょう」
そう未麗仙《みれいせん》はにこやかに微笑んだ。
「は、はあ」
僕は未麗仙《みれいせん》の元で修行することになった。
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