ヴァルネラブル

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第六章 転調

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 メールを送信すると、由比はパソコンの電源を切った。
 電子機器が立てる小さな音が消えてしまうと、部屋の中はいっそう静かになる。
 室内には数えられるほどの家具しかない。ベッド、ハンガーラック、ローテーブル、本棚に収納ボックス。家電といえそうなものは、小さなノートパソコンと、型の古い洗濯機、大学の先輩から譲られた掃除機、そしてビジネスホテルにあるような、備えつけの小型冷蔵庫だけである。テレビもラジオもない狭く殺風景な部屋で、彼は独り言も言わずに七年半暮らしてきた。
 小さく開いた窓から夜風が吹き込む。白い肌が涼しさを増した風に晒されて、更に色を失っていく。彼は立ち上がってそっとカーテンを開いてみる。
 月が出ていた。
 彼が知る限り、東京の空はいつも霞んでいた。幼い頃に辿った星座を探そうとしても見つからない。見上げる夜空にはいつも、月だけが取り残されていた。
 彼は月を見つめた。今夜も電灯の運河の遥か上で、星のない空に、黄ばんだそれは孤独に浮かんでいる。
 瀕死の月光に手を伸ばすと、冷たいガラスに指が触れた。
 携帯電話の着信音が鳴る。
 由比はカーテンを閉めて、電話を取った。



 義兄が予約していたのは、広尾のイタリアン・レストランだった。
「久しぶりだ」
「この前結婚式で会ったばかりですよ」
「ああ、そうだったな」
 義兄はワインを一口飲んだ。
 昨夜の電話は義兄からだった。仕事で東京に来ているから、食事でもしないか、と誘われた。品川のホテルに滞在しているというので、勤務が終わってからそちらへ向かうと彼が言うと、職場まで迎えに行くと言われた。由比は断ろうとして、結局折れた。新幹線のときと同じだった。翌日午後五時に彼が学校を出ようとすると、校門の前にタクシーが止まっており、精悍を通り越して強面の男が仁王立ちしていた。普段は由比を見つけるとすぐにうるさく話しかけてくる生徒たちも、校門に立ちはだかる不穏な男に怯えたのか、由比の後ろに隠れるようにして小声で訴えかけてきた。
「由比先生、さっきからずっと不審者がいるの」
「ほかの先生呼んでこようか? それとも警察に電話する?」
 由比は苦笑した。
「あれは私の知り合いです」
 生徒の視線が一斉に男に集中した。
「すみません、お待たせしました」
 近寄って声をかけると、義兄は仏頂面のまま由比の手を取った。一転して女子生徒の歓声が巻き起こる。そこへ明らかに異質な音程が混じった。
「先生!」
 一人の生徒が立っていた。走ってきたのか、息を切らしている。その生徒は、由比と義兄と、由比の手を握った義兄の手を順番に睨みつけながら噛みつくように言った。
「誰、その人」
「兄です」
 君の方が誰なんだ、と思いながら由比は答えた。
「本当に? ……けど、全然似てないよな」
「義兄なんです」
 言いながら彼は記憶を辿った。恐らく二年の小野田だろう。前にも校門のところで話しかけられたような気がする。だが違うかもしれない。とかく生徒というものは、どれも同じに見えるものだ。
 小野田は黙って義兄と彼とを凝視していた。義兄の手が、由比の肩を促すように押した。彼は、気をつけて帰ってくださいね、とだけ言って、タクシーに乗り込んだ。
 ここに至るまでの一部始終をなぞってから、由比は微かな笑みを零した。それからナイフとフォークを置き、水を飲んだ。訊かねばならないことがあった。
「新婚旅行はどうするんですか?」
「新婚旅行?」
 義兄はグラスを手にしたまま口を噤んだ。そして赤い水面をじっと眺めた。
「叶が何か言ったのか」
「いえ、ちょっと思っただけです」
 由比もまた、相手のグラスの赤い揺らぎを見つめた。先日、母から電話がかかってきた。話の内容はだいたいいつもと同じ、腰が痛いとか父と温泉に行ったとかダイエットにはコーヒーがいいらしいとか、つまりは近況報告と世間話を兼ねた雑談だった。その中に、姉夫婦の話題があった。新婚にも拘わらず、夫がほとんど家にいないと姉が嘆いている、と母は言っていた。今週も東京に出張に行くというので、姉も東京見物がてら同行したいと申し出たところ、遊びに行くのではないと叱られたらしい、とも。もし義兄と会うことがあれば、探りを入れてみてくれないか、というのが母の頼みだった。
「仲はいいのか」
 視線を上げると、義兄は彼を見ていた。
「お前と叶だ」
「姉と? どうしてですか」
「お前たちは似ていない」
「よく言われます」
 二歳違いの姉は、人目を惹くほどには整った顔をしているが、由比の圧倒的な美貌とは比べようもなく、更に性格も控えめで社交性に欠けている。弟がいつも優雅で堂々としており、常に大勢の人間に囲まれていたのに対し、彼女は始終何かに怯えたような目で辺りを見回していた。そして姉は由比を嫌っていた。実家にいた頃、本当に殺されるかもしれないと思ったことが何度もある。だが、それでも彼自身は姉に対し何の感情も抱いてはいなかった。
「仲は悪くありませんよ」
 ふわりと笑って答える。
「二人きりの姉弟ですから」
「そうか」
 義兄は黙った。由比も口を閉じた。視線だけが濃厚に絡んだが、それだけだった。寡黙で表情の乏しい義兄が何を考えているのか、由比には興味がなかったし、常に優美な笑みを湛える由比が心の奥で何を考えているのか、義兄に読めるわけがなかった。
 食事が済むと、由比は再びタクシーに乗せられた。電車で帰ると言ったが無視された。自らもタクシーに乗り込むと、義兄は運転手に目黒に向かうよう告げた。どうやら、彼を自宅まで送ってから品川に戻るつもりらしかった。
「何だか甘えてしまってばかりで、申し訳ないですね」
「気にする必要はない。俺が好きでしているだけだ」
「でも、お義兄さん」
「それはやめろ」
 鋭い視線が彼を掠めた。由比は口を噤んだ。すると義兄は低い声で呟いた。
「俺はお前の兄貴になったつもりはない」
「ですが……」
 由比は義兄を見た。義兄は真っ直ぐ前を見据えていた。硬質な横顔には夜の青い翳りがあった。彼は面倒事の気配を感じた。
「……何かお気に触りましたか」
 運転手の手前、声を潜めて囁くように問うと、義兄の眼球が一瞬ぎこちなく動いて彼を捉えた。沈黙ののち、義兄はいっそう低めた声で答えた。
義隆よしたか、と呼べ」
 由比は頭の中の事典を開いた。『不興を買った場合』を索引から探し、次いで『取り繕う』の項目へ飛んだ。
「解りました、義隆さん」
 何も解らないまま、彼はスプマンテのような微笑を浮かべた。実のところそれはあまりにも状況にそぐわないものであった。義兄は物問いたげな眼差しを義弟に注ぎ、義弟は問いかけを無効にする無邪気さでそれに応じた。
 やがてタクシーはアパートの前で止まった。由比は丁寧に礼を述べて車を降りた。エントランス付近には誰もいなかった。ただ、隣のマンションの植え込みの陰で、がさりという音がした。郵便受けを覗くと、中は不思議なほどすいていた。いつも大量に押し込まれる広告の類が、今日に限って全くない。おまけに夕刊まで来ていなかった。ただ、封書が一通入っている。彼は無意味なくらい優雅な手つきでそれを摘み出した。エレベーターのボタンを押してから、ふと振り返ってみると、タクシーはまだ同じ場所に止まっていた。車内は暗く中を見ることはできなかったが、それでも一応軽く頭を下げて、由比はエレベーターに乗った。
 部屋に着くと、彼はノートパソコンのスイッチを入れ、先刻の封筒を取り上げた。安い茶封筒で、差出人の名はなかった。更に付け加えれば、由比の住所さえ書いていなかった。敬称まで省略されていた。ただ『由比誓』とだけ印字されている。
 由比は開封するのを忘れたように、その黒々とした明朝体を眺めた。
 彼にとって自らの名は面倒事の一つだった。初めて彼の名前を目にする人間は、大抵読み方が解らず困った顔をする。予備知識なしに『チカウ』と正しく読めた人間は少ない。姉の名が『カナウ』であることも考えると、責めるべきは親の趣味なのだろう。結局のところ、姉は魔物に取りつかれて自身の願いを何一つ叶えられずに生きており、彼は彼で魔物そのものとなって誰にも何も誓うことなく生きてきたので、彼らの名前は皮肉でしかなかった。
 彼は暫く自分の名前を見つめた。そうやって三つの漢字の形を何度も視線でなぞってから、漸く鋏を手にした。
 封筒の中には折り畳まれたB5のコピー用紙が一枚入っていた。そこには黒いインクで文字が印刷されていた。
『 淫 売 』
 それは彼には最も相応しくない言葉の一つだった。
 由比は溜め息をつくと、紙を畳んで元の封筒に入れた。郵便物を抜いたのは恐らくこの差出人だろう、と彼は思った。ただ、普通の人間のように動揺するには、この手のことに慣れすぎていた。それでまず明日の時間割を確認し、授業のあと警察へ行くことに決めた。面倒ではあるが、放置すると相手の行為を黙認したことになる。すると本当に差し迫ったときには、既に手遅れになっているのだ。二十六年の人生においてレイプされた回数が二桁に上る人間には、ストーカーへの最初の対処を誤るとどういう結果になるかがよく解っていた。強姦は嫌だ、と彼は思った。和姦の方がずっといい。殴られるのも縛られるのも好きではないし、怪我をすると処置が面倒だ。中に出されるのも気分が悪い。これで病気でもうつされたら目も当てられない。本当は全て合意してしまえばよいのだと頭では解っている。しかし、彼にだってどうしてもセックスをしたくない日もあれば、生理的にしたくないと感じる相手だっている。
 どうしたものかな、と彼はパソコンの画面をスクロールさせた。
 実際のところ、彼はこれまでの自分の選択が誤りであったとは思っていなかった。多くの人間と関係を持ったからこそ、彼は誰のものにもならず自由に生きることができたのだ。だがそれも限界なのかもしれない。かつて、十八年ぶんの澱が溜まりに溜まって抜き差しならない状況になりつつあった種々の人間関係を、彼は東京の大学に進学することでリセットした。それから七年半。ここでの人間関係も、だんだん鬱陶しくなりつつある。潮時なのかもしれない。風向きが完全に変わる前に、さっさと学位を取って、何処か地方の大学に仕事を探そう、と彼は考えた。博士課程など三年いれば十分だ。
 あるいは、と、由比はパソコンのメール受信ボックスを開いた。あるいは、むしろ誰か特定の相手がいるということにすればどうだろう。多数の人間と寝るから問題が生じるのかもしれない。決まった相手としか寝ないと公言すれば、少なくとも同じ芝居を繰り返し見ることはなくなる。面倒事が起きたときは、相手にも処理を手伝ってもらえる。自分にかかる負担はかなり軽減されるはずだ。では、誰が適任だろう? できれば体格のよい、忠実な番犬のような男がいい。由比は今現在関係が持続している人間を全て洗い出そうとした。そしてすぐにやめた。一昨日寝た男の顔さえ浮かんでこなかった。
 ボックスには未読メッセージが四件入っていた。どれもたいした用件ではなかったが、一件だけ、彼のメールに対する返信があった。由比は内容を読むとすぐに返信した。そのままメールの整理をしていると、画面に新着メールの表示が出た。先刻の返信に対する返信だった。彼は指定された日時と場所だけを手近にあった紙にメモした。『十月四日土曜日、午後九時、恵比寿、ホテル・ガーデニア、一階ロビー』。そして了承するメールを送った。



 勤務のあと、由比は警察署に寄った。用事を済ませるとまだ時間が早かったので、大学に出て、ついでに池内に事の流れを報告することにした。『溺死者の回顧録』の作者と会うと告げると、池内は露骨に苦い顔をした。
「ふん、午後九時か。だが、まさかホテルのロビーで議論するわけじゃなかろう」
 でしょうね、と由比は肯いた。恐らくホテルの部屋で話すことになると思います。
 池内の渋面が更に歪んだ。そして古いモップのような頭髪を手で掻き回した。椅子のたてるぎしぎしという音が、部屋中に詰め込まれた書籍の中に吸い込まれていった。
「……こんなことはあまり言いたくないんだがな。君はもう少し自分のことを知るべきだ」
 由比は瞬きしただけだった。
「いいか、君はかなりの確率で、異性愛者の男性から性愛の対象にされる」
 由比は緩慢に首を振った。そんなことはわざわざ教えられるまでもなかった。だが、池内は彼の仕草を否定と受け取ったらしく、悲壮な表情になった。
「君がどう思おうが、事実は事実だ。とにかく警戒心を持て。襲われてからでは遅い」
「ええ、解りました。気をつけます」
 話を打ち切るためだけに、由比は素直な返事を口にした。池内は疑わしそうな目をしていたが、由比がそれに気づいてあまりにも品のよい笑みを見せたので、気恥ずかしそうに視線を手元の書類に落とした。
「ところで、今度のN大での学会には行くのかね?」
「一応顔は出そうと思っています。先生は?」
「もちろん私も行くさ。それからきっと黒木も行くだろうな。彼は確かN大出身だったはずだから」
 それきり話は続かなかったので、由比は手首の文字盤を一瞥した。今夜は早めに帰って、小テストの採点をしたかった。挨拶を述べて帰ろうと思ったとき、池内の溜め息が聞こえた。
「君はあれを着けないんだな」
 彼は暫く考えて、以前池内から時計を贈られたことを思い出した。
「あの時計は私には高価すぎます」
「そんなことはないだろう。君に似合うと思って買ったんだ」
 時計屋で見たとき君に似ていると思ってね、スイス製のクロノグラフだよ、という言葉と共に差し出されたそれを、彼は七度断り、八度目に受け取った。そして包装紙を剥がさないまま『池内先生、○年○月○日』と書いた付箋を貼り、クローゼットの中に入れた。彼は他人からものを貰ったり借りを作ったりするのが嫌いだった。最終的には見返りを要求されるからだ。特に高級品は絶対に受け取りたくなかった。だから断りきれなかった貢ぎ物は全て、いつでも返却できるよう手をつけずに保管するようにしていた。
「一万円のスーツには合いませんよ」
「釣り合うようなスーツがあれば、君はあの時計をするのか」
 由比は袖を戻しながら立ち上がった。
「そうですね、年収も釣り合うようになれば、そうしましょう」
 このうえスーツまで贈られては敵わない。にこやかにかわすと、慇懃に、そして一方的に挨拶をして、彼は退室した。

 しかし由比はその夜、採点をすることができなかった。学部時代の先輩から電話があったのだ。知り合いと店で飲んでいるので来ないかという誘いだった。相手の声には由比にはよく覚えのある熱が、彼を手折ろうする者が発する屈折した欲情が感じられた。おどおどしたその口調は、彼に男の容貌を思い出させた。平均以下の顔立ち。身長は由比よりやや低く、いかにも非力そうな身体つきで動作が遅い。由比の唇に酷薄そうな笑みが浮かんだ。
「それで田宮さん、そちらは何人いらっしゃるんですか」
 どうなるかは初めから分かっていた。しかしそれで構わないと思った。遅かれ早かれこうなるのだ、それなら早い方がいい。それにどうせ破滅するのは向こうだ。やりたければやればいい。
 男たちは正攻法で彼を口説くことはしなかった。代わりに飲み物に睡眠薬を盛った。お陰で眠り込むところまではいかなかったが、意識が朦朧とした。店を出るとき、彼は田宮の知り合いだという男の一人に抱きかかえられているような状態だった。力が入らないので大人しく身体を預けると、「可愛い」と囁く言葉が耳元にねばついて不快だった。
 連れ込まれたのはご丁寧にも大型ワゴン車の中だった。最初から運転手役と決まっていたのだろう、田宮は酒を飲んでいなかった。運転しながら、「まだ手は出すなよ」と狼狽えたように繰り返していたが、男たちは聞く耳を持たなかった。
 由比の反応が芳しくないことを、男たちは薬のせいだと思い込んだのか気に留めていないようだった。由比はぼんやりとした頭で、合計四人か、と考えた。まだ自分は若い。だから四人まとめて相手をすることは可能だ。四人まとめて地獄に送ることだってできる。男たちの舌はただひたすら苦かった。衣服を乱され、全身を吸ったり噛んだりされているうちに、少しずつ意識の混濁の程度が深くなり、由比は静かに瞼を閉じた。
 いつものこと。いつものことだから、何でもない。
 しかし残念ながら、今回はいつもより厄介だった。四人の男に輪姦されたのは想定内だった。薬を使われたことに腹は立ったが、身体の自由がきかなかったので抵抗できず、そのためさほど乱暴なこともされなかった。これも予想の範囲内だった。だが一通り行為が終わってからも、男の一人は由比を放したがらなかった。四人分の体液に塗れてぐったりした彼を、人形にでもするかのように抱擁し、甘い言葉を耳に吹き込んではべたべたと口づけを繰り返した。田宮は気味が悪くなったのか、しきりに「もう帰しましょう」と言ったが、その提案には由比も賛成だった。他の二人は完全に傍観者の位置に回っていた。かける言葉も見つからないらしい。男が彼を抱えて座ったまま再度挿入を試み始めたのに気づき、彼は仕方なしに咥えさせられすぎてだるくなった顎を動かした。
「かえりたい」
 心ならずも舌足らずになったのがまずかったのか、男は破顔した。
「可愛いね……可愛い」
 既に薬は抜けていた。そのせいで、それまであまり感じずに済んでいた痛覚が戻っていた。長時間執拗に擦られ続け、すっかり腫れて傷ついてしまったそこにまた硬いものを入れられるのは辛い。それでも彼は悲鳴を殺す。声を出しても相手を喜ばせるだけなのだ。それに痛いと言ってみたところで、謝ってやめてもらえた例はない。懸命に堪えていると、相手の陰毛が肌に当たった。どうやら全て入ったらしい。やがて抜き差しされる衝撃と共に、粘り気のある音が聞こえ始める。中指が痙攣しているのを感じる。しかし視線を下げれば自分の柔らかな性器が見える。それはとても清潔で、そしてとても完結している。だから彼は少しだけ安堵する。けれど彼の腰を掴んで無理やり動かしていた男の手が、背と首の後ろに回り、由比の細い身体を力任せに抱き締める。不意打ちで角度が変わり、結合が深くなったせいで、とうとう彼は痛みから声を出してしまう。すると男は腹筋を震わせて笑う。その振動が下半身に伝わり、どうしようもない不快感に息ができない。
「どうしたの? おまんこ痛くなっちゃった? チカちゃんのおまんこちっちゃいもんね、お兄さんのおっきなおちんちん嵌められてぐちゅぐちゅされたら痛い痛いだよね。さあ、もう少し足を開いて? もっと奥までびしょびしょにしてあげようね」
 帰りたいな、と由比は思う。早く帰りたい。
 でも、何処へ?
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