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②第三章 “血魂”前編
7推しのイラストレーターは中学生
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次の授業は歴史。
歴史と言えば学校で習う定番の授業だが、僕はこの授業に関しては進んで頭からはね返していく。
何故かって?
自分で調べないと意味が無い、「一番国の事情が反映される科目」上、そうせざるを得ないのである。
中学に入ってからは大人の事情とやらが顕著に現れてきた。
だから、そろそろ図書室で勉強しようかと思い始めている。どうせ僕がサボっても気にやしないだろう。
よし、決めた。
今日は堂々とサボって歴史を勉強するぞ!
信憑性が確かなブラビットの話によれば、人間界で教えている歴史は八割が嘘。
正しい歴史を知りたい僕にとっては二割の真実だけというのは不都合でしかないのだ。
まあ、各国の情報戦ということなんだろうけど、学びたい側の僕からすればそんな事情知ったこっちゃない。
仁夏たちが居ても撒けるよう、入り組んだ面倒な順序で図書室へ行く。
僕は図書室に着くなり早速歴史の本がある棚へ移動した。
ずらりと並べられている本の多さに「これは骨が折れそうだな」と気が遠くなり、試し読みすれば分かるかと思ったところだった。そう言えば、正しい歴史を知っている前提が無ければ分からないのではないかと。
分かるのは、知っているブラビットだけではないかと──
「選びましょうか?」
是非お願いしたい。
優しさに甘えて何冊か見繕って貰い、勉強スペースに移動する。
パーテーションで仕切られた机の前まで行くと、同じサボりを選択した先客が居た。
「あ。いるんだ」
咄嗟に出た言葉がそれだった。
ブラビットとハモったの嬉しすぎる。
僕の声に気付いた紺色髪の眼鏡少年が振り返り、言葉を放つ。
「ひょっとして、貴方も?」
サボりかどうかという意味だろう。答えはイエスだ。
「はい、偶然ですね──って大丈夫ですか」
突然の来客に驚いてしまったのか、彼は手に持っていたノートを落としてしまった。
急ぎ本を置いてノートを拾い上げたのだが、そこにはネット上で人気なイラストレーター・ジュリーさんの絵が描かれており、僕は酷く混乱してしまった。
お、お、推し絵師の絵だとう。
ラフを載せることは無かったと記憶しているし、これは彼が描いたもので間違いないのだろう……。
(あのプロの人、ちゅ、中学生だったんか。しかも同じ学校)
叫ばなかっただけ褒めて欲しい。
どうしよう。悩んでいても仕方ないのだが、こちとら大ファンなのだ。
突然のことで心臓が落ち着かない。
「知ってる人なら折角なんだから話しかけてみたら、ほら!」
変なところでうじうじしていたらブラビットに背中を押され、ノートを渡して声が裏返らないように振り絞った。
「あ、あの、失礼なことかもしれませんが……ジュリーさんですか!?」
彼は受け取りながら目を見開く。
「……ネットで話したことでもありました? よく分かりましたね、これはまだ載せていない絵なのに」
推しキタコレ──。思わずガッツポーズ。
「絵柄が特徴的っていうか塗りがもう最高なので一発で分かりました! ……貴方と話したことは無いんですけど、あ、あの大ファンですっ」
それからしばらく何を語ったかというと、推しに会えてハイになってしまい普段の何倍も流暢に作品の感想をどんどん次から次へと喋りまくったのだ。この前の作品、線画も然る事乍らキャラクターデザインも素敵でした、初期の作品の傾向として出ていた力強さを感じさせる表情も意志があって良かったんですが僕は~、みたいな。
歴史を調べる前にジュリーさんの歴史を語ってどうする、引かれてしまっては元も子もない!
だが、つい長々と語ってしまった。本人相手に。
やりきった感を醸し出す僕とは正反対に彼は気恥ずかしそうに笑う。
「凄いね、全作品を覚えている人とは初めて出会ったよ……ありがとう。君、名前は?」
「へっ」
すっかり忘れていたが、僕の記憶力は平凡じゃ無いんだっけ。
散々周りから言われてきたのにどうも自覚が足りないようだ。
ただ、全作品ってすぐに分かったところを考えると彼も記憶力が良いのかな。気を引き締めて名前を名乗る。
「二年五組の……黒兎赤です」
「同学年か。俺は一組の永切、永切克三だ。よろしく」
さりげなく差し出された手を恐る恐る握り返す。
学校で孤立している僕に手を差し出してくれるなんて永切君はイケメン男子だな。
僕が孤立していることを知っている素振りを見せないところを見るに、知らないだけか。
ここ最近警戒心を高めすぎて過剰に反応しすぎているのかもしれない。
よし、なら自然に振舞おう!
と呼吸を整えていく。
「よ、よろしくお願いします。あの……良ければ、なんですけど」
間を置いて発言するのは緊張のせいだ。
たった一言言うだけで良いのに、
前は簡単に言えたのに、
今は思い切り息を吐き出さないと出来なくなった。
「い、一緒に勉強しませんかっ!?」
「ああ構わないよ、同学年なのだし敬語も外していい」
「ジュリーさんとタメで話せるだと……? 今日は命日か?」
ふと彼から笑いが零れる。
「黒兎君は面白いな。君はなんてハンドルネームでやってるんだい? あの絵の感想が出たってことは、普段見てるのはまぞったーだろ?」
良ければ教えて欲しいと頼まれそそくさとちみほを取り出す。
その間「座ったらどうだ」と丁寧に隣の椅子を引いて貰ったので、本を移動させ、恐れ多くも隣に座ることにした。
「えっあ、口外無用でお願いします……しろぱんだです、全部平仮名で」
「了解した。しろぱんだ……ああ、これか?」
見せてくれたちみほの画面に映っているのは間違いなく僕の創作アカウント、しろぱんだだった。
いつ見ても女性と勘違いされそうなアイコンとプロフィールだなあと我ながら思う。
実際にたまーに出会いを求める男性から来るので即プレイズ(まぞったーはマゾヒスト仕様なので褒める=ブロックなのだ)している。
「それですそれです」
お互いにアビューズ(罵倒=フォロー)したことを確認してまぞったーを見る。
暫く指を動かしていた永切君が手を止めた。
「これ、黒兎君が描いたのか?」
「うん」
「上手いな……磨けば光る絵だ。これから磨くつもりは?」
まさかプロにそう言われるとは。
「無い。好きな分野じゃないし……あ、見るのは好きなんだよ。でも描くのは嫌いで、どうもね」
肩を竦めて正直に話す僕を、失望するでもなく押し付けるでもなく、彼は「そうか」と頷くだけだった。
こういう、何気ない日常の隙間に「優しさ」というものは表面化されるのだろうか。
「勿体無いとは思うが嫌いなら仕方ない。好き嫌いは人それぞれだからな。見るのが好きなら今度一緒に見に行かないか? もうすぐ友人の展示会があるんだ」
「はは……ありがとう。っていいの? 僕さっき知り合ったばっかなのに……」
というかご友人さんもプロか。すげえなプロの交友関係。
「俺が仲良くしたいなと思ったら仲良くするんだ。この理由に時間は関係無いだろ?」
──格好いい。迷いが無くて素晴らしい考え方だ。
「で、どうだろう。一緒に行くならデッサンにも付き合って欲しいところだが」
「デッサン? は分からないけど行ってみたいな」
「モデルを鉛筆で写実的に描くのがデッサンだ、やってみると新しい発見もあって楽しいぞ。勿論黒兎君が嫌でなければだが。今回はヌードモデルを描く」
羞恥心でまだ他人の裸を見ることが出来ない僕が、他人の裸を描く……のか……
「なるほど、うん。うん、大丈夫。頑張って悟りを開くね」
永切君の思想に感銘を受け、いつもなら頑なにある警戒心が緩んでいく。
「悟り!? 修行僧にでもなるつもりか、デッサンで!」
「っへへ」
気付けば自然に笑えていて自分でびっくりした。ああ、僕はまだ笑えたんだなって。
必要な物は教室側で用意してくれるらしく、そのまま軽く内容を説明してもらった後改めて承諾した。
「決まりだな。後で日程を決める為にMMを送るよ」
マゾヒスト・メール(ダイレクト・メール)のことっすね。
傍から聞いたらやべえなこの会話。
ブラビットに選んでもらった本は歴史の棚にあった二冊の本。
つまり、あんなに何冊並んでてもまともな本はこれだけだったということ。
いくらなんでもいい加減過ぎないか、人間界よ。
歴史と言えば学校で習う定番の授業だが、僕はこの授業に関しては進んで頭からはね返していく。
何故かって?
自分で調べないと意味が無い、「一番国の事情が反映される科目」上、そうせざるを得ないのである。
中学に入ってからは大人の事情とやらが顕著に現れてきた。
だから、そろそろ図書室で勉強しようかと思い始めている。どうせ僕がサボっても気にやしないだろう。
よし、決めた。
今日は堂々とサボって歴史を勉強するぞ!
信憑性が確かなブラビットの話によれば、人間界で教えている歴史は八割が嘘。
正しい歴史を知りたい僕にとっては二割の真実だけというのは不都合でしかないのだ。
まあ、各国の情報戦ということなんだろうけど、学びたい側の僕からすればそんな事情知ったこっちゃない。
仁夏たちが居ても撒けるよう、入り組んだ面倒な順序で図書室へ行く。
僕は図書室に着くなり早速歴史の本がある棚へ移動した。
ずらりと並べられている本の多さに「これは骨が折れそうだな」と気が遠くなり、試し読みすれば分かるかと思ったところだった。そう言えば、正しい歴史を知っている前提が無ければ分からないのではないかと。
分かるのは、知っているブラビットだけではないかと──
「選びましょうか?」
是非お願いしたい。
優しさに甘えて何冊か見繕って貰い、勉強スペースに移動する。
パーテーションで仕切られた机の前まで行くと、同じサボりを選択した先客が居た。
「あ。いるんだ」
咄嗟に出た言葉がそれだった。
ブラビットとハモったの嬉しすぎる。
僕の声に気付いた紺色髪の眼鏡少年が振り返り、言葉を放つ。
「ひょっとして、貴方も?」
サボりかどうかという意味だろう。答えはイエスだ。
「はい、偶然ですね──って大丈夫ですか」
突然の来客に驚いてしまったのか、彼は手に持っていたノートを落としてしまった。
急ぎ本を置いてノートを拾い上げたのだが、そこにはネット上で人気なイラストレーター・ジュリーさんの絵が描かれており、僕は酷く混乱してしまった。
お、お、推し絵師の絵だとう。
ラフを載せることは無かったと記憶しているし、これは彼が描いたもので間違いないのだろう……。
(あのプロの人、ちゅ、中学生だったんか。しかも同じ学校)
叫ばなかっただけ褒めて欲しい。
どうしよう。悩んでいても仕方ないのだが、こちとら大ファンなのだ。
突然のことで心臓が落ち着かない。
「知ってる人なら折角なんだから話しかけてみたら、ほら!」
変なところでうじうじしていたらブラビットに背中を押され、ノートを渡して声が裏返らないように振り絞った。
「あ、あの、失礼なことかもしれませんが……ジュリーさんですか!?」
彼は受け取りながら目を見開く。
「……ネットで話したことでもありました? よく分かりましたね、これはまだ載せていない絵なのに」
推しキタコレ──。思わずガッツポーズ。
「絵柄が特徴的っていうか塗りがもう最高なので一発で分かりました! ……貴方と話したことは無いんですけど、あ、あの大ファンですっ」
それからしばらく何を語ったかというと、推しに会えてハイになってしまい普段の何倍も流暢に作品の感想をどんどん次から次へと喋りまくったのだ。この前の作品、線画も然る事乍らキャラクターデザインも素敵でした、初期の作品の傾向として出ていた力強さを感じさせる表情も意志があって良かったんですが僕は~、みたいな。
歴史を調べる前にジュリーさんの歴史を語ってどうする、引かれてしまっては元も子もない!
だが、つい長々と語ってしまった。本人相手に。
やりきった感を醸し出す僕とは正反対に彼は気恥ずかしそうに笑う。
「凄いね、全作品を覚えている人とは初めて出会ったよ……ありがとう。君、名前は?」
「へっ」
すっかり忘れていたが、僕の記憶力は平凡じゃ無いんだっけ。
散々周りから言われてきたのにどうも自覚が足りないようだ。
ただ、全作品ってすぐに分かったところを考えると彼も記憶力が良いのかな。気を引き締めて名前を名乗る。
「二年五組の……黒兎赤です」
「同学年か。俺は一組の永切、永切克三だ。よろしく」
さりげなく差し出された手を恐る恐る握り返す。
学校で孤立している僕に手を差し出してくれるなんて永切君はイケメン男子だな。
僕が孤立していることを知っている素振りを見せないところを見るに、知らないだけか。
ここ最近警戒心を高めすぎて過剰に反応しすぎているのかもしれない。
よし、なら自然に振舞おう!
と呼吸を整えていく。
「よ、よろしくお願いします。あの……良ければ、なんですけど」
間を置いて発言するのは緊張のせいだ。
たった一言言うだけで良いのに、
前は簡単に言えたのに、
今は思い切り息を吐き出さないと出来なくなった。
「い、一緒に勉強しませんかっ!?」
「ああ構わないよ、同学年なのだし敬語も外していい」
「ジュリーさんとタメで話せるだと……? 今日は命日か?」
ふと彼から笑いが零れる。
「黒兎君は面白いな。君はなんてハンドルネームでやってるんだい? あの絵の感想が出たってことは、普段見てるのはまぞったーだろ?」
良ければ教えて欲しいと頼まれそそくさとちみほを取り出す。
その間「座ったらどうだ」と丁寧に隣の椅子を引いて貰ったので、本を移動させ、恐れ多くも隣に座ることにした。
「えっあ、口外無用でお願いします……しろぱんだです、全部平仮名で」
「了解した。しろぱんだ……ああ、これか?」
見せてくれたちみほの画面に映っているのは間違いなく僕の創作アカウント、しろぱんだだった。
いつ見ても女性と勘違いされそうなアイコンとプロフィールだなあと我ながら思う。
実際にたまーに出会いを求める男性から来るので即プレイズ(まぞったーはマゾヒスト仕様なので褒める=ブロックなのだ)している。
「それですそれです」
お互いにアビューズ(罵倒=フォロー)したことを確認してまぞったーを見る。
暫く指を動かしていた永切君が手を止めた。
「これ、黒兎君が描いたのか?」
「うん」
「上手いな……磨けば光る絵だ。これから磨くつもりは?」
まさかプロにそう言われるとは。
「無い。好きな分野じゃないし……あ、見るのは好きなんだよ。でも描くのは嫌いで、どうもね」
肩を竦めて正直に話す僕を、失望するでもなく押し付けるでもなく、彼は「そうか」と頷くだけだった。
こういう、何気ない日常の隙間に「優しさ」というものは表面化されるのだろうか。
「勿体無いとは思うが嫌いなら仕方ない。好き嫌いは人それぞれだからな。見るのが好きなら今度一緒に見に行かないか? もうすぐ友人の展示会があるんだ」
「はは……ありがとう。っていいの? 僕さっき知り合ったばっかなのに……」
というかご友人さんもプロか。すげえなプロの交友関係。
「俺が仲良くしたいなと思ったら仲良くするんだ。この理由に時間は関係無いだろ?」
──格好いい。迷いが無くて素晴らしい考え方だ。
「で、どうだろう。一緒に行くならデッサンにも付き合って欲しいところだが」
「デッサン? は分からないけど行ってみたいな」
「モデルを鉛筆で写実的に描くのがデッサンだ、やってみると新しい発見もあって楽しいぞ。勿論黒兎君が嫌でなければだが。今回はヌードモデルを描く」
羞恥心でまだ他人の裸を見ることが出来ない僕が、他人の裸を描く……のか……
「なるほど、うん。うん、大丈夫。頑張って悟りを開くね」
永切君の思想に感銘を受け、いつもなら頑なにある警戒心が緩んでいく。
「悟り!? 修行僧にでもなるつもりか、デッサンで!」
「っへへ」
気付けば自然に笑えていて自分でびっくりした。ああ、僕はまだ笑えたんだなって。
必要な物は教室側で用意してくれるらしく、そのまま軽く内容を説明してもらった後改めて承諾した。
「決まりだな。後で日程を決める為にMMを送るよ」
マゾヒスト・メール(ダイレクト・メール)のことっすね。
傍から聞いたらやべえなこの会話。
ブラビットに選んでもらった本は歴史の棚にあった二冊の本。
つまり、あんなに何冊並んでてもまともな本はこれだけだったということ。
いくらなんでもいい加減過ぎないか、人間界よ。
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