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①第四章 見ようとしなければ見えない、何事も
5弦楽器コンテスト
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謎の気持ちが芽生えてから早数日が経ち、今日でもう次の土曜日。
つまり六月二十二日を迎えた。
今日は狼君と約束していた弦楽器コンテストが開催される。
場所は柳下より都心よりの『枯れ橋公園』にあるコンサートホールで行われるらしく、両親に会場まで連れてって貰うことになった。
枯れ橋公園に行くにはまず、柳下通り駅から新綻び線か柱上線で『南有利』に行き、そこから杜介線に乗り換える必要があるらしい。
特急を使っても時間でざっと二時間半はかかるとのこと。
わお、流石杜介都の中で田舎な柳下。恐るべし。
会場へ着くまでの間小刻みに震え
「本当に人並み程度には弾けるようになってる⁉ ねえ⁉」
などと両親に何回も聴き、挙句の果てには
「もう駄目だ、緊張でお腹が……死ぬ」
と言ったばっかりにブラビットにまで心配されてしまった。
だってコンサートホールってそれさぁ……超本格的な奴じゃん?
確かにチラシにはアマチュアも初心者も大歓迎って書いてあったし、年齢不問とも書いてあったけどさぁ……服装こんなラフな感じで大丈夫? 本当に?
物語の中でよく出てくるスーツみたいな正装の方が良かったりしない?
あ、でも却ってその方が目立つ可能性も、いや、でも……。
自問自答を繰り返すこと三時間。例の会場の待合室で、胃痛と不安に苛まれる。
伴奏を担当してくれる来間ちゃんもまだ来てないし……。
「私から見ると、もう十分弾けてると思うのですけれどね……。結構好きですよ、貴方の弾くヴィオラ」
──……好き、好き、好き……。
山びこのように届いたその言葉が幾度となくくすぐったさを呼び起こす。
「(ほっ本当に?)」
「自由な演奏と言いますか、貴方だけの音楽を表しているようで素敵だと思います」
ブラビットは、僕の演奏が好き? 僕とはお互い初めてだもんね、一番。
一番同士大好きな友達だよね、ねえ。
じゃあ僕もその気持ちも答えなくっちゃだ。えへへ、嬉しいな。何が嬉しいんだろ、よく分かんないけど凄く嬉しいな。
すっかり胃痛も不安も消えて熱だけが残る。
幸せな気分に浸っていると「あれー?」と彼女以外の声が背後から聞こえてきた。
ああ、ああ! 今っ折角良い気分だったのに……。
睨み付けそうになったのが狼君だったことに気付き、慌てて笑顔を作る。
「赤君さっきまで具合悪そうだったけど、大丈夫? 順番もうすぐだけど」
「えっ、ほんと!?」
会場内に入ってすぐ貰った順番の書かれた紙を見る。もう十二番まで終わったらしく、次は狼君、その後に僕だった。
「その様子じゃ全く気付いてなかったんだね……声かけて正解だったか」
「ありがとう……体調もなんとかなりそうだし、大丈夫だよ!」
実はもう既に元気なのだが。いいところで話しかけてきたから、ちょっとした仕返しだ。
「他の子たち皆上手かったよねー」
……胃痛で聞いていなかったかもしれない。勿体無いことをしたな。
聞いてなかったことに気付くなり呆れたような顔で「まあいいや」とバイオリンケースからバイオリンを取り出す。
ちゃんと僕の演奏は聴いててよね? と念を押され了承し、舞台へ上がる彼の姿を見送る。
「お次は小学四年生の狼君です、伴奏担当は光君。楽器はバイオリン。曲はラカンの『ワルツ第六番第二楽章』です、どうぞ!」
そういえば曲に関して何も書いていなかったな。
ということはクラシック曲から選ばずとも良いということだろうか?
なら次の機会があればオリジナル曲にしよう。その方がブラビットも楽しんでくれるだろうし。
狼君の演奏が始まる直前に来間ちゃんが後ろからやって来た。
間に合ったのなら何よりだ。
「あ、来間ちゃん! 伴奏引き受けてありがとね」
「ピアノは掃除ついでに弾くのが好きだったので大丈夫ですわぁ。韮川さんは演奏とってもお上手なので聴いて損はないですよ~」
相変わらず掃除への執念が凄まじいな……。
僕がまあそこそこ好きな曲は、意外とピアノの方が鬼畜だった為伴奏を引き受けてくれる子が少なかった。
音楽の授業は楽器が自由に選択出来るのだが、僕達のクラスではピアノを選んだ子は管楽器より少なかったのだ。
バイオリンの伴奏なら喜んで引き受けてくれる子が多い中、ヴィオラはまず知名度が低かった。
「ヴィオラ? 何それ」
この返し、何度聞いたことか。ピアノが難しいというのも合わさって男子からは全員断られた。
そうして困って校庭で悩んでいたら、見かねた彼女が引き受けてくれたという訳だ。
もうお互い別クラスだし、直接話す機会もそうそうないのだけど。
「ところで~これってピチカートとスラーやら色々混じってますよねえ……ひょっとして韮川さんの今弾いてる曲より難しいものなのでは~?」
「ええっ! いや多分こっちのが簡単だよ、作曲者名覚えてないけど練習曲だし」
「ヴィオラの曲は私も分からないので、謎ですわねぇ」
うふふ、と未だ開眼しない来間ちゃんが手を合わせておしとやかに笑う。
目を開けなければ見えない。
はず、なのに彼女は教室移動があっても開眼しないのだ──何故……?
やっぱり本気を出す時にだけ開くのだろうか。
しかしこの曲格好いいな。
優雅にバイオリンの弓を使って弦を震わせるその様は彼によく似合う。
指とポジション見て覚えたら、ヴィオラでも弾けるかな? チューニングをバイオリンと同じにするかオクターブ下にすればいけそうな気がしなくもない。
一応覚えておこう……。
ブラビットにリクエストされる可能性を考慮すると弾けた方が良いのは分かり切っていた。
演奏が終わるまでじっくりと観察し、記憶に封じ込める。
いよいよ僕の番という時、来間ちゃんが言った。
「虫の時の借り、これで返せますねぇ。貴方まで同じような虫を選んでいたら今頃私、害虫駆除に出掛けてますもの~」
「……虫さんに罪は無いんだけどまあ。それで引き受けてくれたんだね」
「はい~。じゃないと男子の頼みなんて耳にも入れたくないので……」
おいおいどうすんだ阿井田君。彼女が虫嫌いに次いで新たに男嫌いに目覚めちゃったぞ!
「続いて、同じ学校の子かな? 小学四年生の赤君です、伴奏担当はまりもちゃん。曲はミューアンの『練習曲第14番』です、どうぞ!」
彼女が好きだと言ってくれたんだ、喜んで貰えるように弾かなくては。
「第14番って、あの曲だよな」
「小学生が弾くにしては……しかもヴィオラって」
え? 何? 簡単すぎ(もしくはチョイスミス)?
音楽の世界って何か怖そうだもんね、超人しかいないんでしょ僕知ってる。
ざわつく観客を気にしないよう「ここに立つんですよね」と手招きしてくれるブラビットだけを見て、歩を進めていく。舞台に上がり、来間ちゃんのピアノに合わせタイミングを計り弓を持って構える。
この曲はクール系で静かな曲で、力強いヴィオラの音が特徴的だ。
ピチカートは強弱をつけるためそっと弾くようにし、スラーは確実に野太い音が出るように手前下に下ろしていく。
作曲者が悩んだ時に作ったとか……うろ覚えだがそんな話だったと思う。
どうせなら最近抱えることとなったこの悩みを思い浮かべながら弾こう。
演奏は滞りなく進み、曲は問題の箇所へと移る。
ここからはピアノの独走状態だ、だがそれに合わせてヴィオラパートも早くなる。
これはそういう曲。
割り切った今となっては腕が辛いを通り越してもう、楽しい。
──だって折角の趣味なんだし、弾いてて楽しい好きな曲弾きたいじゃん!?
確かピアノの方は超絶技巧だったと記憶しているが、ヴィオラパートはそこまででは無い。
あの指がつりそうな伴奏はないからな! 無我夢中に弾くことだけに意識を集中させ、演奏していった──
「……で、話の続きなのだが。私の弟子にならないか?」
つまり六月二十二日を迎えた。
今日は狼君と約束していた弦楽器コンテストが開催される。
場所は柳下より都心よりの『枯れ橋公園』にあるコンサートホールで行われるらしく、両親に会場まで連れてって貰うことになった。
枯れ橋公園に行くにはまず、柳下通り駅から新綻び線か柱上線で『南有利』に行き、そこから杜介線に乗り換える必要があるらしい。
特急を使っても時間でざっと二時間半はかかるとのこと。
わお、流石杜介都の中で田舎な柳下。恐るべし。
会場へ着くまでの間小刻みに震え
「本当に人並み程度には弾けるようになってる⁉ ねえ⁉」
などと両親に何回も聴き、挙句の果てには
「もう駄目だ、緊張でお腹が……死ぬ」
と言ったばっかりにブラビットにまで心配されてしまった。
だってコンサートホールってそれさぁ……超本格的な奴じゃん?
確かにチラシにはアマチュアも初心者も大歓迎って書いてあったし、年齢不問とも書いてあったけどさぁ……服装こんなラフな感じで大丈夫? 本当に?
物語の中でよく出てくるスーツみたいな正装の方が良かったりしない?
あ、でも却ってその方が目立つ可能性も、いや、でも……。
自問自答を繰り返すこと三時間。例の会場の待合室で、胃痛と不安に苛まれる。
伴奏を担当してくれる来間ちゃんもまだ来てないし……。
「私から見ると、もう十分弾けてると思うのですけれどね……。結構好きですよ、貴方の弾くヴィオラ」
──……好き、好き、好き……。
山びこのように届いたその言葉が幾度となくくすぐったさを呼び起こす。
「(ほっ本当に?)」
「自由な演奏と言いますか、貴方だけの音楽を表しているようで素敵だと思います」
ブラビットは、僕の演奏が好き? 僕とはお互い初めてだもんね、一番。
一番同士大好きな友達だよね、ねえ。
じゃあ僕もその気持ちも答えなくっちゃだ。えへへ、嬉しいな。何が嬉しいんだろ、よく分かんないけど凄く嬉しいな。
すっかり胃痛も不安も消えて熱だけが残る。
幸せな気分に浸っていると「あれー?」と彼女以外の声が背後から聞こえてきた。
ああ、ああ! 今っ折角良い気分だったのに……。
睨み付けそうになったのが狼君だったことに気付き、慌てて笑顔を作る。
「赤君さっきまで具合悪そうだったけど、大丈夫? 順番もうすぐだけど」
「えっ、ほんと!?」
会場内に入ってすぐ貰った順番の書かれた紙を見る。もう十二番まで終わったらしく、次は狼君、その後に僕だった。
「その様子じゃ全く気付いてなかったんだね……声かけて正解だったか」
「ありがとう……体調もなんとかなりそうだし、大丈夫だよ!」
実はもう既に元気なのだが。いいところで話しかけてきたから、ちょっとした仕返しだ。
「他の子たち皆上手かったよねー」
……胃痛で聞いていなかったかもしれない。勿体無いことをしたな。
聞いてなかったことに気付くなり呆れたような顔で「まあいいや」とバイオリンケースからバイオリンを取り出す。
ちゃんと僕の演奏は聴いててよね? と念を押され了承し、舞台へ上がる彼の姿を見送る。
「お次は小学四年生の狼君です、伴奏担当は光君。楽器はバイオリン。曲はラカンの『ワルツ第六番第二楽章』です、どうぞ!」
そういえば曲に関して何も書いていなかったな。
ということはクラシック曲から選ばずとも良いということだろうか?
なら次の機会があればオリジナル曲にしよう。その方がブラビットも楽しんでくれるだろうし。
狼君の演奏が始まる直前に来間ちゃんが後ろからやって来た。
間に合ったのなら何よりだ。
「あ、来間ちゃん! 伴奏引き受けてありがとね」
「ピアノは掃除ついでに弾くのが好きだったので大丈夫ですわぁ。韮川さんは演奏とってもお上手なので聴いて損はないですよ~」
相変わらず掃除への執念が凄まじいな……。
僕がまあそこそこ好きな曲は、意外とピアノの方が鬼畜だった為伴奏を引き受けてくれる子が少なかった。
音楽の授業は楽器が自由に選択出来るのだが、僕達のクラスではピアノを選んだ子は管楽器より少なかったのだ。
バイオリンの伴奏なら喜んで引き受けてくれる子が多い中、ヴィオラはまず知名度が低かった。
「ヴィオラ? 何それ」
この返し、何度聞いたことか。ピアノが難しいというのも合わさって男子からは全員断られた。
そうして困って校庭で悩んでいたら、見かねた彼女が引き受けてくれたという訳だ。
もうお互い別クラスだし、直接話す機会もそうそうないのだけど。
「ところで~これってピチカートとスラーやら色々混じってますよねえ……ひょっとして韮川さんの今弾いてる曲より難しいものなのでは~?」
「ええっ! いや多分こっちのが簡単だよ、作曲者名覚えてないけど練習曲だし」
「ヴィオラの曲は私も分からないので、謎ですわねぇ」
うふふ、と未だ開眼しない来間ちゃんが手を合わせておしとやかに笑う。
目を開けなければ見えない。
はず、なのに彼女は教室移動があっても開眼しないのだ──何故……?
やっぱり本気を出す時にだけ開くのだろうか。
しかしこの曲格好いいな。
優雅にバイオリンの弓を使って弦を震わせるその様は彼によく似合う。
指とポジション見て覚えたら、ヴィオラでも弾けるかな? チューニングをバイオリンと同じにするかオクターブ下にすればいけそうな気がしなくもない。
一応覚えておこう……。
ブラビットにリクエストされる可能性を考慮すると弾けた方が良いのは分かり切っていた。
演奏が終わるまでじっくりと観察し、記憶に封じ込める。
いよいよ僕の番という時、来間ちゃんが言った。
「虫の時の借り、これで返せますねぇ。貴方まで同じような虫を選んでいたら今頃私、害虫駆除に出掛けてますもの~」
「……虫さんに罪は無いんだけどまあ。それで引き受けてくれたんだね」
「はい~。じゃないと男子の頼みなんて耳にも入れたくないので……」
おいおいどうすんだ阿井田君。彼女が虫嫌いに次いで新たに男嫌いに目覚めちゃったぞ!
「続いて、同じ学校の子かな? 小学四年生の赤君です、伴奏担当はまりもちゃん。曲はミューアンの『練習曲第14番』です、どうぞ!」
彼女が好きだと言ってくれたんだ、喜んで貰えるように弾かなくては。
「第14番って、あの曲だよな」
「小学生が弾くにしては……しかもヴィオラって」
え? 何? 簡単すぎ(もしくはチョイスミス)?
音楽の世界って何か怖そうだもんね、超人しかいないんでしょ僕知ってる。
ざわつく観客を気にしないよう「ここに立つんですよね」と手招きしてくれるブラビットだけを見て、歩を進めていく。舞台に上がり、来間ちゃんのピアノに合わせタイミングを計り弓を持って構える。
この曲はクール系で静かな曲で、力強いヴィオラの音が特徴的だ。
ピチカートは強弱をつけるためそっと弾くようにし、スラーは確実に野太い音が出るように手前下に下ろしていく。
作曲者が悩んだ時に作ったとか……うろ覚えだがそんな話だったと思う。
どうせなら最近抱えることとなったこの悩みを思い浮かべながら弾こう。
演奏は滞りなく進み、曲は問題の箇所へと移る。
ここからはピアノの独走状態だ、だがそれに合わせてヴィオラパートも早くなる。
これはそういう曲。
割り切った今となっては腕が辛いを通り越してもう、楽しい。
──だって折角の趣味なんだし、弾いてて楽しい好きな曲弾きたいじゃん!?
確かピアノの方は超絶技巧だったと記憶しているが、ヴィオラパートはそこまででは無い。
あの指がつりそうな伴奏はないからな! 無我夢中に弾くことだけに意識を集中させ、演奏していった──
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