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①第二章 初めての学校に、初めての人間のお友達!
1小学校で迷子?
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(みてみて! がっこうだよ、ブラビット!)
大きな建物を前にして、小声で語りかける。
「そこまで見なくとも、建物だということは分かります。馬鹿にしているのですか? 私はエリートなんですよ、エリート」
──ほんと、いつもブラビットはまいかいそれいうなぁ。
ここまで来るとただエリートって言いたいだけなんじゃないかと邪推してしまう。
別に馬鹿にしたつもりなどなく、ただこの感動を共有したかっただけなのだが……しかし、初めて目にする『小学校』というのは、こうも好奇心を掻き立てられるものなのか。
僕はみるみるうちに目を輝かせ目一杯に深呼吸する。気持ちを落ち着かせた頃、なんとなく、昨日テレビに映っていたソノリカの人たちがこの学校を見たら驚くのだろうな、
と感じていた。我が灯本のお向かいさんであるソノリカは、とにかく建物が小さい。
食事も小さいのだ。あんな量で足りるのだろうか? なんて思ったりもするのだが、
聞くところによると小食の人が多いという話なので、あれくらいが丁度良いのだろう。
……僕はあの量じゃ空腹だろうな。
かといってこの国のハンバーガーは食べにくくてしょうがない。口に入りきらないからフォークで刺すしかないのは、大人になれば一発で食べられるようになるのか。な……らない気がする。
「ええと」
これ以上、脳裏にハンバーガーの映像を流しては駄目だ──!
己の腹と決別するべく、初めに何をするのか予想を立ててみる。勉強をする場だと両親は言っていたが……勉強っていうのは本や図鑑を見て覚えることも入るらしい。
へえ、それじゃ僕って既に勉強始めちゃってたんだね? だとか、実感も湧かずに聞き流していた為、僕の中で勉強の意味は曖昧のままだった。
まあ。ひとまず見て覚えて聞いて覚えるものが勉強だと仮定して、見知らぬ子がいっぱいいる場所に放り投げられるなら──
「そうだ! じこしょーかいのれんしゅうだ!」
やはり、まず始めに挨拶だろう。挨拶大事はコミュニケーションの基本、うんうん。
「練習するものなのか?」と言いたげな目線でブラビットが見てくる。仕方ないんだよ、空腹との闘いだから。
ひたすら挨拶、名前、趣味の順番で読み上げていく。こんなこともあろうかと台本(ひらがな)は用意済みだ。
何故なら僕はパニックになると同じ言葉を連呼する癖があり、そのことに関しては自分でも自覚していた為、すぐに取り出せる台本を採用したのだった。
きっかけはほんの些細なもので、何気ないブラビットの一言だったのだが……「貴方って落ち着きが無いと同じことしか言えないんです? まるで壊れた機械みたいですね」という悪気無い一言が。
とても刺さった。
彼女は決して悪口を言ったつもりではなく、事実を淡々と述べたまでで、言われてから図星だと気付くに要した時間の方が僕にとっては痛手だった。
……ちょっと意地悪だなとは思ったけど。
多分、恐らく、きっと! 種族の違いから来るものだと思うので! 気にしない!
「ところで。お時間大丈夫ですか、良い子ちゃん。あら不思議、時計の針はもう十分の経過を示しているようで」
「ふぁーっ!?」
なんてことだ、本当に十分経過しているぞ。これは遅刻確定か?
焦りと悔やみの混じった冷や汗を垂らす。悪びれた風でもなく、
只々愉快そうに彼女は嘲笑う。
ああ、初日から遅刻ですか良い子ちゃん。素晴らしいです、きっと貴方だけですよ?
自己紹介の練習で遅刻を刻むアホな生徒は、と軽やかに言ってのけた。
前言撤回、彼女は本当に意地が悪い。くそっ、くそっ。
いつかその化けの皮(仮面)はがしてやるからな──……!
「行かないんですか? 時間は待ってくれませんよ、有限ですから」
「わ……まって、いくよ! いまいく~っ!」
焚き付けられて、早歩きで道も分からない未知の世界へ潜り込む。
校門を開け建物内へ入ると、木で出来た大きな柱が立て続けにいくつも並んでいて、壁には窓が均等な感覚で取り付けられている。
古い建物とはいえ造りはしっかりしているのだろう、子供の低い目線でも酔わないよう、パッと見で辺りを見渡すことが出来た。
「……?」
入口付近には棚みたいなのが無数に並んでいる。
きっとこれは学校、に必要な物なのだろうが一体どうすればいいのか、皆目見当もつかない。
靴みたいな物が入れられてるとこがあったり、入ってないとこもあったりでさっぱりだった。なんとなーく、お母さんが持たせてくれた物の中にあるような気はするのだが、確信が持てない。
このランドセルだって、まだ慣れないし。
戸惑う僕を他所目に、彼女は浮きだったように両の耳を立たせ裾を軽く引っ張ってくる。
「無駄な箱がいくつも並べられてますね? とても無駄ありきな配置ですね、これは一体どういうことでしょうか……どうしました。良い子ちゃん」
無駄、を強調する割にはさもご機嫌そうに目を輝かせる彼女を見て「僕より楽しんでない?」とあっけらかんとしてしまった。
「あ、えっと。はじめてみるものばっかりでどうすればいいんだろうって……ここになにかいれるかんじ、しない? なんか、なにか」
脳内に蓄えられた知識にない言葉なのは確かだが、今朝予め聴いたはずなのだ……思い出せないだけで。現状を察してくれたブラビットは「なるほど」と納得のいった様子で頷く。
「まず貴方が行うべきは、……うわ何とかに履き替える? ことではないでしょうか。丁度入りそうな大きさだと思うのです、如何です? 物は試しと言いますし」
──あっ。たぶん、それだ!
「うわばき? だよね。そっか、くつをはいたままじゃよごれ……いや、なんで……?」
よくよく考えてみれば、家の中では土足で良くて学校では駄目。おかしな話だ。
一応、家の玄関に靴を置くスペースはある。
しかし、この灯本では家の中では基本靴。それかスリッパのどちらかだ。
何故……? 学校という建物は埃一つ許さぬ程貴重だというのか……?
はっ、まさか世界遺産って奴なのか──!?
なんてくだらない考えを右往左往し繰り返す。
この疑問の埒が明かないのは自分自身の知識の無さによるものだと薄々気付いてはいるのだが、視野の狭い僕には疑問が費えなかった。
「あの、良い子ちゃん。お馬鹿ちゃん? 何時まで考えているのです、五分経過しますよ」
え、マジで? 五分も悩んでいたのか、これしきの事で。
というか今聞き捨てならない発言が聞こえた気がしてならない、お馬鹿ちゃん……だと?
良い子ちゃんって呼び方だけでも気恥ずかしいというのに、お馬鹿ちゃんだなんて呼ばれたら、もう。
益々僕の羞恥心が満を持して加速するじゃんか。ええ?
「良いから早く置いてください。まどろっこしい」
「あ、はい……」
ひょっとしなくとも、僕のせいで不機嫌になったのではと身長の高い彼女を見上げるといつもの張り付いた笑顔が出迎える。相変わらず何を考えているのか分からなかったが、少なからず僕がいつまで経っても突っ立ったまま動かないことが響いたのだろうとは予測がつく。
「で、その次ですが……奥に人が集まっているようなのでそこへ行けば良いのではないですか?」
なるほど。人が集まってるならまず間違いないだろう、ブラビットが指を差した方へ目を凝らすと確かに、僕とそう歳も変わらない子供が並んでいるのが見て取れた。
「ほかのこたちもならんでるし、たぶんあってるとおもう! ごめんねまたせちゃって……いこ!」
軽く声をかけ、謎な靴を履き替えをした後入口らしき場所から移動し、列へと向かう。最後尾らしい場所まで行くと「君も新入生かな? じゃあここでちょっと待っててね」と僕より少し背の高いお兄さんが言った。
説明を聞いたところ、あの入口は『昇降口』と言って、上履きと靴を履き替える場所なのだそうだ。そして、今日はクラス発表と授業というのがある為、
順番にお兄さんやお姉さん達が新入生を案内しているらしく、今は丁度その案内時間なのだとか。新しい言葉と仕組みが聞けたので、
恐らくそろそろブラビットが気になって聞いてくる頃合いだろう、と思えたのだが、予想に反して辺りは静かだった。
目を泳がすように視界をぐらり回転させていっても、彼女の姿は何処にも無く、ただ不安だけが募っていく。
──まさかまいごになったんじゃ……?
大きな建物を前にして、小声で語りかける。
「そこまで見なくとも、建物だということは分かります。馬鹿にしているのですか? 私はエリートなんですよ、エリート」
──ほんと、いつもブラビットはまいかいそれいうなぁ。
ここまで来るとただエリートって言いたいだけなんじゃないかと邪推してしまう。
別に馬鹿にしたつもりなどなく、ただこの感動を共有したかっただけなのだが……しかし、初めて目にする『小学校』というのは、こうも好奇心を掻き立てられるものなのか。
僕はみるみるうちに目を輝かせ目一杯に深呼吸する。気持ちを落ち着かせた頃、なんとなく、昨日テレビに映っていたソノリカの人たちがこの学校を見たら驚くのだろうな、
と感じていた。我が灯本のお向かいさんであるソノリカは、とにかく建物が小さい。
食事も小さいのだ。あんな量で足りるのだろうか? なんて思ったりもするのだが、
聞くところによると小食の人が多いという話なので、あれくらいが丁度良いのだろう。
……僕はあの量じゃ空腹だろうな。
かといってこの国のハンバーガーは食べにくくてしょうがない。口に入りきらないからフォークで刺すしかないのは、大人になれば一発で食べられるようになるのか。な……らない気がする。
「ええと」
これ以上、脳裏にハンバーガーの映像を流しては駄目だ──!
己の腹と決別するべく、初めに何をするのか予想を立ててみる。勉強をする場だと両親は言っていたが……勉強っていうのは本や図鑑を見て覚えることも入るらしい。
へえ、それじゃ僕って既に勉強始めちゃってたんだね? だとか、実感も湧かずに聞き流していた為、僕の中で勉強の意味は曖昧のままだった。
まあ。ひとまず見て覚えて聞いて覚えるものが勉強だと仮定して、見知らぬ子がいっぱいいる場所に放り投げられるなら──
「そうだ! じこしょーかいのれんしゅうだ!」
やはり、まず始めに挨拶だろう。挨拶大事はコミュニケーションの基本、うんうん。
「練習するものなのか?」と言いたげな目線でブラビットが見てくる。仕方ないんだよ、空腹との闘いだから。
ひたすら挨拶、名前、趣味の順番で読み上げていく。こんなこともあろうかと台本(ひらがな)は用意済みだ。
何故なら僕はパニックになると同じ言葉を連呼する癖があり、そのことに関しては自分でも自覚していた為、すぐに取り出せる台本を採用したのだった。
きっかけはほんの些細なもので、何気ないブラビットの一言だったのだが……「貴方って落ち着きが無いと同じことしか言えないんです? まるで壊れた機械みたいですね」という悪気無い一言が。
とても刺さった。
彼女は決して悪口を言ったつもりではなく、事実を淡々と述べたまでで、言われてから図星だと気付くに要した時間の方が僕にとっては痛手だった。
……ちょっと意地悪だなとは思ったけど。
多分、恐らく、きっと! 種族の違いから来るものだと思うので! 気にしない!
「ところで。お時間大丈夫ですか、良い子ちゃん。あら不思議、時計の針はもう十分の経過を示しているようで」
「ふぁーっ!?」
なんてことだ、本当に十分経過しているぞ。これは遅刻確定か?
焦りと悔やみの混じった冷や汗を垂らす。悪びれた風でもなく、
只々愉快そうに彼女は嘲笑う。
ああ、初日から遅刻ですか良い子ちゃん。素晴らしいです、きっと貴方だけですよ?
自己紹介の練習で遅刻を刻むアホな生徒は、と軽やかに言ってのけた。
前言撤回、彼女は本当に意地が悪い。くそっ、くそっ。
いつかその化けの皮(仮面)はがしてやるからな──……!
「行かないんですか? 時間は待ってくれませんよ、有限ですから」
「わ……まって、いくよ! いまいく~っ!」
焚き付けられて、早歩きで道も分からない未知の世界へ潜り込む。
校門を開け建物内へ入ると、木で出来た大きな柱が立て続けにいくつも並んでいて、壁には窓が均等な感覚で取り付けられている。
古い建物とはいえ造りはしっかりしているのだろう、子供の低い目線でも酔わないよう、パッと見で辺りを見渡すことが出来た。
「……?」
入口付近には棚みたいなのが無数に並んでいる。
きっとこれは学校、に必要な物なのだろうが一体どうすればいいのか、皆目見当もつかない。
靴みたいな物が入れられてるとこがあったり、入ってないとこもあったりでさっぱりだった。なんとなーく、お母さんが持たせてくれた物の中にあるような気はするのだが、確信が持てない。
このランドセルだって、まだ慣れないし。
戸惑う僕を他所目に、彼女は浮きだったように両の耳を立たせ裾を軽く引っ張ってくる。
「無駄な箱がいくつも並べられてますね? とても無駄ありきな配置ですね、これは一体どういうことでしょうか……どうしました。良い子ちゃん」
無駄、を強調する割にはさもご機嫌そうに目を輝かせる彼女を見て「僕より楽しんでない?」とあっけらかんとしてしまった。
「あ、えっと。はじめてみるものばっかりでどうすればいいんだろうって……ここになにかいれるかんじ、しない? なんか、なにか」
脳内に蓄えられた知識にない言葉なのは確かだが、今朝予め聴いたはずなのだ……思い出せないだけで。現状を察してくれたブラビットは「なるほど」と納得のいった様子で頷く。
「まず貴方が行うべきは、……うわ何とかに履き替える? ことではないでしょうか。丁度入りそうな大きさだと思うのです、如何です? 物は試しと言いますし」
──あっ。たぶん、それだ!
「うわばき? だよね。そっか、くつをはいたままじゃよごれ……いや、なんで……?」
よくよく考えてみれば、家の中では土足で良くて学校では駄目。おかしな話だ。
一応、家の玄関に靴を置くスペースはある。
しかし、この灯本では家の中では基本靴。それかスリッパのどちらかだ。
何故……? 学校という建物は埃一つ許さぬ程貴重だというのか……?
はっ、まさか世界遺産って奴なのか──!?
なんてくだらない考えを右往左往し繰り返す。
この疑問の埒が明かないのは自分自身の知識の無さによるものだと薄々気付いてはいるのだが、視野の狭い僕には疑問が費えなかった。
「あの、良い子ちゃん。お馬鹿ちゃん? 何時まで考えているのです、五分経過しますよ」
え、マジで? 五分も悩んでいたのか、これしきの事で。
というか今聞き捨てならない発言が聞こえた気がしてならない、お馬鹿ちゃん……だと?
良い子ちゃんって呼び方だけでも気恥ずかしいというのに、お馬鹿ちゃんだなんて呼ばれたら、もう。
益々僕の羞恥心が満を持して加速するじゃんか。ええ?
「良いから早く置いてください。まどろっこしい」
「あ、はい……」
ひょっとしなくとも、僕のせいで不機嫌になったのではと身長の高い彼女を見上げるといつもの張り付いた笑顔が出迎える。相変わらず何を考えているのか分からなかったが、少なからず僕がいつまで経っても突っ立ったまま動かないことが響いたのだろうとは予測がつく。
「で、その次ですが……奥に人が集まっているようなのでそこへ行けば良いのではないですか?」
なるほど。人が集まってるならまず間違いないだろう、ブラビットが指を差した方へ目を凝らすと確かに、僕とそう歳も変わらない子供が並んでいるのが見て取れた。
「ほかのこたちもならんでるし、たぶんあってるとおもう! ごめんねまたせちゃって……いこ!」
軽く声をかけ、謎な靴を履き替えをした後入口らしき場所から移動し、列へと向かう。最後尾らしい場所まで行くと「君も新入生かな? じゃあここでちょっと待っててね」と僕より少し背の高いお兄さんが言った。
説明を聞いたところ、あの入口は『昇降口』と言って、上履きと靴を履き替える場所なのだそうだ。そして、今日はクラス発表と授業というのがある為、
順番にお兄さんやお姉さん達が新入生を案内しているらしく、今は丁度その案内時間なのだとか。新しい言葉と仕組みが聞けたので、
恐らくそろそろブラビットが気になって聞いてくる頃合いだろう、と思えたのだが、予想に反して辺りは静かだった。
目を泳がすように視界をぐらり回転させていっても、彼女の姿は何処にも無く、ただ不安だけが募っていく。
──まさかまいごになったんじゃ……?
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