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軍師殿登場…
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『ふふふ、怪盗殿、いや教祖様お愉しみのトコロなんですが…』
と、通信無線機から流れてきたのは、亜細亜愚連隊を極秘裏取材するうち、裏取引をする相手となった極亜日報の記者、占部である。
こいつは、政府の御用記者を装いその国家的開発プロジェクトや軍事機密などを仕入れては、その情報をジゴロらに横流ししている売国奴である。
「何だね、占部君。今お愉しみなんだが」
『どうせなら、その奥さん寝取って、警視殿をホントに悔しがらせてみたらいかがです』
片目に眼帯の強面に、そんなこと芸当は出来もしないの百も承知で、痛いトコロをついて来る怪しげなブンヤの顔を想像し舌打ちをする。
『いえいえ、寝取ることは出来ずとも、誘拐することは可能でしょう?』
「馬鹿言え、腐っても帝都を裏社会では知られたジゴロだ。一人の一般人を誘拐したとあっては名怪盗、そしてカリスマ教祖の名折れだ」
『そうですかねえ、私はそうは思いません。営利誘拐ならいざ知らず、宿敵への挑戦状代わり、とすればなかなか洒落た戦術でしょう。それに帝都の治安を守る警視が自分の嫁を攫われたとくれば、その危機管理能力は疑わしくなる。貴方は、あの都子夫人を捕らえるべきです』
と、煽り立てる占部だ。
『よろしければ、守屋誠警視夫人都子誘拐計画をレクチャーいたしますよぉ』
一癖も二癖もある新聞記者は卑しげな嗤い声を立てる。
「ゴクリ…」
教祖を務める“悦びの園”では他人の嫁への傍惚れはご法度である。
と、いいつつ、信者の妻や娘に手を出してはいるジゴロだが…。
が、表向きにもそんなタブーを犯しても大義名分が成り立つ禁断の方法…。
(都子をモノにするには、此奴の知恵を借りるか)
ジゴロの腹は決まった…。
と、通信無線機から流れてきたのは、亜細亜愚連隊を極秘裏取材するうち、裏取引をする相手となった極亜日報の記者、占部である。
こいつは、政府の御用記者を装いその国家的開発プロジェクトや軍事機密などを仕入れては、その情報をジゴロらに横流ししている売国奴である。
「何だね、占部君。今お愉しみなんだが」
『どうせなら、その奥さん寝取って、警視殿をホントに悔しがらせてみたらいかがです』
片目に眼帯の強面に、そんなこと芸当は出来もしないの百も承知で、痛いトコロをついて来る怪しげなブンヤの顔を想像し舌打ちをする。
『いえいえ、寝取ることは出来ずとも、誘拐することは可能でしょう?』
「馬鹿言え、腐っても帝都を裏社会では知られたジゴロだ。一人の一般人を誘拐したとあっては名怪盗、そしてカリスマ教祖の名折れだ」
『そうですかねえ、私はそうは思いません。営利誘拐ならいざ知らず、宿敵への挑戦状代わり、とすればなかなか洒落た戦術でしょう。それに帝都の治安を守る警視が自分の嫁を攫われたとくれば、その危機管理能力は疑わしくなる。貴方は、あの都子夫人を捕らえるべきです』
と、煽り立てる占部だ。
『よろしければ、守屋誠警視夫人都子誘拐計画をレクチャーいたしますよぉ』
一癖も二癖もある新聞記者は卑しげな嗤い声を立てる。
「ゴクリ…」
教祖を務める“悦びの園”では他人の嫁への傍惚れはご法度である。
と、いいつつ、信者の妻や娘に手を出してはいるジゴロだが…。
が、表向きにもそんなタブーを犯しても大義名分が成り立つ禁断の方法…。
(都子をモノにするには、此奴の知恵を借りるか)
ジゴロの腹は決まった…。
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