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第ニ戦:義妹はマジで上級国民
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数日後。
経団連副会頭、鴻池正國の大豪邸。妹から内密に、エスコートをお願いされた光輝は、その財力を匂わす要塞のような室内に目をキョロキョロさせるばかりだ。
「もっと落ち着いていて大丈夫よ、お兄ちゃま」
と都内でも有数の『上級国民』の子女が集う、修学院女子のセーラー服姿の美波はにっこり微笑む。
その可愛さにドギマギしつつ、前々から気にかかっていたことを口にする。
「あ、あのさ、美波。その『お兄ちゃま』って呼び方止めない?」
「え、どうしてですか? だってお兄ちゃまと美波とは、れっきとした兄妹でしょ? おかしくないと思いますけど」
かくっと小首をかしげて不思議そうに見つめてくる美波に脱力しつつも、その愛らしさにまたまた目尻を下げそうになるが、慌てて目をそらした。
「いやなんか、おこちゃま言葉でくすぐったいっていうかさ…」
「そうですか? 私のクラスではお兄さまがいる子はみんなそう呼んでいますけど…いや…ですか?」
と、少々寂しそうなご様子に、兄としても異性としても、慌てて否定する光輝だ。
「で、お爺ちゃま 美波はどんな方々と闘えばおよろしいの?」
愛くるしい笑顔を浮かべ、小首をかっくんと傾げて大物財界人の祖父を見つめる美波に脱力する光輝。
(おいおい、まるで危機感のないその態度はなんだよ。命のやり取りをする闘いに巻き込まれるんだぞ、オマエは)
そんな美波の様子にはお構いなしで、正國は白髪がトレードマークの端正な貌を引き締めながら口を開く。
「うむ美波、お前もテレビニュースで国際秘密組織バーニングが暗躍していることは知っておろう?」
「ばーにんぐぅ…?」
やっぱり何のことやらわかっていない御様子の美波に代わり、兄は思考を逡巡させる。
バーニングとは政府要人の暗殺や、大都市の象徴的建物爆破などを繰り返すテロ集団で、その実態は不明だが、人間とは思えぬ戦闘員を多数擁すことで知られている。
「そのバーニングが東京をターゲットにしているという情報が入ったのだよ。その警備をお前にも頼みたいんだ」
(おいおい、爺さん あんた、この可愛い孫娘をあのテロ組織と闘わせようっていう腹かよ?)
そう、美波を守りたがーるに任命したのもこの鴻池正國である。産業経済省が大国の研究者と共同開発した飲料式の『超人アプリ』なるものを極秘で入手し、それを孫娘である紗香に与えたのだ。
変身にはスマホを用い、数々の特殊能力を使用できるスーパーヒロイン(見習い)の能力を手に入れたわけだ。
「なんだかよくわかりませんけど、お爺ちゃま。悪いことを考えている人たちが、東京でみんなに迷惑をかけようとしているなら、紗香はがんばってやっつけちゃいます。で、どこのコンビニが狙われますの、そのばーにんぐ、に?」
と、やはり今一つ相手の強大さを理解していない紗香だ。
「あのな、美波。安請け合いするなよ。相手は殺人もいとわない冷血非道なテロ集団なんだぞ。英国の諜報機関だって舌を巻く高度な犯罪のプロだ。街のコソ泥や物盗り相手にするのとはわけが違うんだ。いくら、守りたガール(以下MG)に変身できるったって、16歳のJKでしかないお前の手に負える相手じゃないぜ」
さすがに兄として窘める光輝に、当の紗香はぷくーっとほっぺを膨らます。
「お兄ちゃま、それって女性差別じゃなくて? 女の子だって正義感もあれば、悪い方たちに立ち向かっていく勇気もあるのよ! 軍隊の方々や、警察のオジちゃまたちは事件が起こらなければ出動もできないのよ。でも紗香はフツーの女の子ですもの。場合によっては24時間、正義の乙女のまま、テロリストの方々を監視もできるもの。それとも、女子高生がテロリストと闘っちゃいけなくって?」
と、理路整然と(?)反論してくる態度も、なかなか可愛いと光輝は想う。
兄の心配を論破してみせた紗香は祖父の申し出をいとも簡単に快諾してしまう。
「それに…今度こそ、MGの活躍をお兄ちゃまにスクープさせてあげたいの!」
と、正義感と好奇心旺盛な強い意志の中にも、兄に対する親愛の心を織り交ぜてくる紗香が、光輝には可愛くて溜らない。
「お爺様、お願いがあります。紗香をバーニングと闘わせるなら、俺が傍についているときだけって限定してください。コイツの面倒は俺が見ますし、その危機判断は任せてください。血縁はなくとも、…兄貴として責任がありますから」
兄貴として、という言葉を聞いたとき、紗香の美少女フェイスが少々曇った気もしたが、光輝はスーパーヒロインとして戦いに身を投じる妹の身を案じ、サポート役に徹する道を選んだのだった。
数日後、ジャパン経団連総会会場となっている帝都ホテル鳳凰の間には絢爛豪華な宴が催されていた。
政財界人は無論、大御所の芸能人やスポーツ選手も集う華やかな会場を、北欧の宮廷を彷彿させるシャンデリアが照らし出し、まさに夢舞台の様子だ。
「わわわ…アウェー感半端ないな、こりゃ」
と、ホテルのボーイに扮した光輝は、肩をすくめる。政治に疎い光輝でも顔と名前が一致する失言のやたら多い財務大臣や、明治維新の立役者の末裔のサラブレッド為政者、日本の誇りともいわれる自動車会社の社長までがずらりと雁首をそろえ、シャンパン片手に談笑している光景は『華麗なる宴』の一語に尽きた。
「場違いすぎるよ、ま、こういうお歴々が集うパーティだから、バーニングが標的にするんだろうけどさ」
光輝の言葉通り、謎の秘密結社が狙っている本日の豪華な宴を警備することが、彼らの任務。
と言ってもその相方の姿が見えない。
と、その時、不意に背後から声をかけられた。
「お兄ちゃま、ご機嫌およろしゅう、なんてね」
とクックと可愛くほほ笑み、レースをあしらった水色のパーティドレスの裾を両手で軽く持ち、おどけてみせるのは美波だ。
カーテシーのご挨拶に合わせるようにくるんと程よくウエーブのかかった髪がふんわり揺れる。
端正な貌がより引き立ち、大きな潤んだ瞳がめちゃくちゃ綺麗だ。
(か、可愛い・・・可愛すぎる)
カジュアル過ぎず、気取りすぎず、16歳という大人のレディと美少女の狭間、乙女の魅力を余すところなく体現したような愛くるしい姿。
光輝は改めて親父の再婚を心から喜んだ。
絶世の美少女といっても過言でない妹を持てたのだから。
「どうしちゃったのかな、お兄ちゃま…。ははーん、美波があんまり綺麗でびっくりしたとか? あー照れてる照れてる、うふふふふ」
と妹のくせに、ドギマギする兄を揶揄う美波が可愛くてたまらない光輝だ。
「なーに呑気なこと言ってるんだよ、妖しい奴がどこから現れるかわかったもんじゃないんだ。油断すんなよ」
「だいじょーぶだって! どんな悪い人が来ても美波が守りたガールに変身してやっつけちゃうって」
「し、大声で言うなよ!」
「ほんっと、お兄ちゃまって心配性だよね」
と、美波はあっけらかんとしている。
対照的な兄妹なのだが、それは立場上も同様だ。
おもむろに声をかけてきたのは、帝都銀行の頭取だ。
「ほほう、お嬢さんは鴻池翁のお孫さん…」
「はい、美波と申します。祖父がいつもお世話になっております」
と、折り目正しくお辞儀をし、16歳にして財界人にも臆することなく堂々と挨拶を交わす美波は、社交界デビューも立派に果たしている。
「これが名家のお嬢様の貫禄か」
と、同じ家に住みつつも、姫君と足軽ほどの身分さに思いを致し、ため息しか出ない光輝だ。
さらに…。
「これ、光輝殿! 姫に邪な心を抱くことは許さんですぞ、嬢様がいくら貴殿の父君に嫁がれたとはいえ、鴻池家にとって、美波姫は総帥令嬢なのですからな!」
と、身長150センチ程度のちんちくりんながら威厳のある白髭がトレードマークの老人は、美波の『爺』といった存在で、執事の松崎翁だ。
「い、いえいえ、別に俺は…」
「姫と、そなたはあくまで儀礼上の兄妹であることを忘れてはなりませぬぞ」
と、精一杯背伸びをして、光輝を威嚇するように窘める。
「言われなくてもわかってますよー」
実際、光輝と美波の相性を考えれば、もっと親密になっても良さそうなものなのだが、それを阻んでいる一因は紛れもなく松崎翁である。
「でぇーも、なんだか悪い人なんて現れそうにないですねー」
と、美波は先ほどまでの財界エリートたちに接する態度とは打って変わって、いつも通りの少々甘えん坊な妹の口調でギャルソンの光輝に耳打ちした。
いつもに増して可愛すぎる妹の一挙手一投足に惚れ惚れする義理の兄貴は、慌ててお姫様の横顔から目をそらした。
そんな光輝を『んん?』と小首をかしげ、小鹿みたいな大きな瞳で見上げる美波。
視線を絡み合わせようとする妹に、敢えて逸らそうとする兄。
その様子は初々しいカップルに見えなくもなかった。
経団連副会頭、鴻池正國の大豪邸。妹から内密に、エスコートをお願いされた光輝は、その財力を匂わす要塞のような室内に目をキョロキョロさせるばかりだ。
「もっと落ち着いていて大丈夫よ、お兄ちゃま」
と都内でも有数の『上級国民』の子女が集う、修学院女子のセーラー服姿の美波はにっこり微笑む。
その可愛さにドギマギしつつ、前々から気にかかっていたことを口にする。
「あ、あのさ、美波。その『お兄ちゃま』って呼び方止めない?」
「え、どうしてですか? だってお兄ちゃまと美波とは、れっきとした兄妹でしょ? おかしくないと思いますけど」
かくっと小首をかしげて不思議そうに見つめてくる美波に脱力しつつも、その愛らしさにまたまた目尻を下げそうになるが、慌てて目をそらした。
「いやなんか、おこちゃま言葉でくすぐったいっていうかさ…」
「そうですか? 私のクラスではお兄さまがいる子はみんなそう呼んでいますけど…いや…ですか?」
と、少々寂しそうなご様子に、兄としても異性としても、慌てて否定する光輝だ。
「で、お爺ちゃま 美波はどんな方々と闘えばおよろしいの?」
愛くるしい笑顔を浮かべ、小首をかっくんと傾げて大物財界人の祖父を見つめる美波に脱力する光輝。
(おいおい、まるで危機感のないその態度はなんだよ。命のやり取りをする闘いに巻き込まれるんだぞ、オマエは)
そんな美波の様子にはお構いなしで、正國は白髪がトレードマークの端正な貌を引き締めながら口を開く。
「うむ美波、お前もテレビニュースで国際秘密組織バーニングが暗躍していることは知っておろう?」
「ばーにんぐぅ…?」
やっぱり何のことやらわかっていない御様子の美波に代わり、兄は思考を逡巡させる。
バーニングとは政府要人の暗殺や、大都市の象徴的建物爆破などを繰り返すテロ集団で、その実態は不明だが、人間とは思えぬ戦闘員を多数擁すことで知られている。
「そのバーニングが東京をターゲットにしているという情報が入ったのだよ。その警備をお前にも頼みたいんだ」
(おいおい、爺さん あんた、この可愛い孫娘をあのテロ組織と闘わせようっていう腹かよ?)
そう、美波を守りたがーるに任命したのもこの鴻池正國である。産業経済省が大国の研究者と共同開発した飲料式の『超人アプリ』なるものを極秘で入手し、それを孫娘である紗香に与えたのだ。
変身にはスマホを用い、数々の特殊能力を使用できるスーパーヒロイン(見習い)の能力を手に入れたわけだ。
「なんだかよくわかりませんけど、お爺ちゃま。悪いことを考えている人たちが、東京でみんなに迷惑をかけようとしているなら、紗香はがんばってやっつけちゃいます。で、どこのコンビニが狙われますの、そのばーにんぐ、に?」
と、やはり今一つ相手の強大さを理解していない紗香だ。
「あのな、美波。安請け合いするなよ。相手は殺人もいとわない冷血非道なテロ集団なんだぞ。英国の諜報機関だって舌を巻く高度な犯罪のプロだ。街のコソ泥や物盗り相手にするのとはわけが違うんだ。いくら、守りたガール(以下MG)に変身できるったって、16歳のJKでしかないお前の手に負える相手じゃないぜ」
さすがに兄として窘める光輝に、当の紗香はぷくーっとほっぺを膨らます。
「お兄ちゃま、それって女性差別じゃなくて? 女の子だって正義感もあれば、悪い方たちに立ち向かっていく勇気もあるのよ! 軍隊の方々や、警察のオジちゃまたちは事件が起こらなければ出動もできないのよ。でも紗香はフツーの女の子ですもの。場合によっては24時間、正義の乙女のまま、テロリストの方々を監視もできるもの。それとも、女子高生がテロリストと闘っちゃいけなくって?」
と、理路整然と(?)反論してくる態度も、なかなか可愛いと光輝は想う。
兄の心配を論破してみせた紗香は祖父の申し出をいとも簡単に快諾してしまう。
「それに…今度こそ、MGの活躍をお兄ちゃまにスクープさせてあげたいの!」
と、正義感と好奇心旺盛な強い意志の中にも、兄に対する親愛の心を織り交ぜてくる紗香が、光輝には可愛くて溜らない。
「お爺様、お願いがあります。紗香をバーニングと闘わせるなら、俺が傍についているときだけって限定してください。コイツの面倒は俺が見ますし、その危機判断は任せてください。血縁はなくとも、…兄貴として責任がありますから」
兄貴として、という言葉を聞いたとき、紗香の美少女フェイスが少々曇った気もしたが、光輝はスーパーヒロインとして戦いに身を投じる妹の身を案じ、サポート役に徹する道を選んだのだった。
数日後、ジャパン経団連総会会場となっている帝都ホテル鳳凰の間には絢爛豪華な宴が催されていた。
政財界人は無論、大御所の芸能人やスポーツ選手も集う華やかな会場を、北欧の宮廷を彷彿させるシャンデリアが照らし出し、まさに夢舞台の様子だ。
「わわわ…アウェー感半端ないな、こりゃ」
と、ホテルのボーイに扮した光輝は、肩をすくめる。政治に疎い光輝でも顔と名前が一致する失言のやたら多い財務大臣や、明治維新の立役者の末裔のサラブレッド為政者、日本の誇りともいわれる自動車会社の社長までがずらりと雁首をそろえ、シャンパン片手に談笑している光景は『華麗なる宴』の一語に尽きた。
「場違いすぎるよ、ま、こういうお歴々が集うパーティだから、バーニングが標的にするんだろうけどさ」
光輝の言葉通り、謎の秘密結社が狙っている本日の豪華な宴を警備することが、彼らの任務。
と言ってもその相方の姿が見えない。
と、その時、不意に背後から声をかけられた。
「お兄ちゃま、ご機嫌およろしゅう、なんてね」
とクックと可愛くほほ笑み、レースをあしらった水色のパーティドレスの裾を両手で軽く持ち、おどけてみせるのは美波だ。
カーテシーのご挨拶に合わせるようにくるんと程よくウエーブのかかった髪がふんわり揺れる。
端正な貌がより引き立ち、大きな潤んだ瞳がめちゃくちゃ綺麗だ。
(か、可愛い・・・可愛すぎる)
カジュアル過ぎず、気取りすぎず、16歳という大人のレディと美少女の狭間、乙女の魅力を余すところなく体現したような愛くるしい姿。
光輝は改めて親父の再婚を心から喜んだ。
絶世の美少女といっても過言でない妹を持てたのだから。
「どうしちゃったのかな、お兄ちゃま…。ははーん、美波があんまり綺麗でびっくりしたとか? あー照れてる照れてる、うふふふふ」
と妹のくせに、ドギマギする兄を揶揄う美波が可愛くてたまらない光輝だ。
「なーに呑気なこと言ってるんだよ、妖しい奴がどこから現れるかわかったもんじゃないんだ。油断すんなよ」
「だいじょーぶだって! どんな悪い人が来ても美波が守りたガールに変身してやっつけちゃうって」
「し、大声で言うなよ!」
「ほんっと、お兄ちゃまって心配性だよね」
と、美波はあっけらかんとしている。
対照的な兄妹なのだが、それは立場上も同様だ。
おもむろに声をかけてきたのは、帝都銀行の頭取だ。
「ほほう、お嬢さんは鴻池翁のお孫さん…」
「はい、美波と申します。祖父がいつもお世話になっております」
と、折り目正しくお辞儀をし、16歳にして財界人にも臆することなく堂々と挨拶を交わす美波は、社交界デビューも立派に果たしている。
「これが名家のお嬢様の貫禄か」
と、同じ家に住みつつも、姫君と足軽ほどの身分さに思いを致し、ため息しか出ない光輝だ。
さらに…。
「これ、光輝殿! 姫に邪な心を抱くことは許さんですぞ、嬢様がいくら貴殿の父君に嫁がれたとはいえ、鴻池家にとって、美波姫は総帥令嬢なのですからな!」
と、身長150センチ程度のちんちくりんながら威厳のある白髭がトレードマークの老人は、美波の『爺』といった存在で、執事の松崎翁だ。
「い、いえいえ、別に俺は…」
「姫と、そなたはあくまで儀礼上の兄妹であることを忘れてはなりませぬぞ」
と、精一杯背伸びをして、光輝を威嚇するように窘める。
「言われなくてもわかってますよー」
実際、光輝と美波の相性を考えれば、もっと親密になっても良さそうなものなのだが、それを阻んでいる一因は紛れもなく松崎翁である。
「でぇーも、なんだか悪い人なんて現れそうにないですねー」
と、美波は先ほどまでの財界エリートたちに接する態度とは打って変わって、いつも通りの少々甘えん坊な妹の口調でギャルソンの光輝に耳打ちした。
いつもに増して可愛すぎる妹の一挙手一投足に惚れ惚れする義理の兄貴は、慌ててお姫様の横顔から目をそらした。
そんな光輝を『んん?』と小首をかしげ、小鹿みたいな大きな瞳で見上げる美波。
視線を絡み合わせようとする妹に、敢えて逸らそうとする兄。
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