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第十八戦:小熟女ヒロインは“中の人”も大人気のご様子で…
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――――ひと月後…。
合成樹脂会社ハイクオリティ第三工場内、通称、社員シゴキの間では…。
丸みを帯びたものの、肌触りの厳しい青竹が、ゴザ代わりに敷き詰められた10畳ほどの小汚い小部屋は、夏真っ盛りだというのに冷房すら利いていない。
「あッ…ああんッ…熱い…肉体が…・火照っちゃう…」
と、首筋から汗の雫を胸の間に滴らせ、艶めかしく喘ぎ悶える美女は、ハイレグ姿。
そう、例のスクール水着張りに、どんくさくもいやらしいコスチュームはそう、誰あろう偽ビューティ・マダムこと越後郁子その人だ。
郁子は、実家の工場内で囚われ人状態である。
後ろ手に縛られ、青竹の上に正座させられた状況は、江戸時代のさながら“石抱きの刑”もどきである。
なぜ、郁子はこんなゴーモンにかけられているのか…それは…。
「おおい、郁ちゃん…」
と、シゴキの間、唯一の小窓から顔をのぞかすのは、亭主の洋助だ。
「よーちゃん…」
「なんで郁ちゃんが、お仕置きされてるんだよ」
「だっておじいちゃまが…」
そう、規律を破ったり、祖父の音吉翁の怒りを買った社員だけがご招待されるこの開かずの間で、郁子が折檻される理由。
せんだって撮影した偽ビューティ・マダムのCMが、音吉の目に留まり、なんとふしだらな、と怒り狂ったためである。
が、例のCM、不人気かというと話は180度違う。
タダでさえ、密かに人気のビューティ・マダムのパロディときて、そのCMの内容はローカルニュースでも取り上げられ、地元有力者のSNSでも話題となっている。
むろん、その中にはあるちんも含まれているが…。
“偽ビューティ。マダムに扮した越後郁子ちゃん。人妻とは思えぬこの可愛い美女の虐められっぷり、どーぞ堪能あれWWW”
そんなコメントで会社もろとも紹介されては、郁子という小熟女の人気が爆上がりするのは火を見るより明らかだった。
特に、地元では会いに行ける美人経営者として、面会依頼や突撃してくる美女フリークがひきも切らない。
おまけに、郁子の豊満な肉体の圧に耐えかねてか、ぽきりと真っ二つに折れた合成樹脂製ボードも、本来の飛び込み台より、流行り病の飛沫防止や、ついたて代わりに、という注文が相次ぎ、工場はフル稼働状態だ。
にも関わらず、音吉翁はエロで金請けなど言語道断、しかも、それが目の中に入れても痛くない孫娘がその主役ときては、昭和気質の会社の創設者として立つ瀬がないわけである。
一部の未婚非正規伯母さんからも顰蹙を買ったお色気CMの責任を、たとえ創業者一族の令嬢と言えど取らせるべき、という意見が出始めた。
そこで会長閣下は、古株の柏森に命じ郁子のお仕置きを依頼したわけだ。
実際のところ、音吉翁としては可愛い孫娘をマジで折檻などするつもりもなかったのだが、そこは腹にイチモツもニモツも含んだ古株の黒幕だ。
ここぞとばかりに、郁子のお仕置きを嬉々として行ったわけである。
「で、よーちゃんは何してるのよ。いい加減助けて頂戴ってば」
「そういうわけに行かないだろ。じーさん会長の御命令とあっては、、愛する妻が折檻されよーとも救いの手は差し伸べられませんって」
確かに音吉翁の折檻命令が出た以上、柏森の仕置きには従い、それに耐えねばならないというのがこの会社の掟なのだ。
「んもう、じゃあ何しに来たのよ!」
郁子はぷんとそっぽを向く。
「そりゃあ、お前、ヒロピンマニアにして、越後郁子の大ファンのダメ亭主としてはさあ。そのエッチぃハイレグに生足で、算盤責めとかおまけに汗まみれのどスケベすぎる姿だなんて、もう…仕事なんて手につきませんって!」
「もう、ほんっとに変態なんだから」
「それを言ったら、世間様はみーんな変態よ。何せ、偽ビューティ・マダムのCMでしこってる輩が続出してるんだぜ。俺も亭主として鼻が高いよ」
「貴方って人はもう…」
と呆れつつ、変な感情に目覚めつつある郁子は、自分のピンチシーンに大いに注目してくれる亭主が愛しかったりもするのだ。
「ああ、そんな高嶺の花の女房殿が、会社の悪漢にお仕置きされるだなんて…ああ、もうアソコがカチコチ…今夜、またヒロピン・プレーしようね、郁ちゃん」
「もう、最ッ低!」
と赤面しつつ、なおも、その趣向がマッチする亭主との夜のお愉しみを想像すると、お仕置きされる自分に萌えてしまう不埒な小熟女ヒロインである。
「おぅ、やばッ、鬼の柏森が来る。いくら愛しの恋女房殿が折檻されるとはいえ、とめることの出来ぬこの辛さ、許せよ、郁ちゃん」
「もうッ、とか何とか云いつつ、悦んじゃってるくせに」
「ああ、図星」
おちゃらけた様子で、名残惜しそうに窓を閉める亭主に、惜別の念のこもった視線を投げ返す郁子。
ある意味理想的な相思相愛の夫婦だ。
が、そんな小熟女ヒロインも、柏森の登場を聞いて暗澹たる気持ちになり、密かに妖しい緊張感を昂ぶらすこととなる。
なにせ、郁子がビューティ・マダムであることを知る人物だ。
それだけに、郁子は敵をも相手にするような危機感と、そんな相手にお仕置きを受けるていることに、これまた熱く股間を濡らすのだった―――。
合成樹脂会社ハイクオリティ第三工場内、通称、社員シゴキの間では…。
丸みを帯びたものの、肌触りの厳しい青竹が、ゴザ代わりに敷き詰められた10畳ほどの小汚い小部屋は、夏真っ盛りだというのに冷房すら利いていない。
「あッ…ああんッ…熱い…肉体が…・火照っちゃう…」
と、首筋から汗の雫を胸の間に滴らせ、艶めかしく喘ぎ悶える美女は、ハイレグ姿。
そう、例のスクール水着張りに、どんくさくもいやらしいコスチュームはそう、誰あろう偽ビューティ・マダムこと越後郁子その人だ。
郁子は、実家の工場内で囚われ人状態である。
後ろ手に縛られ、青竹の上に正座させられた状況は、江戸時代のさながら“石抱きの刑”もどきである。
なぜ、郁子はこんなゴーモンにかけられているのか…それは…。
「おおい、郁ちゃん…」
と、シゴキの間、唯一の小窓から顔をのぞかすのは、亭主の洋助だ。
「よーちゃん…」
「なんで郁ちゃんが、お仕置きされてるんだよ」
「だっておじいちゃまが…」
そう、規律を破ったり、祖父の音吉翁の怒りを買った社員だけがご招待されるこの開かずの間で、郁子が折檻される理由。
せんだって撮影した偽ビューティ・マダムのCMが、音吉の目に留まり、なんとふしだらな、と怒り狂ったためである。
が、例のCM、不人気かというと話は180度違う。
タダでさえ、密かに人気のビューティ・マダムのパロディときて、そのCMの内容はローカルニュースでも取り上げられ、地元有力者のSNSでも話題となっている。
むろん、その中にはあるちんも含まれているが…。
“偽ビューティ。マダムに扮した越後郁子ちゃん。人妻とは思えぬこの可愛い美女の虐められっぷり、どーぞ堪能あれWWW”
そんなコメントで会社もろとも紹介されては、郁子という小熟女の人気が爆上がりするのは火を見るより明らかだった。
特に、地元では会いに行ける美人経営者として、面会依頼や突撃してくる美女フリークがひきも切らない。
おまけに、郁子の豊満な肉体の圧に耐えかねてか、ぽきりと真っ二つに折れた合成樹脂製ボードも、本来の飛び込み台より、流行り病の飛沫防止や、ついたて代わりに、という注文が相次ぎ、工場はフル稼働状態だ。
にも関わらず、音吉翁はエロで金請けなど言語道断、しかも、それが目の中に入れても痛くない孫娘がその主役ときては、昭和気質の会社の創設者として立つ瀬がないわけである。
一部の未婚非正規伯母さんからも顰蹙を買ったお色気CMの責任を、たとえ創業者一族の令嬢と言えど取らせるべき、という意見が出始めた。
そこで会長閣下は、古株の柏森に命じ郁子のお仕置きを依頼したわけだ。
実際のところ、音吉翁としては可愛い孫娘をマジで折檻などするつもりもなかったのだが、そこは腹にイチモツもニモツも含んだ古株の黒幕だ。
ここぞとばかりに、郁子のお仕置きを嬉々として行ったわけである。
「で、よーちゃんは何してるのよ。いい加減助けて頂戴ってば」
「そういうわけに行かないだろ。じーさん会長の御命令とあっては、、愛する妻が折檻されよーとも救いの手は差し伸べられませんって」
確かに音吉翁の折檻命令が出た以上、柏森の仕置きには従い、それに耐えねばならないというのがこの会社の掟なのだ。
「んもう、じゃあ何しに来たのよ!」
郁子はぷんとそっぽを向く。
「そりゃあ、お前、ヒロピンマニアにして、越後郁子の大ファンのダメ亭主としてはさあ。そのエッチぃハイレグに生足で、算盤責めとかおまけに汗まみれのどスケベすぎる姿だなんて、もう…仕事なんて手につきませんって!」
「もう、ほんっとに変態なんだから」
「それを言ったら、世間様はみーんな変態よ。何せ、偽ビューティ・マダムのCMでしこってる輩が続出してるんだぜ。俺も亭主として鼻が高いよ」
「貴方って人はもう…」
と呆れつつ、変な感情に目覚めつつある郁子は、自分のピンチシーンに大いに注目してくれる亭主が愛しかったりもするのだ。
「ああ、そんな高嶺の花の女房殿が、会社の悪漢にお仕置きされるだなんて…ああ、もうアソコがカチコチ…今夜、またヒロピン・プレーしようね、郁ちゃん」
「もう、最ッ低!」
と赤面しつつ、なおも、その趣向がマッチする亭主との夜のお愉しみを想像すると、お仕置きされる自分に萌えてしまう不埒な小熟女ヒロインである。
「おぅ、やばッ、鬼の柏森が来る。いくら愛しの恋女房殿が折檻されるとはいえ、とめることの出来ぬこの辛さ、許せよ、郁ちゃん」
「もうッ、とか何とか云いつつ、悦んじゃってるくせに」
「ああ、図星」
おちゃらけた様子で、名残惜しそうに窓を閉める亭主に、惜別の念のこもった視線を投げ返す郁子。
ある意味理想的な相思相愛の夫婦だ。
が、そんな小熟女ヒロインも、柏森の登場を聞いて暗澹たる気持ちになり、密かに妖しい緊張感を昂ぶらすこととなる。
なにせ、郁子がビューティ・マダムであることを知る人物だ。
それだけに、郁子は敵をも相手にするような危機感と、そんな相手にお仕置きを受けるていることに、これまた熱く股間を濡らすのだった―――。
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