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狙われたお姉さまの“操”

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可愛いと弟分の二人が徹底的に責め苛まれ、翻弄されつくしている様子をただ眺めているしかないのは、真理愛嬢だ。
視線をどこにしていいのか、自分のために敵の魔手に囚われた少年二人を鼓舞していいのか、慰めていいものか、思案を続ける理知的な令嬢。
そうこうしている間にブレイディたちによる愛撫責めが中断される。
「フヒヒヒ、白状させるべきことは全部させたわ」
「でも射精は完遂させていないけどね」
「それでいいのよ、この子たちにはこれから、“自分で”快感の絶頂を味わってもらうんだから」
「そうだったわねえ、なら、このお嬢様にももうひと働きしてもらわなくちゃ」
大佐二人は意味深に頷き合っている。

「ちょッちょっとぉ…これじゃあ蛇の生殺しだよぉ~~ッ」
と、貌をくしゃくしゃにしつつ、少年らしい初々しい喘ぎを漏らす寛太郎。
「あぁ…、気がおかしくなりそうだぁ」
と、理知的な分、快感に耐えがたそうな様子の倫之助は、屹立したブリーフとは正反対に項垂れて性欲を堪えている。
「ごめんねさいね、私が捕まったばかりに…私が美しいばかりに…ってうぬぼれかしら」
と、意外にすっとぼけた真理愛。
が、そんな彼女にも受難が迫る。

「何を発情した男の子を前に、ナルシスティックな気分に浸っているのよ? あんたに劣情を抱いたこの子たちのために、肉体でその償いをしてあげなさいな」
と、ブレイディが顎をしゃくる先には、地下牢に彫り込まれた小さな水樽にぼこぼこと湯気を讃えている。
いや湯気ではなかった。
ぷーんと青臭い香り漂う乳白色の小さなプール。
そこに湛えられら水は冷凍保存されたあるモノ、だ。
かちゃかちゃっと手首の錠を外され、拘束を解かれた真理愛。
ブレイディの片割れにエスコートされ、ちょうど彼女の乳首が水没する程度の深さの水牢に堕とされる。
「きゃッ…こ、この水って…まさか…」
と、真理愛はその新たな責め苦の舞台になるプールに張られた液体を察する。

「そうよ、男の子のザーメン。これまでに帝都のアンダークラスの男の子たちから買い取ったものを冷凍保存していたの。これから超音波を発して、この精液を仮眠状態から蘇生させるわ。すると、どういうことになるか…」
ブレイディは二人仲良く声を立てて嗤う。
「伊東家の令嬢が下世話な貧民街の男の子の精子で身籠る、なんていう面白おかしいスチュエーションが生まれるってわけよ」
帝都には、食うや食わずの少年らがスラムを作っている。
彼らは金さえもらえば、そのDNAをいくらでも提供するだろう。
血統至上主義の帝都において、名門の学者一家の愛娘が卑しい血を受け入れたとくれば、ソレは末代までの恥となろう。
いわば“貧困ビジネス”を真理愛を貶める材料に使うというなんとも変質的で逸脱した処刑方法を用いる気らしい。
水牢に堕とされた真理愛はその白い手首を頭上に回され、壁に打ち出しとなった鎖付きの手錠に繋がれてしまう。

「フフフ、ギリシャ神話に基づき発明されたそのプール、名付けて“ケートスの浴槽”。自らの美しさに自惚れたカシオペアへの罰として鎖に繋がれたアンドロメダ。生贄として下世話な輩に身を捧げる娘っていう意味では、お嬢さんに相応しいぴったりの刑罰ね」
彫り込まれたスペルマのプールに鎖で繋ぎ止められた真理愛はなかなか妖艶で、まさにこの時代のアンドロメダ状態だ。
「さらに面白い話を聞かせてあげるわ。ザーメンを覚醒させる超音波っていうのが、また心地良い波動を生み出すのよ。それこそ、気が狂いそうになるほど、ね…。破廉恥な嬌声を上げる伊東家ご令嬢真理愛の姿を拝ませてもらうわ」
「は、破廉恥だなんてッ…そんな痴態を絶対に晒すものですかッ、ええ、晒してなるものですかッ。あなたみたいな、おかま…いえ、男女どちらかわからない野蛮人になんて想像もつかないほど、高潔な態度を見せてあげますわッ。大和撫子の気高さをとくとご覧あそばせッ」
と、真理愛は高らかに言い放ちます。
「あら、そうおぉ? 楽しみだわぁ。ならば…私の可愛いDNAたちを呼び覚まさせてみましょうか…スイッチ…オンよ」
ブレイディは二人仲良く指を鳴らす。
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