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再会はお仕置き部屋で、勃然と…

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「お姉さま!」
「ま、真理愛お姉ちゃん」
手鎖を嵌められたブリーフ少年二人は、憧れのマドンナにして、探偵隊のリーダーの前に突き出され、めいめいにその名を口にした。
「ごめんなさいね…二人とも…」
と、真理愛は磔のまま項垂れて詫びを入れる。
「ぼ、僕らの方こそ、ごめんなさい。お姉さまが昨夜、攫われたって聞いて、捜査していたんだけれども、逆に捕まってしまいましたぁ」
倫之助は優等生らしく、申し訳なさげに頭を下げる。

「ンンン…でも、まだ私がココに連れてこられて一晩も経たないのに、よくここがわかったわね、えらいわ」
と、真理愛の感心をもらい、少々、嬉し気な坊やだ。
「真理愛お姉ちゃんのおんぼろマイカーが、お屋敷の前で不審な停車をしていたから怪しんだ連中が、通報したのさ」
少々嫉妬に駆られた、寛太郎が口を挟む。
「それに、おんぼろカーのフロントに探偵隊のヘルプシールを貼り残していったのに、僕が気が付いたからなんだ。
探偵隊では危機に堕ちった時、鎖に繋がれたお姫様を模したシールを隊員に知らせるシールがあるのだが、それを知っているのはごく一部で、寛太郎は自分だけが
「まァ、失礼オンボロカーだなんて、まだ三代前の準現役バリバリの愛車なんですからね」
と、真理愛は囚われ身での再会劇にもユーモラスな態度で、ほっぺを膨らます。
「でも、…」
と真理愛は、急に大きな瞳を伏せる。
「ホントにごめんなさい」
「どうして謝るのさ?」
惨めに虜の身となった、少年ナイトは怪訝そうに問う。

「フヒヒヒ、それは私が教えてあげるわ」
と、ブレイディ大佐が割り込んでくる。
と、言っても、二人を捕らえた方ではなく、真理愛を責め折檻にかけていた方の、だ。
どちらが、本当のブレイディか、この時の少年探偵隊の面々は知る由もない。

「今回のアタシの目的、ソレはね…目障りな少年探偵隊の殲滅。でもね、小憎らしいけれど、愛らしい少年たちを愛でてあげたくなってねぇ…それも飛び切り可愛いリーダー格の男の子を捕らえてみたくなったわけよ…」
次第に妖しげな声音に変わるブレイディ。
「それでね、探偵隊の中で飛び切り可愛い男の子を、真理愛嬢に推薦してもらったってわけ」
「ごめんなさい…昨日、ここへ連れてこられてすぐに拷問されたわ…。それに耐え切れなくなって…あなたたち二人のことを打ち明けてしまったの…」
「ほほほ、そーいうわけよ。あなたたちが誘拐 事件に気付いたころにはとっくに、この真理愛お嬢さんはあたしの拷問にひーひ―言って屈服していたの。倫之助ちゃんのお家の傍でを彼女を攫ったようにして車を放置して、目撃者に嘘の証言をさせて、寛太郎クンに気が付くようヘルプシールを車に張っておいたのよ。伊東家のご令嬢誘拐計画と見せかけて、少年探偵隊を代表する美少年の略奪作戦ってわけ」
2人のブレイディは、それぞれほくそ笑む。
「ごめんなさいね、二人とも」
再度詫びる真理愛。
しかし、男の子二人は、別の事に心を奪われている様子で。

「ま、真理愛お姉ちゃん…どんな目に遭わされたの…? 気の強いお姉ちゃんが屈服させられるだなんて、どんなエッチな、いやいや酷い目に遭わされたのかなって…?」
と、寛太郎が瞳を見開いて、真理愛の磔絵図をしげしげと眺めれば…。
「僕らの方こそ…ご、ごめんなさい…お姉さまを助けられないばかりか、捕まっちゃって…。そ、それに…」
と、倫之助は愛らしく赤面すると、俯く。
「僕には刺激が強過ぎましたぁッ」
憧れの美人女子大生の裸同然磔刑を目の当たりに、見事に真っ白いブリーフにテントをツっ張らせているのだから無理もなかった。
そればかりか、負けじと傍らの寛太郎も、絹の布地に大きな膨らみを作っていた。
「もうやだわ、あなたたち!」
と、今度は真理愛が美貌を火照らせる番だ。
「フッフフフフフ…面白くなってきたわねえ。少年探偵隊の美人リーダーと利発な男児二人、たああっぷり可愛がってあげるとしましょうか」
ブレイディはまたも二人仲良く揃って、嗤い声を立てるのだった―――――。
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