ヤンデレルートで無限ループ!

こせい。

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変わりゆく日常

始まった恐怖

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「にーに、そこに座って……」

二重の顔が一切笑ってない。
俺、何もしてないよな……?

「にーに、何かいう事ない?」
「え?あ、遅くなってすいませんでした……?」
「他には?」
「え?」

家に帰るのが少し遅くなったことじゃないの!?
ヤバいよ……全然わかんない……。

「今日なんの用事があったの?」
「お、お前に関係ないだろ!?そ、それよりこれどうしたんだよ!?もしかして空き巣か!?」
「私の質問に答えてよ!」
「二重、何もされてないのか!?」
「な、なんで私の事、心配すんのよ!」

急に二重の顔が赤くなる。

「当たり前だろ、大切な家族なんだから!それで何にもないのか?」
「だ、大丈夫よ……」

良かった~。二重の顔がより赤くなっていく。

「そ、そもそもこれやったの私だし……」
「え、これ二重がやったのか!?」
「そうよ、な、何か文句あるの?」
「お前、どうしたんーーー」
「どうかしたのは、にーにじゃん!」
「うわっ!」

二重が叫んだ声でビックリしてしまった……。

「最近、にーにが遊んでくれなくなったのも!私に黙って、こそこそやっているのも!最近話もしてくれなったのも!私との約束も忘れてしまったことも!全部全部全部全部全部全部全部!にーにがどうかしてるよ!」
「お前何言って……」

約束って何だ、何のことだ?

「ねぇ、何で?何で何で何で何で何で何で何で何で何でなんで、なんで!」

リビングがいきなりの清寂に包まれた。

「兄貴、正直に答えて……」
「な、何をだ……?」
「今日の放課後どこ行ってたの?」

…………。

…………。

「保健室で会った先輩と話してた……」
「ふーん、で?」
「えっと……それだけです」
「先輩って男?それとも女?」
「お、女の子です……」
「へぇ、そう……」

なんか今日の二重こえーよ……。

「その女のせいで今日は帰るのが遅れたの?兄弟の間にノコノコと入って来たわけか……」
「二重?」
「にーに、は黙ってて!今は私の質問だけに答えて!私だけのことを考えてて!」

何だよ……いったい今日はどうしたんだよ……。

「にーに……その人と今後一切会わないで」
「嫌だと言ったら?」
「その女殺すよ?」

なんか……あれだな……これは、…………。



ヤンデレだな…………。



「という事は……あいつらほんとに神様だったのかよ……」
「なんか言った?」
「な、何でもありません!」

ヤベー、口に出してたよ!ってそれより、二重がヤンデレ!
ん?でもあいつらが言っていた通りなら二重は俺に好意を……ないな。
という事はあいつは何であんなことに……。
とりあえず俺のこと好きか嫌いか聞いとくか。

「なぁ、お前って、俺のこと好きなのか?」

急激に二重の顔が赤くなる。

「は、へ、え?あ、その……い、いきない、何言ってんのよ!」
「お、俺はお前の事が大好きだ!大切に思っている!これからも一緒にいたいし、一緒にいるつもりだ。お、お前はどうなんだ?俺のこと嫌いか?」

俺はお前を誰よりも大切に思っているよ。だって家族だからな!

「嫌いよ!大っ嫌い!キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい!」
「お前はキモいって言い過ぎだから!」

やっぱり二重は俺のことが嫌いのようだ。
でもいつもの二重に戻ってきた。
話を切り替えるなら、今しかないな。

「それより晩御飯は?」
「ま、だだけど……」
「そっか、ならどっか食べに行くか」
「それってデー……」

二重の顔がトマトより赤くなっている。

「ほら、はやく行くぞ!」
「待ってよ兄貴」

そんなこんなで俺は今日を死なずにすんだのだった。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


「にーにと付き合うことになっちゃった!」

夜中に一人、抱き枕を抱きながらベットを転がる少女。

「これからにーにに近ずく女狐たち……処分しなきゃなぁ~」

少女はそう嬉しそうに言って眠っていった。
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