5 / 7
変わりゆく日常
始まった恐怖
しおりを挟む
「にーに、そこに座って……」
二重の顔が一切笑ってない。
俺、何もしてないよな……?
「にーに、何かいう事ない?」
「え?あ、遅くなってすいませんでした……?」
「他には?」
「え?」
家に帰るのが少し遅くなったことじゃないの!?
ヤバいよ……全然わかんない……。
「今日なんの用事があったの?」
「お、お前に関係ないだろ!?そ、それよりこれどうしたんだよ!?もしかして空き巣か!?」
「私の質問に答えてよ!」
「二重、何もされてないのか!?」
「な、なんで私の事、心配すんのよ!」
急に二重の顔が赤くなる。
「当たり前だろ、大切な家族なんだから!それで何にもないのか?」
「だ、大丈夫よ……」
良かった~。二重の顔がより赤くなっていく。
「そ、そもそもこれやったの私だし……」
「え、これ二重がやったのか!?」
「そうよ、な、何か文句あるの?」
「お前、どうしたんーーー」
「どうかしたのは、にーにじゃん!」
「うわっ!」
二重が叫んだ声でビックリしてしまった……。
「最近、にーにが遊んでくれなくなったのも!私に黙って、こそこそやっているのも!最近話もしてくれなったのも!私との約束も忘れてしまったことも!全部全部全部全部全部全部全部!にーにがどうかしてるよ!」
「お前何言って……」
約束って何だ、何のことだ?
「ねぇ、何で?何で何で何で何で何で何で何で何で何でなんで、なんで!」
リビングがいきなりの清寂に包まれた。
「兄貴、正直に答えて……」
「な、何をだ……?」
「今日の放課後どこ行ってたの?」
…………。
…………。
「保健室で会った先輩と話してた……」
「ふーん、で?」
「えっと……それだけです」
「先輩って男?それとも女?」
「お、女の子です……」
「へぇ、そう……」
なんか今日の二重こえーよ……。
「その女のせいで今日は帰るのが遅れたの?兄弟の間にノコノコと入って来たわけか……」
「二重?」
「にーに、は黙ってて!今は私の質問だけに答えて!私だけのことを考えてて!」
何だよ……いったい今日はどうしたんだよ……。
「にーに……その人と今後一切会わないで」
「嫌だと言ったら?」
「その女殺すよ?」
なんか……あれだな……これは、…………。
ヤンデレだな…………。
「という事は……あいつらほんとに神様だったのかよ……」
「なんか言った?」
「な、何でもありません!」
ヤベー、口に出してたよ!ってそれより、二重がヤンデレ!
ん?でもあいつらが言っていた通りなら二重は俺に好意を……ないな。
という事はあいつは何であんなことに……。
とりあえず俺のこと好きか嫌いか聞いとくか。
「なぁ、お前って、俺のこと好きなのか?」
急激に二重の顔が赤くなる。
「は、へ、え?あ、その……い、いきない、何言ってんのよ!」
「お、俺はお前の事が大好きだ!大切に思っている!これからも一緒にいたいし、一緒にいるつもりだ。お、お前はどうなんだ?俺のこと嫌いか?」
俺はお前を誰よりも大切に思っているよ。だって家族だからな!
「嫌いよ!大っ嫌い!キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい!」
「お前はキモいって言い過ぎだから!」
やっぱり二重は俺のことが嫌いのようだ。
でもいつもの二重に戻ってきた。
話を切り替えるなら、今しかないな。
「それより晩御飯は?」
「ま、だだけど……」
「そっか、ならどっか食べに行くか」
「それってデー……」
二重の顔がトマトより赤くなっている。
「ほら、はやく行くぞ!」
「待ってよ兄貴」
そんなこんなで俺は今日を死なずにすんだのだった。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「にーにと付き合うことになっちゃった!」
夜中に一人、抱き枕を抱きながらベットを転がる少女。
「これからにーにに近ずく女狐たち……処分しなきゃなぁ~」
少女はそう嬉しそうに言って眠っていった。
二重の顔が一切笑ってない。
俺、何もしてないよな……?
「にーに、何かいう事ない?」
「え?あ、遅くなってすいませんでした……?」
「他には?」
「え?」
家に帰るのが少し遅くなったことじゃないの!?
ヤバいよ……全然わかんない……。
「今日なんの用事があったの?」
「お、お前に関係ないだろ!?そ、それよりこれどうしたんだよ!?もしかして空き巣か!?」
「私の質問に答えてよ!」
「二重、何もされてないのか!?」
「な、なんで私の事、心配すんのよ!」
急に二重の顔が赤くなる。
「当たり前だろ、大切な家族なんだから!それで何にもないのか?」
「だ、大丈夫よ……」
良かった~。二重の顔がより赤くなっていく。
「そ、そもそもこれやったの私だし……」
「え、これ二重がやったのか!?」
「そうよ、な、何か文句あるの?」
「お前、どうしたんーーー」
「どうかしたのは、にーにじゃん!」
「うわっ!」
二重が叫んだ声でビックリしてしまった……。
「最近、にーにが遊んでくれなくなったのも!私に黙って、こそこそやっているのも!最近話もしてくれなったのも!私との約束も忘れてしまったことも!全部全部全部全部全部全部全部!にーにがどうかしてるよ!」
「お前何言って……」
約束って何だ、何のことだ?
「ねぇ、何で?何で何で何で何で何で何で何で何で何でなんで、なんで!」
リビングがいきなりの清寂に包まれた。
「兄貴、正直に答えて……」
「な、何をだ……?」
「今日の放課後どこ行ってたの?」
…………。
…………。
「保健室で会った先輩と話してた……」
「ふーん、で?」
「えっと……それだけです」
「先輩って男?それとも女?」
「お、女の子です……」
「へぇ、そう……」
なんか今日の二重こえーよ……。
「その女のせいで今日は帰るのが遅れたの?兄弟の間にノコノコと入って来たわけか……」
「二重?」
「にーに、は黙ってて!今は私の質問だけに答えて!私だけのことを考えてて!」
何だよ……いったい今日はどうしたんだよ……。
「にーに……その人と今後一切会わないで」
「嫌だと言ったら?」
「その女殺すよ?」
なんか……あれだな……これは、…………。
ヤンデレだな…………。
「という事は……あいつらほんとに神様だったのかよ……」
「なんか言った?」
「な、何でもありません!」
ヤベー、口に出してたよ!ってそれより、二重がヤンデレ!
ん?でもあいつらが言っていた通りなら二重は俺に好意を……ないな。
という事はあいつは何であんなことに……。
とりあえず俺のこと好きか嫌いか聞いとくか。
「なぁ、お前って、俺のこと好きなのか?」
急激に二重の顔が赤くなる。
「は、へ、え?あ、その……い、いきない、何言ってんのよ!」
「お、俺はお前の事が大好きだ!大切に思っている!これからも一緒にいたいし、一緒にいるつもりだ。お、お前はどうなんだ?俺のこと嫌いか?」
俺はお前を誰よりも大切に思っているよ。だって家族だからな!
「嫌いよ!大っ嫌い!キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい!」
「お前はキモいって言い過ぎだから!」
やっぱり二重は俺のことが嫌いのようだ。
でもいつもの二重に戻ってきた。
話を切り替えるなら、今しかないな。
「それより晩御飯は?」
「ま、だだけど……」
「そっか、ならどっか食べに行くか」
「それってデー……」
二重の顔がトマトより赤くなっている。
「ほら、はやく行くぞ!」
「待ってよ兄貴」
そんなこんなで俺は今日を死なずにすんだのだった。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「にーにと付き合うことになっちゃった!」
夜中に一人、抱き枕を抱きながらベットを転がる少女。
「これからにーにに近ずく女狐たち……処分しなきゃなぁ~」
少女はそう嬉しそうに言って眠っていった。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説

ホストな彼と別れようとしたお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレ男子に捕まるお話です。
あるいは最終的にお互いに溺れていくお話です。
御都合主義のハッピーエンドのSSです。
小説家になろう様でも投稿しています。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

深淵ニ舞フ昏キ乙女ノ狂詩曲 ~厨二少女だって百合したい!~
楠富 つかさ
恋愛
運命的な出会いを果たした二人の少女。そう、彼女たちは中二病の重症患者であった。方や右眼と左腕を疼かせる神の使い、方や左目と右腕が疼くネクロマンサー。彼女たちの、中二病としてそして一人の少女としての、魂の物語を綴る。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

3回目巻き戻り令嬢ですが、今回はなんだか様子がおかしい
エヌ
恋愛
婚約破棄されて、断罪されて、処刑される。を繰り返して人生3回目。
だけどこの3回目、なんだか様子がおかしい
一部残酷な表現がございますので苦手な方はご注意下さい。

彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した
Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。

シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ

私の大好きな彼氏はみんなに優しい
hayama_25
恋愛
柊先輩は私の自慢の彼氏だ。
柊先輩の好きなところは、誰にでも優しく出来るところ。
そして…
柊先輩の嫌いなところは、誰にでも優しくするところ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる