神子(かみこ)神子2

れいちr

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神子

神子(4)

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 なんと今日は鬼がここ人ノ国こと夜の国に来るらしい

黄泉「鬼?!」

九泉「鬼だな、手紙には姫を探しに来るとか書いてたが」
 
黄泉「姫…って事は女の子よね2割なんだからすぐ見つかりそうだけど」  

九泉「そうだな見つかりそうだが…」

黄泉「1割は孤児院にいるし…」

九泉「鬼が探す姫だ、きっと俺たちの様に不死とか何だろうな」

黄泉「不死ね…私達不死なんだよねー…」

九泉「そうだぞ、そのルーツは母上…まさかとは思うが」

黄泉「まさかねえ?」

一「呼んだ?」
とスマホが話す

どうやら通話がオンになってたようだ

九泉「え、母上?!」

黄泉「お母さん?!」

一「よお、スマホを通してこんにちは、」

九泉「こんにちは」

黄泉「こんにちは、ってスマホ使えるようになったんだ!」

一「まあな、頑張ったよ」

九泉「よく頑張りましたね…!」

黄泉「スマホ難しいもんね!」

一「うん難しいよ…てかさ、町の様子凄い事になってるんだけど」

黄泉「え…どうなってるの?」

九泉「まさか…」

一「いやなんか孤児院の女の子がさ、どんどん落とされていってるんだよね」

黄泉「落ちる?」

一「あー…恋に?」

九泉「恋?!気をつけてくださいよ母上!!」

一「いや、俺はー…通りかかっただけだから」

黄泉「よかった…」

一「いや、やべえ、こっち来てるわ」

九泉「ちょ、逃げてください!」

黄泉「超逃げてー!」

一「俺の速さについて来れるやつはいないぜ、って、おわ!」
逃げていたようだ

九泉「母上ー!!!」

黄泉「お母さーーーん!!」

一「……痛、木にぶつかっちまったよ、はは!」

九泉「笑い事じゃないですよ!」

黄泉「大丈夫?」

「大丈夫ですか?」

一「ああ、大丈夫、ってお前誰」

「茨木童子と申します」
と黒髪と紺色の青年

九泉「なんと…」

黄泉「ちょ、出た鬼ー!!」

一「へーこれが鬼か角どこ角!」

茨木童子「ほう私がどうして鬼だとお思いで?」
人の姿をしている

一「なあーそれより角!角、角!」

茨木童子「…………角はここですよ」
と角を見せてくれて触らせてくれた

一「わあ!角角!ツルツルだな!」
と笑顔

黄泉「お母さん…」

九泉「母上…子供ですね…全く…」

茨木童子「その手に持っている機械はなんです?」

一「ん?これ?スマホ」

茨木童子「すまほ…とは」

一「お前のところ進んでないんだな、科学」

茨木童子「科学…?妖術ではなくて?」

一「あ、お前妖怪か!」

茨木童子「あ…これは秘密ですよ?政府のお偉い方に会うまでは」

一「俺今そのお偉い方と電話中だぜ?」

茨木童子「え、」

黄泉「あ…」

九泉「あはは…」

一「な!そうだよな俺の子供たち!」
とスマホの電話をスピーカーに

黄泉「ええ…っと首相の黄泉です」

九泉「補佐、九泉(きうせん)です」

茨木童子「なんと…妖怪の国代表のお付き茨木童子と申します」

黄泉「ええっと、スマホ越しで申し訳ありませんがお母さんといっしょにこっち来てくれます?」

茨木童子「ええ、わかりました」

一「え、あ、俺もか?」

九泉「もちろんです、せっかくなんですから」

一「じゃあ行くか茨木」
と電話を切り

茨木童子「ええ、茨木ですか…年上にはさんを付けるべきでは?」

一「お前何歳だ?」

茨木童子「あと敬語も、私は22歳ですよ」

一「そうか、俺の負けだな、でもさんをつける気も敬語にする気も無いぞ」

茨木童子「ほう?」

一「だって、俺、人の言う事聞かないしー」

茨木童子「悪い子ですね?」

一「なんだよ、悪い子でもいいだろー」

茨木童子「そんな子には王子がお仕置きなされますよ?」

一「はあ…王子?」

「呼んだか茨木」
と赤髪と銀髪の青年がどこからかでてくる

一「ん?!妖怪!ここに被害を成すなら容赦はしない!」
と刀を構える

茨木童子「戦いの基本はあるようですね」

「おい、なんで呼んだんだ」

一「誰だよこいつ!」

酒呑童子「ああ?俺か、俺は酒呑童子、妖怪の国の王子様だ!お、お前いい女じゃねえか」
一(いち)の頬に触りながら

一「(動けない…くそ…無理やりでも)!」
と金縛りかかる

茨木童子「いいんですか?その力を使って」

酒呑童子「いいんだ、好いてる奴に触れられるからな」
次は額に触れながら

一「…………ああ?!」
金縛りを解く

茨木童子「!?」

酒呑童子「ほお」

一「好いてる?!俺には子供がいんだよ!やめろ」

酒呑童子「子持ちかいいじゃないか」

茨木童子「王子…」
引き気味

一「気に入るな!やめ…ろよ(なんだ…力の制御が…)」

酒呑童子「どうした?」

一「ああ?!うるせえ!はあ…はあ…くそ!このままじゃいけねえ…力が制御できない…」
神気が身体を包む

茨木童子「なんと…」

酒呑童子「これは…」

一「……!」
自分の腕を噛む

そうすると神気が治まった

酒呑童子「お前か姫は」

一「はあ?はあ…付き合いきれねえ、急に触ってきたり、馬鹿だろ」

茨木童子「馬鹿とはまた…王子に対して失礼ですよ」

酒呑童子「気に入った、こいつを国に連れて行く」

一「はあ?連れていけるもんなら連れて行けよ、俺は神子だぞ」

茨木童子「連れていけますよ、妖術で」

一「!」
目の前が真っ暗になり気絶する





黄泉「遅いねお母さん達」

九泉「そうですね、トラブルに巻きこまれてないといいのですが…」




月先生「……あれは鬼で連れ去られたか一(いち)よ、報告しなければいけませんね黄泉首相に…ふふ…はは、首相か…」



一方一(いち)は………
ベットに寝てる

一「………!」
起き上がる

「おはよう」

一「………頭痛い」

「そりゃ、妖術使ったからな」

一「誰だよお前」

酒呑童子「だから妖怪の国の王子様、酒呑童子だよ」

一「お前の名前なんか知るか!(ちっ捕まったか)」

酒呑童子「お前姫だろ?」

一「は?姫?たしかに女なのは認めるが姫なんて大層なもんじゃねえぞ」

酒呑童子「隠しても無駄だ、鬼には分かる」

一「鬼だがなんだか知らねえが、ここぶっ壊していいか?」

酒呑童子「駄目だ」

一「……そうかい、そうかい」

酒呑童子「まあいい、父上に会ってもらうぞ、そこで決まる」

一「父上?鬼にはお父さんもいるのか」

酒呑童子「いるぞー大きい父上だ」

一「大きいのか!見てみたいな!」

と酒呑童子の父親に会わせてもらう

そこにはほんとに大きい鬼が

「ほう、お前が」

一「わー!ほんとに大きい!」

酒呑童子「だろう、父上、姫を連れて来ました」
と跪く

一「わあー、見えない力で包まれてんだな、ここ」

「ほう、ほう、良くわかっておるな」

一「あ、姫とか言われてるけど俺の名前一(いち)なー!よろしく!」

酒呑童子「ふむ、いい名だな」

一「先生…第二の夫…?かながつけてくれたんだ!」

「ほう夫がいるのか」

一「子供もいるぞー!」

「なんと…子持ちか」

一「うん!可愛いんだ!」

鬼心「そうか、そうか、俺は鬼の王、鬼心(きしん)」

一「鬼心(きしん)かよろしくな!といってもここから出る方法教えてくれ」

酒呑童子「出させはしないぞ」

鬼心「酒呑童子、まさか姫を連れ去ってきたのか」

酒呑童子「気に入ってしまったのでな」

鬼心「そうか、だが無理矢理はあまり良くないぞ」

酒呑童子「……ええ、わかってはいるが…つい…」

一「だから姫じゃないって!」

鬼心「いや、お前は姫だ鬼はわかる」

一「お前ら親子だな!!」

酒呑童子「鬼には予知能力と言うものがあるからな」

一「へえ、便利だな!!そろそろ開放してくんない?!」
怒りつつ

鬼心「いや、お前には酒呑童子と婚約してもらわねばならぬ」

一「は?!」

「失礼します」

酒呑童子「どうした、茨木」
と立ち上がる

茨木童子「それが吸血鬼の国から姫がやってきたそうです」

酒呑童子「何?!」

一「ほらー!別に姫いんじゃんー!」

鬼心「………その姫を連れてこい」

茨木童子「はっ!」
と姫とそのお付きを連れてくる

姫「吸血鬼の国から参りました姫です」

酒呑童子「お前が姫だと?!」

鬼心「真か?」

姫「真でございます、私は姫として育てられました」

一「姫可愛いじゃんかー!」

姫「この者は?」

一「あっと俺一(いち)っていうのよろしくね!」
元気になる

姫「はあ…」

鬼心「ならなぜお付きは居て、吸血鬼の王、アリアケがいない?」

姫「父上は…」

鬼心「父上と言うな貴様は姫ではない!」

お付き「なっ…」

姫「私は姫で!」

一「アリアケ?」

酒呑童子「吸血鬼の最強王、アリアケだなその子供が姫、お前だ一(いち)」

一「名前で呼ぶな、へえー、最強ねー、戦ってみたいもんだな」

茨木童子「アリアケ様と戦うなど、あなた死にますよ」

一「俺死んでも生き返るよ?」

一同「え…」

鬼心「さすがは姫だな」

一「だからさー…?!」

鬼心「お前からアリアケの力が視えた、やる意味もないと思うが流水の試練を課す」

ドゴーン何かが来た



「助けに参りましたよ主様!」

一「もも!!」
と抱きつく

酒呑童子「なっ…貴様が第一の夫か?」

もも「そうですが何か?」

バチバチと空気が漂う

一「!、もも後ろ!」
とももは背後から攻撃され気絶し一(いち)が受け止める

鬼心「攻めてきたものは倒すのみ、だが…背後からというのは…どうなんだ茨木童子」

茨木童子「そんなことを言われましても攻めてきたものは倒すのみ…ですからね」
と笑顔

一「もも…、!」
一はももの首筋を噛み傷を癒やす

鬼心「!やはり吸血鬼の姫はお前か」

一「違うよ私は傷を治しただけ……もも…寝てていいからね、お前らもう許さねえからな」
とツクヨミのを使い朝を消す

茨木童子「!?さっきまで朝でしたのに?!」

姫「吸血鬼に最適な環境…」

酒呑童子「やはりお前は…」

一「全部ぶっ壊す?どうしようかお前ら」
と誰かに問いながら黒い霧を出し

鬼心「やめい!」

一「なんだよ、ももにやったことの倍返しするだけだろ…?」

鬼心「分かった謝る、すまなかった」

酒呑童子「父上がここまでとは…」

姫「あなた私と同じ姫なの?」

一「俺は姫じゃねえ神子の一人だ!」
と一(いち)の目が赤くなり髪も赤くなりツクヨミの力が消える

その姿はなんと美しい吸血鬼の様だ

茨木童子「なんと…」

姫「……写真で見たお父様にそっくり」

鬼心「アリアケ…」

そして吸血鬼の最強の王、アリアケに似ているようだ



一「………アリアケ?俺は一(いち)だ」

酒呑童子「これが…姫…美しい」

一「なら触れてみるか?」

酒呑童子「おお、いいのか」

一「だがお前の血を貰おう」

酒呑童子「いいぞ」

鬼心「やめろ!酒呑!戻ってこれなくなるぞ!!」

もも「主様?」

一「もも、大丈夫か?」

もも「大丈夫ですよ、主様…お美しい…」

一「そんなにこの髪色が気に入ったのか?俺は黒い方がいいんだけどな」

鬼心「その姿で平然と意識を保っていられるのか…」

一「当たり前だ、俺は吸血鬼なんだろ?」

姫「美しい…」

ここにいる全員が一(いち)に魅了されている


もも「主様…お戻りくださいこのままでは大変な事になってしまいます、怒りをお鎮めください」

一「わかった」
と元に戻る

鬼心「流石はアリアケの娘」

酒呑童子「美しかった…」

鬼心「酒呑よ魅了されているぞ」

酒呑童子「初めてあったときからだ」

茨木童子「本当に美しかった…」

姫「ええ、綺麗だった…」

一「そうか綺麗だったのか俺、さてそろそろ試練やるか」

鬼心「やるか」

姫「ええ、」

流水の試練の場所に着く…

鬼心「流水の試練を執り行う」
サラサラと川が流れてる

姫「流水…痛そう…」

一「そうか?痛くないぞ?」
と川に入る

姫「何故…吸血鬼なのに…?痛い…」
と川に入る…

一「やめだやめ、もう勝負はついた」

鬼心「そうだな」

姫と一(いち)は川から出る

一「ほら見せて姫」

姫「え…?ぁ…」
と姫の手を取り噛む

一「我慢してくれてありがとう、傷治ったぞ」

姫「!、本当だありがとう!」

鬼心「一(いち)お前を酒呑童子の嫁とする」

一「まあ、いいか、」

酒呑童子「よし!」

茨木童子「よかったですね王子」

酒呑童子「ああ!」

一「でも俺神契で子供できただけで…それに神契で寿命縮まったし…その…18歳までしか生きられないよ?それでもいいの?」

酒呑童子「ああ、お前が死ぬその瞬間までそばにいよう」

もも「もちろん私も」
バチバチと火花が散る

一「まあまあ…てんちゃんも、ももちゃんも仲良くねー」

酒呑童子「てんちゃん…」
恥ずかしがりつつ

一「さあ帰るぞ」



スマホで黄泉達に無事を知らせ

緑の神地に酒呑童子も住むことになった

と酒呑童子が人ノ国こと夜の国で黄泉とあったときの会話

黄泉「うわ!まじで鬼だ!」

酒呑童子「王子様だ!」

一「黄泉ー!」
抱きつく

黄泉「わわ、お母さん!」

と一(いち)が離れ九泉(きうせん)に抱きつく

九泉「母上ー!」

一「少しぶりだなー」

酒呑童子「俺も触れていいか?」

九泉「え…」

酒呑童子「一(いち)にだぞ?」

一「はいはいぎゅー!」
と酒呑童子にも抱きつく

酒呑童子「うむ、いいものだな」

黄泉「さて本題に入りましょうか王子さん」

酒呑童子「うむ、そうだな平和条約を結ぶとしよう、実は吸血鬼の国は“クーデター”が起きていたんだ」

一「へー」

黄泉「はい」

という会話をした






















〈さて歴史は進んだ俺も出ることにしようか〉


























「やあ、瑠璃先生」

瑠璃先生「やあ、い…ち?」

「いや違うよ一(いち)じゃないよ」

瑠璃先生「え、誰?」

聖神「俺は聖神(ひじりのかみ)一(いち)が神になった姿だよ」

〈〉は聖神(ひじりのかみ)

瑠璃先生「!?一(いち)が…」

聖神「俺は暦を司るからな、別の世界線にも行けるわけだ」

瑠璃先生「ほう…」

聖神「そんな軌跡の世界戦の君達に頼みがある、他の世界線を救ってくれ」

瑠璃先生「軌跡?」

聖神「そう、お前達の世界線は特別な世界線でね、別のお前と俺の力でここの府斬前を助けたこともあってね、別の世界線から連れてきた者達の力を借りて勝っていたなー」

瑠璃先生「ほう、それは面白そうな話だね」

聖神「だろう?流石先生、なら契約成立だ」

瑠璃先生「うん、神契だろう?」

聖神「そうだぜ、さあ!やろうじゃないか!他の世界線を救世主を!」

てことで

他の世界線に行けるようになった

が俺は別に興味は無い

だがこれでやっと少し違うの意味がわかった

ありがとよ、瑠璃先生この事を教えてくれて
すべてつながったよ





数日後

そしてなんと俺と酒呑童子は招待され吸血鬼の国に行く事になった

本来は俺だけ招待されたんだけど…


酒呑童子はボディーガードみたいなもんだな!


と吸血鬼の国に行く二人


「よくお越しになられました」

姫「ですが呼んだのは一(いち)様だけですが?」

酒呑童子「俺はこいつの…」

姫「ああ!わかりましたわ!一(いち)様とは別で見学なさりますのね!さあ、お付き!酒呑童子を別の部屋へ連れていきなさい」

「はっ!」
とお付きに引っ張られ連れてかれる貧弱鬼、酒呑童子

酒呑童子「おわ、おいまって…おい!!」
と連れて行かれる

一「あーあ、連れてかれたよ、貧弱鬼め」

姫「さあ!一(いち)様、私の部屋へどうぞ」
と姫に連れて行かれる

一「あーはいはい」
とついていく

姫の部屋に着く 


姫「さて本題に入りましょう一(いち)様」

一「ん、何だ本題って?」

姫「この前起きたクーデターについて詳しくお聞かせしましょう」

一「おー」

姫「まずは私の父上…いえ一(いち)様の父上であり吸血鬼最強の王、アリアケが死んだ理由についてです」

一「なんかいまいちピンッとこないなー…父上ねえ…?」

姫「ええ、あなた様の父上ですよ
でその死因は毒死です、一様は吸血鬼の殺し方をご存知ですか?」

一「ああ、知ってる心臓に杭を打ち付けたり銀の武器で殺せばいいんだろう?」

姫「ええ、そう言われていますね、ですがどうでしょう、あなた様の父上は毒死です」

一「俺と同じ毒死かー」

姫「あなた様が生き返ったのはさきの殺し方をされ無く違う殺し方をされたから、そして毒死もしかしたらあなた様の父上も生き返るかもしれません」

一「お父さんが生きてるねえ…」

姫「実は地下に開かずの間がありまして、そこに死体が置かれているのではないか、と予想しているのです」

一「開かずの間…ね…」

姫「死んだ父上を生き返らせたくないですか?」

一「姫ちゃんや俺はまだアリアケの娘って実感がないんだ、それに…そのまだ吸血鬼っていう実感も…」
と俯く

姫「何を言ってるんですか?!あの美しい姿が吸血鬼最強の王の娘で無くてなんていうんですか?!」
と手を取り近づく

一「!、(まさかあの時の魅了が解けてない?)はは、そんなに美しかったかなー」
と棒読み

姫「私はあなた様が好きです」

一「え…私も好きだけど、え?」

と姫が一(いち)に馬乗りをする

姫「好きですよ」

一「え、いやあのちょっと、話変わるけどお父さん?を殺したの誰?」
と馬乗りをされながら

姫「さあ?ここの執事やメイド達と聞いておりますよ」
と一(いち)の頬を触りつつ

一「ちょーとそれやばくない?俺、アリアケの娘だよ?!」

姫「大丈夫ですよ、そんな悪い執事やメイド達は私が銀の剣や杭で殺してさしあげましょう」
と一(いち)に顔を近づける

一「………お前名前は?」

アケボノ「アリアケ王が男の子ならエニシ、女の子ならアカツキと言われたそうですが、私の名は先々代の王の名前アケボノという名を貰いましたわ」

一「………そうか、アケボノか、それにしてもよくお父さんの事知ってるんだな(俺の本当の真名はアカツキなんだな…アカツキ…なあ…)」

アケボノ「それはもちろん、本当の姫として育てられていましたから…」
と更に顔が近づく

一「……………そうか、ごめんな」

アケボノ「!何故、あなた様が謝るのです…」
と手が止まった

一「だってそうだろう?俺がいないからお前が姫やらなきゃいけなかったんだろ?そしてここの国を治めてくれてる」

アケボノ「……」
涙を流す

一「ごめん、ごめんな、泣け泣け」
とアケボノを抱きしめる

アケボノ「……!、もう大丈夫ですよ」
と抱きしめを解く

だが馬乗りは取れない


一「大丈夫か?」

アケボノ「ええ、あの…近くても大丈夫なんですね」

一「ああ、床ドンとか壁ドン馴れてるから」

アケボノ「ええ…ならこれもですか?」
といいキスをする

一「!おま、そんなに魔眼にヤラれたのか?!」
と驚きつつ

アケボノ「魔眼にやられる?」
と魅了されてる者には分からないようだ

一「ええ??」

アケボノ「魔眼は魅了などに使われるんですよ?」

一「そうだよな??」

アケボノ「ええ、そんなに私が魅了されたと思ってるんですか?」

一「うーん…仕方ないな…」
と吸血鬼の姿になり魔眼をアケボノに使う

アケボノ「その美しい姿、私、大好きです」

一「変わらない?!じゃあほんとに好きなのか!?」

どうやら魅了にはかかってなかったようだ

アケボノ「ええ、あなた様の事は本当に好きですよ」

一「す、好きなのはわかった…」

トントンとノックの音がする



「失礼いたします」
と誰かが入って来たようだ

アケボノ「何のようだエニシ」

エニシ「!?、アリアケ!?」
と吸血鬼が入ってきます

一「ん?いや俺はー…」

エニシ「遂に復活したか、よかった…」

一「エニシとやら悪いが俺はアリアケでは無い」

エニシ「いや、その姿は確実にアリアケだ、」

「うわぁ!ほんとにアリアケ様です!」
とまた誰かがノックも無しに入る

アケボノ「アンリ!またノックも無しに!」

だがよく考えてみようアケボノと一(いち)は馬乗り状態なのだ

アンリ「キャー!お父上さまと馬乗りなんて!?」
と人間の様だ

エニシ「静かにしろアンリ、姫様とアリアケが驚くだろう!」

アンリ「あ、ごめんなさい!」
と一礼

一「いやほんとアリアケじゃない!」

エニシ「いや本当にすまない俺が毒を盛ったばかりに」

アンリ「あなたもなんですか?!エニシ様!」

エニシ「お前もか、アンリ」

一「俺のお父さん毒盛られ過ぎじゃね?!」

アケボノ「お前ら何をやってる!アリアケ王に毒を盛ったのか!!」

エニシ「ここのものは全員毒を盛っているぞ姫」

一「ええ?!盛られすぎまじで!!」

エニシ「さあ、アリアケ政治の続きだ」
と馬乗りを中断させ一(いち)引っ張りどこかに連れて行かれる

一「うわ、何だよ!」

エニシ「ここにいては殺されるぞ!ここにはクーデター派が多い…」

一「お前俺が誰だかわかって…」

エニシ「アリアケだろ?」

一「わかってない!俺は…」

エニシ「嘘だ嘘、アカツキだろう?」

一「!、ああ!」

エニシ「なら尚更逃げろ!アリアケの子供を殺させる訳にはいかない」

一「お前は…」

エニシ「俺はアリアケ王の補佐エニシ」

一「補佐…ももみたいだな…」
と懐かしがり

エニシ「さあ!早く逃げろ」

一「てんちゃんを置いていけない!」

エニシ「てんちゃんはもう外にいる」

一「てんちゃんの事しってるんだ!」

エニシ「ああ、酒呑童子だろそれより速くしないと…」

一「わかったありがとな!エニシ!」
と走る




アンリ「いたぁーアリアケ王また死んでくださぁい~」
と吸血鬼が襲ってくる

一「うわ、まあここで死んでも…






いいか」

グサッとアンリの腕が一(いち)の腹に突き刺さりアンリは腕を抜く

アンリ「きゃははは!アリアケ王の血を飲むの二度目~!」

と一(いち)の血を飲むアンリ

アンリ「あんれぇ?なんか味が違うようなぁ?」

一「ごほっ…くそまた毒かよ」
と血を吐き

アンリ「おっかしいなぁ?アカツキがいるわけ無いのになぁ、チッまあいいやぁ、姫様には邪魔な存在だからねぇ、というかよく毒ってわかったねぇ」

そうアンリの腕には毒が塗られていたのだ

一「へへ、毒は二回目だからな、だが腹貫かれたのは初めてだ、ぐは…あーあ、また死ぬのかー…」
とまた血を吐き倒れ

アンリ「また復活したらぁ殺してあげるねぇ?きゃははは!」

一(いち)の意識は途切れた

エニシ「アンリそこをどけ、俺が棺桶に入れる」

アンリ「任せたよぉエニシぃ」
と去り吸血鬼から人間に戻り


エニシ「…悪い、守れなかった」
と一(いち)の死体を移動させ外にいる酒呑童子の所へ行く


酒呑童子の所につく


酒呑童子が吸血鬼のエニシを見つけ


酒呑童子「おい、そこのお前一(いち)はどこ…に…おい!どう言う事だ!」

と一(いち)の死体を見て

エニシ「すまない…守れなかったアリアケの子よ…」

事情を説明する

酒呑童子「くそ、だが傷が治っているがこれは…」

そう傷が治っていっているのだ

エニシ「これは…吸血鬼のスキルだ死んでも治る傷」

と酒呑童子に一(いち)の死体を渡す

酒呑童子「短い間だったなあ…一(いち)…すぐに帰らせてやるからな…」

と緑の神地に帰る


酒呑童子は緑の神地に着き事情をみんなに説明すると
みんな悔しがっていた


その頃には既に一(いち)の死体の傷は治っていた


死体は緑の神地の最初に死んだところに置いておいた

腐らない死体…

さすが吸血鬼というべきであろうか

死体はきれいなままだった
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