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第4部 第1章・変貌
第3回
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3
矢野桜との久しぶりのデートに、村田一はどこか緊張していた。ふたりっきりで出かけるなんて、正月の初詣以来じゃないだろうか。誰か知り合いに見られたら、なんてことは小学生の頃じゃあるまいし、今さら思いもしないのだけれど、何を話せばいいのかさっぱりわからなかった。
さっきからずっと喋っているのは桜ばかりで、一はただ「うん」「そうか」「へぇ」と短い返事をすることしかしていなかった。そのうち「ちゃんと話聞いてんの?」と桜に怒られてしまいそうで、何だか怖い。
桜とのデートは毎度あまり変わり映えしない。カラオケに行って桜のコンサート状態か、近くのショッピングモールを巡回して服を買うか、或いは街まで出てウィンドウショッピングをしながら桜の話を聞き続けるか、それくらいだ。
他にも行きたいところは(例えば地元の観光地やデートスポット)多々あるのだけれど、そういったところへは何故か宮野首玲奈や木村大樹も一緒に行くことになるので、ふたりっきりで行くなんてことはほとんどなかった。
何度か一の方から誘ってみたことはあったのだけれど、桜は「別にいいかな」と答えるばかりで実現したことは一度もなかった。そんなことが続くうちに、今ではもう誘うことすらしなくなってしまったのだけれど、こうしてたまのデートの度に、やっぱり他の場所にも一緒に行きたいよなぁ、とは思っていた。
「――でさぁ、玲奈がせっかくの告白を真っ向から断っちゃったわけよ」
「へぇ」
「それがね、マシモって見た目からしてチャラい感じでしょ?」
「うん」
「アイツも絶対、玲奈のおっぱいが目当てだっただけなんだよ」
「そうか」
「まぁ、あたしもあんな奴はお断りしちゃって正解だとは思うんだけど、玲奈だって一度も誰かと付き合ったことないわけじゃん? 一回ろくでもない男と付き合ってイヤな思いしたら、きっとあたしのところに来てくれると思うんだよね」
「うんうん」一は何度か頷いてから、「……何言ってんだ、お前」
そんな一に、桜は小さくため息を吐いてから、
「ようやくまともに返事したね」
「え、あっ――」
なんだ冗談か、と思うのと同時に、実際まともに話を聞いていなかったことを突かれて、思わずあたふたしてしまう。
「いや、聞いてなかったわけじゃないぞ? ほら、ちょっと考え事しててついつい聞き流しちゃってたって言うか、宮野首が誰かに告られたのを断った、ってのはちゃんと聞こえてたし、けどそれはもう宮野首の問題だから俺にはどうしようもないし、もし本当に宮野首が誰か男と付き合い始めたら、桜が誰よりも気に入らないって思っちゃうんじゃないかと思ったりなんかしたりして――」
「なんだ、意外に聞いてたんだ。ホントにテキトーに返事してるだけかと思ってた」
にやりと笑む桜に、一はホッと肩を撫でおろしながら、
「……聞いてるよ。じゃないとまた殴られるし」
「ひどっ! まるで私がバイオレンスな女みたいじゃん!」
「い、いや、そんなつもりは――!」
思わず身構えてしまう一の肩に、桜はパシンっと軽くパンチを喰らわせる。
一は「いてっ」とさして痛くもなかったが口にした。
「ほら、やっぱ殴るじゃん」
「殴ってないし。どついただけだし」
「変わんねーよ」
「でも、痛くはなかったでしょ?」
「そりゃまぁ」
「じゃ、いいじゃん。こんなの、いつものじゃれあいでしょ?」
「んまぁ、そうだけど」
幼馴染である桜とは日常茶飯事のこと、大して気にするようなことじゃない。
けれど、身に付いた癖というかなんというか、ついつい身構えたり気にしたりしてしまうのも、まぁ仕方のないことだと思ってほしい。
と言って、急に桜が何もしてこなくなったら、それはそれで心配になるし、ついに見捨てられたかと不安に思ったりもするんだろうけど。
「……ねえ、ハジメ」
「うん? なに?」
「あたしと居て、楽しい?」
唐突に訊ねられて、一は目を丸くする。
なんて答えればいいのか一瞬わからず、店内――今ふたりが居るのはマルコ四階の帽子の専門店だった――をぐるりと見回してから、桜に似合いそうな白の麦わら帽子を手に取る。
「そんなの、楽しいに決まってんじゃん」
言ってから、一はその帽子を桜の頭にかぶせてやった。
「ほら、似合ってる」
「……そう?」
すぐ目の前の小さな鏡を覗き込みながら、桜は小さく微笑む。
たまに見せるその可愛らしさに、一は何とも桜を抱きしめたい気持ちだった。
幼馴染であるからこそ、恋人となった今、どんな距離感でいればいいのかわからなかったけれど。
「じゃぁ、これにする」
嬉しそうな桜のその姿に、一も満足して、微笑んだ。
「買ってくるから、ちょっと待ってて」
桜が嬉々としてレジに向かうのを見届けて、一は大きく伸びをする。
内心、なんとか切り抜けたぜ、と一は安堵した。
正直、どう答えればいいのかわからなかったけれど、どうやらあれで正解だったらしい。
実際、桜が喜んでくれたのだから、一としても嬉しい限りだった。
何より、桜があんな可愛らしい顔をするのは一の前だけだ。
宮野首の前でも、木村の前でも、そしてクラスの中でも、桜はあまりあんな表情を見せない。
やはり俺は桜にとって特別な存在なんだなぁ、そんな自己満足に浸っていると、
「お待たせ」
買ったばかりの帽子をかぶった桜が戻ってきた。
――うん、よく似あっている。俺のセンスも正しかった。
「じゃ、行くか」
「うん」
「次、どこ行く?」
「ハジメは行きたいところとかないの?」
「そうだなぁ……」と一は桜と並んでエスカレーターで階下に向かいながら、「あ、ホビーショップ行きたいな。プラモ買いたい」
「ハジメは相変わらず、子供だね」
「そんなことないって。プラモは大人の趣味だろ」
「そう? あたしにはよくわかんないや」
「なら、他の店にしようか」
「あ、ごめん、そんなつもりじゃなかった。いいよ、行こ――」
そう口にして、マルコから出たところで、
「――あれ、相原さんと木村じゃない?」
「えっ?」
桜の指さす方に目を向ければ、数十メートル先、人混みの中を歩く、ふたりの姿に一も気付いた。
「本当だ。どうする? 声かける?」
「いいよ、いいよ。ふたりっきりにしてあげよ」
「まぁ、邪魔しちゃ悪いか」
改めて一は大樹たちの方に視線を戻した。
相原と大樹は、けれどどこか様子がおかしい。ふたりとも会話をしているような素振りがない。ただ黙って、一緒に並んで歩いているだけだ。
大樹が手にしているショップの袋から、たまに行く大きめの書店に行ってきたのだろうことは見て判った。
相原もその肩に、さきほど一が桜と行ったショップのバッグをかけている。
「なんか、すごい垢抜けたよね、相原さん」
「え? うん、そうだな」
垢抜けたというより、まったくの別人みたいだと一は思った。確かにもともと美人な顔立ちだったしスタイルもスラっとしてモデルのようだったけれど、大樹と付き合うようになってからの相原はそれまでとは考えられないほど自分を魅せるようになった。それは大樹自身も心配してしまうほどで、先日も「自分は本当に奈央と釣り合っているんだろうか」と心配するようなメッセージが届いたくらいだった。
確かにこうしてふたりが並んで歩いているのを見ると、なんだかひどくチグハグだった。
それにしても――
「大樹、なんかフラフラしてないか?」
「そう? 暑いからじゃない?」
小首を傾げる桜に、「確かに暑いけど」と一は口をへの字に曲げた。
暑いってだけで、あんな不自然な歩き方をするだろうか。
「……どこへ向かってんだろ、アイツら」
「さぁ? どっかゆっくり休めるところだったりして」
「休めるところ? そういえばあの辺、新しくコーヒーショップが出来てたな」
「あ。そっちじゃなくて」
「じゃ、どっちだよ。角のコンビニ?」
「じゃなくて、休めるけど、休めないところ」
「なんだそれ」
眉をしかめる一に、桜はにんまりと口元を歪めてから、
「まぁまぁ、ふたりはほっといて、あたしらも次、行こ」
「え? あぁ、そうだな」
一はよくわからないといった表情を浮かべたまま、裏路地へと姿を消す大樹と相原を尻目に、桜と共に歩き始めた。
矢野桜との久しぶりのデートに、村田一はどこか緊張していた。ふたりっきりで出かけるなんて、正月の初詣以来じゃないだろうか。誰か知り合いに見られたら、なんてことは小学生の頃じゃあるまいし、今さら思いもしないのだけれど、何を話せばいいのかさっぱりわからなかった。
さっきからずっと喋っているのは桜ばかりで、一はただ「うん」「そうか」「へぇ」と短い返事をすることしかしていなかった。そのうち「ちゃんと話聞いてんの?」と桜に怒られてしまいそうで、何だか怖い。
桜とのデートは毎度あまり変わり映えしない。カラオケに行って桜のコンサート状態か、近くのショッピングモールを巡回して服を買うか、或いは街まで出てウィンドウショッピングをしながら桜の話を聞き続けるか、それくらいだ。
他にも行きたいところは(例えば地元の観光地やデートスポット)多々あるのだけれど、そういったところへは何故か宮野首玲奈や木村大樹も一緒に行くことになるので、ふたりっきりで行くなんてことはほとんどなかった。
何度か一の方から誘ってみたことはあったのだけれど、桜は「別にいいかな」と答えるばかりで実現したことは一度もなかった。そんなことが続くうちに、今ではもう誘うことすらしなくなってしまったのだけれど、こうしてたまのデートの度に、やっぱり他の場所にも一緒に行きたいよなぁ、とは思っていた。
「――でさぁ、玲奈がせっかくの告白を真っ向から断っちゃったわけよ」
「へぇ」
「それがね、マシモって見た目からしてチャラい感じでしょ?」
「うん」
「アイツも絶対、玲奈のおっぱいが目当てだっただけなんだよ」
「そうか」
「まぁ、あたしもあんな奴はお断りしちゃって正解だとは思うんだけど、玲奈だって一度も誰かと付き合ったことないわけじゃん? 一回ろくでもない男と付き合ってイヤな思いしたら、きっとあたしのところに来てくれると思うんだよね」
「うんうん」一は何度か頷いてから、「……何言ってんだ、お前」
そんな一に、桜は小さくため息を吐いてから、
「ようやくまともに返事したね」
「え、あっ――」
なんだ冗談か、と思うのと同時に、実際まともに話を聞いていなかったことを突かれて、思わずあたふたしてしまう。
「いや、聞いてなかったわけじゃないぞ? ほら、ちょっと考え事しててついつい聞き流しちゃってたって言うか、宮野首が誰かに告られたのを断った、ってのはちゃんと聞こえてたし、けどそれはもう宮野首の問題だから俺にはどうしようもないし、もし本当に宮野首が誰か男と付き合い始めたら、桜が誰よりも気に入らないって思っちゃうんじゃないかと思ったりなんかしたりして――」
「なんだ、意外に聞いてたんだ。ホントにテキトーに返事してるだけかと思ってた」
にやりと笑む桜に、一はホッと肩を撫でおろしながら、
「……聞いてるよ。じゃないとまた殴られるし」
「ひどっ! まるで私がバイオレンスな女みたいじゃん!」
「い、いや、そんなつもりは――!」
思わず身構えてしまう一の肩に、桜はパシンっと軽くパンチを喰らわせる。
一は「いてっ」とさして痛くもなかったが口にした。
「ほら、やっぱ殴るじゃん」
「殴ってないし。どついただけだし」
「変わんねーよ」
「でも、痛くはなかったでしょ?」
「そりゃまぁ」
「じゃ、いいじゃん。こんなの、いつものじゃれあいでしょ?」
「んまぁ、そうだけど」
幼馴染である桜とは日常茶飯事のこと、大して気にするようなことじゃない。
けれど、身に付いた癖というかなんというか、ついつい身構えたり気にしたりしてしまうのも、まぁ仕方のないことだと思ってほしい。
と言って、急に桜が何もしてこなくなったら、それはそれで心配になるし、ついに見捨てられたかと不安に思ったりもするんだろうけど。
「……ねえ、ハジメ」
「うん? なに?」
「あたしと居て、楽しい?」
唐突に訊ねられて、一は目を丸くする。
なんて答えればいいのか一瞬わからず、店内――今ふたりが居るのはマルコ四階の帽子の専門店だった――をぐるりと見回してから、桜に似合いそうな白の麦わら帽子を手に取る。
「そんなの、楽しいに決まってんじゃん」
言ってから、一はその帽子を桜の頭にかぶせてやった。
「ほら、似合ってる」
「……そう?」
すぐ目の前の小さな鏡を覗き込みながら、桜は小さく微笑む。
たまに見せるその可愛らしさに、一は何とも桜を抱きしめたい気持ちだった。
幼馴染であるからこそ、恋人となった今、どんな距離感でいればいいのかわからなかったけれど。
「じゃぁ、これにする」
嬉しそうな桜のその姿に、一も満足して、微笑んだ。
「買ってくるから、ちょっと待ってて」
桜が嬉々としてレジに向かうのを見届けて、一は大きく伸びをする。
内心、なんとか切り抜けたぜ、と一は安堵した。
正直、どう答えればいいのかわからなかったけれど、どうやらあれで正解だったらしい。
実際、桜が喜んでくれたのだから、一としても嬉しい限りだった。
何より、桜があんな可愛らしい顔をするのは一の前だけだ。
宮野首の前でも、木村の前でも、そしてクラスの中でも、桜はあまりあんな表情を見せない。
やはり俺は桜にとって特別な存在なんだなぁ、そんな自己満足に浸っていると、
「お待たせ」
買ったばかりの帽子をかぶった桜が戻ってきた。
――うん、よく似あっている。俺のセンスも正しかった。
「じゃ、行くか」
「うん」
「次、どこ行く?」
「ハジメは行きたいところとかないの?」
「そうだなぁ……」と一は桜と並んでエスカレーターで階下に向かいながら、「あ、ホビーショップ行きたいな。プラモ買いたい」
「ハジメは相変わらず、子供だね」
「そんなことないって。プラモは大人の趣味だろ」
「そう? あたしにはよくわかんないや」
「なら、他の店にしようか」
「あ、ごめん、そんなつもりじゃなかった。いいよ、行こ――」
そう口にして、マルコから出たところで、
「――あれ、相原さんと木村じゃない?」
「えっ?」
桜の指さす方に目を向ければ、数十メートル先、人混みの中を歩く、ふたりの姿に一も気付いた。
「本当だ。どうする? 声かける?」
「いいよ、いいよ。ふたりっきりにしてあげよ」
「まぁ、邪魔しちゃ悪いか」
改めて一は大樹たちの方に視線を戻した。
相原と大樹は、けれどどこか様子がおかしい。ふたりとも会話をしているような素振りがない。ただ黙って、一緒に並んで歩いているだけだ。
大樹が手にしているショップの袋から、たまに行く大きめの書店に行ってきたのだろうことは見て判った。
相原もその肩に、さきほど一が桜と行ったショップのバッグをかけている。
「なんか、すごい垢抜けたよね、相原さん」
「え? うん、そうだな」
垢抜けたというより、まったくの別人みたいだと一は思った。確かにもともと美人な顔立ちだったしスタイルもスラっとしてモデルのようだったけれど、大樹と付き合うようになってからの相原はそれまでとは考えられないほど自分を魅せるようになった。それは大樹自身も心配してしまうほどで、先日も「自分は本当に奈央と釣り合っているんだろうか」と心配するようなメッセージが届いたくらいだった。
確かにこうしてふたりが並んで歩いているのを見ると、なんだかひどくチグハグだった。
それにしても――
「大樹、なんかフラフラしてないか?」
「そう? 暑いからじゃない?」
小首を傾げる桜に、「確かに暑いけど」と一は口をへの字に曲げた。
暑いってだけで、あんな不自然な歩き方をするだろうか。
「……どこへ向かってんだろ、アイツら」
「さぁ? どっかゆっくり休めるところだったりして」
「休めるところ? そういえばあの辺、新しくコーヒーショップが出来てたな」
「あ。そっちじゃなくて」
「じゃ、どっちだよ。角のコンビニ?」
「じゃなくて、休めるけど、休めないところ」
「なんだそれ」
眉をしかめる一に、桜はにんまりと口元を歪めてから、
「まぁまぁ、ふたりはほっといて、あたしらも次、行こ」
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