王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。

薄明 喰

文字の大きさ
上 下
294 / 385
第4章

ラプラス様とマモンは知り合いらしい

しおりを挟む


食事は皆で食べて半分くらいしか減らなかった。



護衛達も普段と違う味付けの食事にいつもより食べれなかったみたい。

不味いわけではないのだけど、食べ慣れていない味って感じだ。





食事を終えてヤギのメイドさんに案内してもらって応接室へ。


ノックの後に自動で開いた扉。

中では幅の広い椅子にゆったりと腰掛ける白銀の長い髪をした褐色肌の麗しい御仁が居た。





「初めましてウォード男爵殿。挨拶が遅れて申し訳なかった。私が南の地の管理を任されているラプラスです。以後お見知りおきを。」


僕達の姿を見て机にカップを置き、立ち上がりこれまた優雅にお辞儀をしたラプラス様は気品溢れる中世的なお方で、アマゾナイトのような見惚れる程綺麗な瞳をしている。

身長もすごく高くて、僕は結構見上げないといけないから長時間立ったままの会話は難しそう。





「私はノヴァ・ウォードです。こちらこそよろしくお願いします。」


「私はルナイス・ウォードです。よろしくお願いします。」



同じように挨拶をして勧められた椅子に座る。

ラプラス様は僕とノヴァを交互に見て、そして満足そうに笑う。





「あのアーバスノイヤー公爵の息子で龍神の愛子とマモンと人との半魔に会えて嬉しいよ。」


「…マモンが父だとどこで?」


「10年程前にマモンが人との間に子がいたが、いつの間にか子を孕ませた者が死んでいて子は森に住んでいたっと言っていたので気になってな。アーバスノイヤー公爵がよく関わっているらしいという情報を聞いて聞いていたのだよ。」



ここにきて、まさかのノヴァの父親の名前が出てくるとは思ってなくて僕もノヴァも驚いた。

しかもノヴァの父であるマモンはノヴァの生みの親が亡くなったことを知っていて、ノヴァのことも知っていたっぽい事実にも驚きを隠せない。




「近々貴殿が此処にくることを教えたらあいつ、気が向いたら会いに来ると言っていたぞ。しかし今の貴殿は私の客人。嫌であれば追い返すが、どうする?」


「…わざわざ場所を設けるつもりはありませんが、別に会うのはどちらでも構いません。」



「なるほど…では、来たら放置しておくよ。して、貴殿等は此処で何を知りたいのだ?」




心底どうでもいいというように返事をしたノヴァにラプラス様はニコニコ楽しそうに笑っていて、恐らくマモンは此処に来ない方がいいのだろうなぁっと感じる。

人の視点からだと、今まで会いに来なかったくせに今更って感じだけど相手は悪魔。



人に産ませた子を気にかけているだけ珍しいと思う。

人を孕ませた悪魔ってその後は関与しないし放置ってことが多いみたいで、それは困るってことでアーナンダ国では国に住まう悪魔達には合意のない行為は禁止って法があるんだけど偶にノヴァみたいに外から来た悪魔がやるんだよね。



子を育てるのに困らないお金を渡していたって点からも、マモンという悪魔の行動は悪魔族からすると異例なことだと言える。









ちょっと会ってみたい気もするんだよね。

口にはしないけど。








しおりを挟む
【お知らせ】登場人物を更新しました。世界観など設定を公開しました。(R6.1.30)
感想 41

あなたにおすすめの小説

勘弁してください、僕はあなたの婚約者ではありません

りまり
BL
 公爵家の5人いる兄弟の末っ子に生まれた私は、優秀で見目麗しい兄弟がいるので自由だった。  自由とは名ばかりの放置子だ。  兄弟たちのように見目が良ければいいがこれまた普通以下で高位貴族とは思えないような容姿だったためさらに放置に繋がったのだが……両親は兎も角兄弟たちは口が悪いだけでなんだかんだとかまってくれる。  色々あったが学園に通うようになるとやった覚えのないことで悪役呼ばわりされ孤立してしまった。  それでも勉強できるからと学園に通っていたが、上級生の卒業パーティーでいきなり断罪され婚約破棄されてしまい挙句に学園を退学させられるが、後から知ったのだけど僕には弟がいたんだってそれも僕そっくりな、その子は両親からも兄弟からもかわいがられ甘やかされて育ったので色々な所でやらかしたので顔がそっくりな僕にすべての罪をきせ追放したって、優しいと思っていた兄たちが笑いながら言っていたっけ、国外追放なので二度と合わない僕に最後の追い打ちをかけて去っていった。  隣国でも噂を聞いたと言っていわれのないことで暴行を受けるが頑張って生き抜く話です

悪役令息に転生したけど…俺…嫌われすぎ?

「ARIA」
BL
階段から落ちた衝撃であっけなく死んでしまった主人公はとある乙女ゲームの悪役令息に転生したが...主人公は乙女ゲームの家族から甘やかされて育ったというのを無視して存在を抹消されていた。 王道じゃないですけど王道です(何言ってんだ?)どちらかと言うとファンタジー寄り 更新頻度=適当

僕はお別れしたつもりでした

まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!! 親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。 ⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。 大晦日あたりに出そうと思ったお話です。

死に戻り悪役令息が老騎士に求婚したら

深凪雪花
BL
 身に覚えのない理由で王太子から婚約破棄された挙げ句、地方に飛ばされたと思ったらその二年後、代理領主の悪事の責任を押し付けられて処刑された、公爵令息ジュード。死の間際に思った『人生をやり直したい』という願いが天に通じたのか、気付いたら十年前に死に戻りしていた。  今度はもう処刑ルートなんてごめんだと、一目惚れしてきた王太子とは婚約せず、たまたま近くにいた老騎士ローワンに求婚する。すると、話を知った実父は激怒して、ジュードを家から追い出す。  自由の身になったものの、どう生きていこうか途方に暮れていたら、ローワンと再会して一緒に暮らすことに。  年の差カップルのほのぼのファンタジーBL(多分)

魔法学園の悪役令息ー替え玉を務めさせていただきます

オカメ颯記
BL
田舎の王国出身のランドルフ・コンラートは、小さいころに自分を養子に出した実家に呼び戻される。行方不明になった兄弟の身代わりとなって、魔道学園に通ってほしいというのだ。 魔法なんて全く使えない抗議したものの、丸め込まれたランドルフはデリン大公家の公子ローレンスとして学園に復学することになる。無口でおとなしいという触れ込みの兄弟は、学園では悪役令息としてわがままにふるまっていた。顔も名前も知らない知人たちに囲まれて、因縁をつけられたり、王族を殴り倒したり。同室の相棒には偽物であることをすぐに看破されてしまうし、どうやって学園生活をおくればいいのか。混乱の中で、何の情報もないまま、王子たちの勢力争いに巻き込まれていく。

この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~

乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。 【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】 エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。 転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。 エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。 死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。 「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」 「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」 全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。 闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。 本編ド健全です。すみません。 ※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。 ※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。 ※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】 ※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。

悪役令息の死ぬ前に

やぬい
BL
「あんたら全員最高の馬鹿だ」  ある日、高貴な血筋に生まれた公爵令息であるラインハルト・ニーチェ・デ・サヴォイアが突如として婚約者によって破棄されるという衝撃的な出来事が起こった。  彼が愛し、心から信じていた相手の裏切りに、しかもその新たな相手が自分の義弟だということに彼の心は深く傷ついた。  さらに冤罪をかけられたラインハルトは公爵家の自室に幽閉され、数日後、シーツで作った縄で首を吊っているのを発見された。  青年たちは、ラインハルトの遺体を抱きしめる男からその話を聞いた。その青年たちこそ、マークの元婚約者と義弟とその友人である。 「真実も分からないクセに分かった風になっているガキがいたからラインは死んだんだ」  男によって過去に戻された青年たちは「真実」を見つけられるのか。

お決まりの悪役令息は物語から消えることにします?

麻山おもと
BL
愛読していたblファンタジーものの漫画に転生した主人公は、最推しの悪役令息に転生する。今までとは打って変わって、誰にも興味を示さない主人公に周りが関心を向け始め、執着していく話を書くつもりです。

処理中です...