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第4章
見えない見えない…あれ?
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返答がくるまではのんびり過ごすしかない僕達は早めの昼食をとることにした。
野営食だけど、魔獣のお肉が豊富にあるのですごく豪華な食事だ。
お肉と野草と自賛したソースを挟んだパンに、魔獣の骨と薬草を煮込んだ出汁を使ったスープ。
辺境伯達のような体が大きくて沢山動く人達はそれにお肉に香辛料をかけて焼いただけのステーキとお肉を塩漬けにして薄く切ったハムに肉団子などを食べていた。
昼食後、のんびりしているとぽんっとノヴァの前に魔法送書が届いた。
内容は
『安全に考慮し、捜査を開始せよ。』
であった。
さすがとーさまだ。
仕事が早いうえに、良い結果を届けてくれる。
送書の内容を辺境伯様にお伝えすると「分かってはいたが…」と何故か苦笑い。
それでも国から正式に許可が下りたので、僕達は一度森から出ることにした。
ノヴァが森の周りに結界を展開し、万が一に備えて皆がすぐ戦闘に入れるような配置につく。
「いきます!」
ノヴァが大きな声でそう宣言すると森の中から獣の咆哮が聞こえてきた。
ノヴァが歪みの穴の結界を解いてから何分が経過したか…
未だに獣たちは森から姿を現していない。
「ノヴァ。何か分かった?」
「いや…結界の痕跡を探ってみているが…一向に見つからない。」
あの量の魔獣達が森から出てこないことにやはり森事態に何かしら結界のようなものが施されていると確信をしたが、それがどういったものであるのかは誰にも分からないまま。
魔法が使われている痕跡もなければ目に見えもしない。
「んー…ホルス様は何か分かりますか?」
「…何かしらの力が働いているのは分かるが……あくまでも憶測であるが、神に等しい力が働いているのやもしれん。ガンナーよ、どう思う?」
「はい。森からは強い力を感じますが…その力の均衡が歪のように感じます。」
ドラゴンであるホルス様なら何か分かるかと思い尋ねてみるが、ホルス様も分からないようでホルス様がガンナーに声をかければ曖昧ながらもやはり何かしら強い力が作用していることが分かった。
しかしその力もガンナーが言うには弱まり、歪なものになりつつあるらしい。
違和感などを口にしなかったことをガンナーは詫びたが、不確かな情報を主に知らせて混乱を招くわけにはいかないということも理解しているから彼を責めることはない。
「神様系って誰が分かるかな…」
「何を言って居る。お主が一番分かるだろうて。」
ぽつりと呟いた僕の言葉にホルス様が返事をするが、僕はぎょっとして無理無理無理っと両手を横にぶんぶん振る。
加護は貰っていても神様の姿何て見たことないし、神の力っていうのも理解できてない。
龍神様からの加護を与えられていると言われているが、龍神様に会ったことなんてない。
「ルナイス。目を閉じて気を静めゆっくりと目を開いて見よ。」
「…」
ホルス様は仕方ない子だなーって感じの表情で僕に目を閉じるように指示する。
そんなことしても見えないと思うけどっと思いながらも、僕の好みドストライクドラゴンなホルス様の指示に大人しく従う。
目を閉じた暗い視界の中、深呼吸を何度か繰り返し気持ちを凪らせる。
怒りなど強い感情に襲われた時に呼吸が上手くできなくなる時があって、その対処法として僕はよくこの瞑想をしているが、周りに沢山の人が居る中慣れない環境下で気持ちを静めるのはなかなかに難しい。
結構な時間をかけてやっと自身の気持ちを落ち着かせることができた僕はそっと目を開いた。
「…結界が壊れかけてる。」
見えた。
見えてしまった。
読めないけれど古代文字のようなものが結界となり森を覆っているのが見えてしまった。
野営食だけど、魔獣のお肉が豊富にあるのですごく豪華な食事だ。
お肉と野草と自賛したソースを挟んだパンに、魔獣の骨と薬草を煮込んだ出汁を使ったスープ。
辺境伯達のような体が大きくて沢山動く人達はそれにお肉に香辛料をかけて焼いただけのステーキとお肉を塩漬けにして薄く切ったハムに肉団子などを食べていた。
昼食後、のんびりしているとぽんっとノヴァの前に魔法送書が届いた。
内容は
『安全に考慮し、捜査を開始せよ。』
であった。
さすがとーさまだ。
仕事が早いうえに、良い結果を届けてくれる。
送書の内容を辺境伯様にお伝えすると「分かってはいたが…」と何故か苦笑い。
それでも国から正式に許可が下りたので、僕達は一度森から出ることにした。
ノヴァが森の周りに結界を展開し、万が一に備えて皆がすぐ戦闘に入れるような配置につく。
「いきます!」
ノヴァが大きな声でそう宣言すると森の中から獣の咆哮が聞こえてきた。
ノヴァが歪みの穴の結界を解いてから何分が経過したか…
未だに獣たちは森から姿を現していない。
「ノヴァ。何か分かった?」
「いや…結界の痕跡を探ってみているが…一向に見つからない。」
あの量の魔獣達が森から出てこないことにやはり森事態に何かしら結界のようなものが施されていると確信をしたが、それがどういったものであるのかは誰にも分からないまま。
魔法が使われている痕跡もなければ目に見えもしない。
「んー…ホルス様は何か分かりますか?」
「…何かしらの力が働いているのは分かるが……あくまでも憶測であるが、神に等しい力が働いているのやもしれん。ガンナーよ、どう思う?」
「はい。森からは強い力を感じますが…その力の均衡が歪のように感じます。」
ドラゴンであるホルス様なら何か分かるかと思い尋ねてみるが、ホルス様も分からないようでホルス様がガンナーに声をかければ曖昧ながらもやはり何かしら強い力が作用していることが分かった。
しかしその力もガンナーが言うには弱まり、歪なものになりつつあるらしい。
違和感などを口にしなかったことをガンナーは詫びたが、不確かな情報を主に知らせて混乱を招くわけにはいかないということも理解しているから彼を責めることはない。
「神様系って誰が分かるかな…」
「何を言って居る。お主が一番分かるだろうて。」
ぽつりと呟いた僕の言葉にホルス様が返事をするが、僕はぎょっとして無理無理無理っと両手を横にぶんぶん振る。
加護は貰っていても神様の姿何て見たことないし、神の力っていうのも理解できてない。
龍神様からの加護を与えられていると言われているが、龍神様に会ったことなんてない。
「ルナイス。目を閉じて気を静めゆっくりと目を開いて見よ。」
「…」
ホルス様は仕方ない子だなーって感じの表情で僕に目を閉じるように指示する。
そんなことしても見えないと思うけどっと思いながらも、僕の好みドストライクドラゴンなホルス様の指示に大人しく従う。
目を閉じた暗い視界の中、深呼吸を何度か繰り返し気持ちを凪らせる。
怒りなど強い感情に襲われた時に呼吸が上手くできなくなる時があって、その対処法として僕はよくこの瞑想をしているが、周りに沢山の人が居る中慣れない環境下で気持ちを静めるのはなかなかに難しい。
結構な時間をかけてやっと自身の気持ちを落ち着かせることができた僕はそっと目を開いた。
「…結界が壊れかけてる。」
見えた。
見えてしまった。
読めないけれど古代文字のようなものが結界となり森を覆っているのが見えてしまった。
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