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第4章

ブレイクタイム

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クルールさんは細かい怪我が多く、キャロットさんも疲労困憊で一緒に医療施設へ運ばれ行ったのを見送って僕は優勝者の狼獣人の2人と休憩がてらお話を。



白い狼獣人さんが クラウド・ガブガブさん

黒い狼獣人さんが スモーク・ガブガブさん


2人は双子らしい。




2人はヴォルカンさんの次くらいに強く、今更大きく戦闘スタイルを変更するよりもより活かすことが出来ればいいなーっという理由で僕の方へ来たのだとか。




クラウドさんは水魔法が得意で、スモークさんは雷魔法が得意なようで広範囲無差別攻撃なら下に水を溜めるのもいいけど、上から雷を含んだ雨を降らすのも手だよっと教えるとさっそく次の機会で試してみると言っていた。

誰か身内が感電死することがないことを願うばかりである。









ノヴァの方も講習が終わったようで…



ノヴァの周りには幾つもの屍が積み上げられている。






先程の僕の声を拾い感電雨に興味が湧いて試してみたところヘトヘトだった皆が完全に立ち上がれなくなってしまったのだとか。

威力は調節していたから死んではないっとぼそぼそと喋るノヴァもさすがに悪いことをしたと思ったようで、先ほどの応用で治癒効果を含んだ雨を降らせ、何とか皆が自力で動けるようになったが、どうやらノヴァに対して恐怖心を抱いてしまったようで誰もノヴァに近寄りたがらなかった。


僕の伴侶はちょっとばかし魔法オタクなだけで怖い人ではないのだけど…まぁ仕方ない。

時間が解決してくれるでしょう。






様子を見に来たヴォルカンさんが僕達に体術等を教える前に少し休憩をしてはどうかと言ってくれたので、一度切り替える為にも用意してくれた休憩の場へお邪魔することにした。



日陰で涼しい所で果汁を含んだお茶と僕の好きなチィの実が出されて思わず足をプラプラ揺らしてしまう程ご機嫌になった僕。

そんな僕にノヴァがそっとチィの実を僕のお皿の上に転移させてくれたので遠慮なく食す。





「講師はガブガブ兄弟に任せるつもりだが、ルナイス殿どうだ?」


「ん…2人はとっても強いので、そんな2人から教えてもらえるなら嬉しいです。」



チィの実を堪能していると突然話を振られて慌ててチィの実を飲み込み答える。

それにノヴァとあの双子は相性良いと思うんだ。


魔法オタクなノヴァと強さを求める双子。




・・・





ちょっと場が荒れるかもしれない。









「ヴォルカンさん。先ほどの場所より何もない広い土地ってありますか?」


「…あそこ以外だと領地外に出てもらわないとないが、雪が積もっている。」



「あ、大丈夫です。外でやります。」




僕の問いにヴォルカンさんが目で「そんなに暴れるつもりか?」って訴えてくるけど、8割くらいの確率でハイテンションになった僕達は辺りをめちゃくちゃにする。

僕にはそんな未来が見える。









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