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33話 俺の気持ち
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33話 俺の気持ち
―――俺、お前が好きっ!
ちゃんとわかったからっ!!
ひとりで死なせるわけにはいかない!!
始発に乗る前に…
だいちに電話をかけた
『だいちっ!おはよ!!りおんくんと一緒?』
『…んっ?…なに?…まだ…朝…早いって…。』
『寝ぼけてないで!りおんくんに代わっって!!』
聞こえていたのか、すぐにりおんくんが
『もしもし?りおんだけど』
『俺…決めたから!!わかったから!!これからかずまに逢いに行くっ!覚悟決めたから!それだけ!伝えておかなくちゃって思って!朝からごめん!!』
『うん。あっ…だいちゃん家寄って!こんな時間じゃどこもお店やってないしっ!!とにかく来てっ!!』
『…でも、俺急いでるんだけど…。』
『そういう覚悟なんでしょ?なら…絶対っ!来て!!』
りおんくんの圧に負けて…
仕方なく、だいちの家に向かった。
ほんとは、すぐにでもかずまの所に行きたかったのに…
あの子時々すんげー怖いから…。
でも、悪い子じゃないから…なんか、考えての事なんだと思った。
ピンポンっ!
だいちの家のインターフォンを押すと、パジャマ姿のりおんくんが、袋を持って出て来た。
『これっ!絶対に必要だから!しかも、準備してないでしょ?教えた通りしっかり準備して!!ゆっくりね。大丈夫だから!!』
『っ///…あっ…そういうこと?』
あの時に聞いたえろ講座…。
『気持ち伝えたら、そうなるでしょ?前回いいとこまでいってるんだから!!』
なんか…すんげ~頼りになるこの子。
見た目は、ふわっとしておっきな瞳がキラキラして可愛いって感じなのに…
すんげー頼りになるし…ちょっと毒舌で怖いところあるけど…
俺の事考えてくれてて…
『ありがとうっ!朝からごめんなっ!』
『いいの!いいの!後でいっぱいお話しよっ!』
おっきなお目目がにっこりと垂れ下がる。
『言わないけどね!!』
なんて、すこし照れ隠し!
『絶対に聞き出してやるぅ!しょうくんなんてちょろいから!!頑張ってきてね~』
キラキラな瞳がもっと輝きを増して、だいちと一緒に俺に手を振った。
俺も手を振って、急いで電車に乗った。
かずまが動きだす前に、かずまの実家に着きたかったから。
もしかしたら、出かけてしまうかもしれない。
朝日が眩しくて、電車の中はまだ人も少なくて
清々しい朝だった。
駅に着くとそこからかずまの実家まで走った。
とにかく走って…
走って…
少しでも早く逢いたかったから…
何度も通ったこの道。
かずまの実家に行くのはすごく久しぶりだった。
こどもの頃はよく遊びに行ってて、俺の実家もすぐ近くにある。
あの角を曲がると、かずまの実家の生垣が見えてきて…すぐにかずまの家だ!
見なくても、その光景を安易に頭に描くことが出来る。
昔から変わらない景色
変わったのは、俺たち。
大きくなって…
そして、お前を好きって気が付いた。
もっと早くに気が付けば良かったのに…
かずまが死ぬって時に気が付くなんて…
死ぬってなったから、気が付いたんかもしれない。
生垣を過ぎて、玄関のドアの前に立つ。
ドアノブに手をかけて、ガチャと引いたけど…
鍵がかかっていて、開かない!!
そりゃそうだ!
まだ寝ているのかもしれない!!
時刻はまだ6時。
出てくれっ!
もう、時間がない!!
―――俺、お前が好きっ!
ちゃんとわかったからっ!!
ひとりで死なせるわけにはいかない!!
始発に乗る前に…
だいちに電話をかけた
『だいちっ!おはよ!!りおんくんと一緒?』
『…んっ?…なに?…まだ…朝…早いって…。』
『寝ぼけてないで!りおんくんに代わっって!!』
聞こえていたのか、すぐにりおんくんが
『もしもし?りおんだけど』
『俺…決めたから!!わかったから!!これからかずまに逢いに行くっ!覚悟決めたから!それだけ!伝えておかなくちゃって思って!朝からごめん!!』
『うん。あっ…だいちゃん家寄って!こんな時間じゃどこもお店やってないしっ!!とにかく来てっ!!』
『…でも、俺急いでるんだけど…。』
『そういう覚悟なんでしょ?なら…絶対っ!来て!!』
りおんくんの圧に負けて…
仕方なく、だいちの家に向かった。
ほんとは、すぐにでもかずまの所に行きたかったのに…
あの子時々すんげー怖いから…。
でも、悪い子じゃないから…なんか、考えての事なんだと思った。
ピンポンっ!
だいちの家のインターフォンを押すと、パジャマ姿のりおんくんが、袋を持って出て来た。
『これっ!絶対に必要だから!しかも、準備してないでしょ?教えた通りしっかり準備して!!ゆっくりね。大丈夫だから!!』
『っ///…あっ…そういうこと?』
あの時に聞いたえろ講座…。
『気持ち伝えたら、そうなるでしょ?前回いいとこまでいってるんだから!!』
なんか…すんげ~頼りになるこの子。
見た目は、ふわっとしておっきな瞳がキラキラして可愛いって感じなのに…
すんげー頼りになるし…ちょっと毒舌で怖いところあるけど…
俺の事考えてくれてて…
『ありがとうっ!朝からごめんなっ!』
『いいの!いいの!後でいっぱいお話しよっ!』
おっきなお目目がにっこりと垂れ下がる。
『言わないけどね!!』
なんて、すこし照れ隠し!
『絶対に聞き出してやるぅ!しょうくんなんてちょろいから!!頑張ってきてね~』
キラキラな瞳がもっと輝きを増して、だいちと一緒に俺に手を振った。
俺も手を振って、急いで電車に乗った。
かずまが動きだす前に、かずまの実家に着きたかったから。
もしかしたら、出かけてしまうかもしれない。
朝日が眩しくて、電車の中はまだ人も少なくて
清々しい朝だった。
駅に着くとそこからかずまの実家まで走った。
とにかく走って…
走って…
少しでも早く逢いたかったから…
何度も通ったこの道。
かずまの実家に行くのはすごく久しぶりだった。
こどもの頃はよく遊びに行ってて、俺の実家もすぐ近くにある。
あの角を曲がると、かずまの実家の生垣が見えてきて…すぐにかずまの家だ!
見なくても、その光景を安易に頭に描くことが出来る。
昔から変わらない景色
変わったのは、俺たち。
大きくなって…
そして、お前を好きって気が付いた。
もっと早くに気が付けば良かったのに…
かずまが死ぬって時に気が付くなんて…
死ぬってなったから、気が付いたんかもしれない。
生垣を過ぎて、玄関のドアの前に立つ。
ドアノブに手をかけて、ガチャと引いたけど…
鍵がかかっていて、開かない!!
そりゃそうだ!
まだ寝ているのかもしれない!!
時刻はまだ6時。
出てくれっ!
もう、時間がない!!
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