死神のカウントダウン

白夜

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25話 年下講師

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25話 年下講師

俺史上最高記録を叩きだした俺は…

もう、うんざりしていた

このまま家にいたら…
俺史上最高記録を塗り替え兼ねない!!


そんな気持ちで、そこらへんにあるものテキトーに食べて、ふらと外へ出た。

特にあてもないし、やることもない…

誰か、友達に連絡して遊ぼうかと思って、
連絡先見て見ても…

直ぐにつかまるやつって言えば…
かずまくらいしかいない。

あとは、休日に待ち合わせしてまで会うって奴はなかなかいないし…

はぁ~~と大きなため息をついた。

とにかく、人のいるところへ向かって歩く。

駅の近くまで来た時に、りおんくんらしき人を見つけた。

りおんくんは手に、いくつか袋を持っていて
すでに買いものをしているみたいで、


『りおんく~ん!!』

俺が声をかけると

くるっと振り返って大きく手を振った

『しょうくん、買い物ですか?』
小走りで俺に近寄って来てそう聞いた。

『いや…別に…予定もなんもない…家に居たくなくて…ひとりになりたくなくて…』

ぷぷっと笑うりおんくん
『なんか、悩んでます?よかったら聞きますよ。僕でよければ!』

『あっ!俺、聞きたい事があったんだ!』

『いいですよ。買い物ほぼ終わってるんで…丁度、喉も乾いてきたし…どっか入りますか?』

『そうだね』

辺りを見回して、近くにあったカフェに入った。

俺はジンジャーエールでりおんくんはミルクティーを注文した。
注文したものが来て、一口すすると…


りおんくんはにっこり笑って俺に

『で?…僕に聞きたいこと?ってなんですか?』

『あ~なんか、聞きにくいんだけど…。その…、だいちとえっちなことってした?』

『ははっ!全然聞きにくそうやないんですけど!ふふっ。』

『まぁ、隠してもしょうがないし…。スバリ!してます!!えっちな事!』

『男同士で?』

『はいっ!』
りおんくんは、なんのためらいもなく俺に答えてくれて…
にやにやして

『知りたいんですか?』
って、めっちゃ嬉しそうに俺に言った

『っ///…その…男同士って…女の子とちゃうやん…どうやるのかなって…一緒に触って…出す?って感じ?』

『なんか…今、頭に描きました?クスクスっ』

『別にっ!かずまとどうとか…そんなん全然違うからっ!!』

『あ~かずまさんとね。なんかあったんですね。いいんじゃないですか?すごくふたりお似合いって感じしました。』

『別にっ///…ただ、どうするのかな?って思っただけだし』

『僕っっ!めっちゃ詳しいんでっ!!』



そう言って、2時間に及ぶりおんくんのえっちな講座が開かれた。

ジンジャーエールとミルクティー1杯で、よくもねばったものだ。

りおんくんは、めっちゃ詳しく教えてくれた。
体験談も交えながら、事前の準備や慣れるまで自分で慣らした方がいいとか…その他もろもろ。
何もわからん俺にイチから…いや…ゼロから教えてくれた。

頭ん中パンクしちゃうんじゃないかってくらいに、えろい情報いっぱい入れられて…

なんか…すんげーえろくなった気分

締めくくりにさらりと

『痛くて挿入らんかった?』
って、聞かれて…

『そこまでやっとらんし、一緒に握られてイっただけっ』

…って、そこまで言った後…

あっ…

俺、馬鹿じゃん…

なんで、誘導尋問にひっかかるかな…

『そっかぁ。頑張ってね!』
りおんくんは笑顔で言った。


『いや…俺たち、付き合ってないし!!しかも…なかったことに…って、言われて…なんかイライラして家に帰っちゃったし…』

『はぁ~?なにやってんのっ!!そんなの、そう言うしかないでしょ!!翔くんがはっきりしないから、かずまくんそう言ったんでしょ!!そんな事もわからないの!!恋愛ド素人めっッ!!』

可愛い顔して…なかなかの毒舌具合に…思わず苦笑い。

『翔くんは女の子が好きって、公言してるんでしょ?…それなら、なおさら…そう言うしかないでしょ!かずまくんが優しいから…これは間違いだったよって言ってくれてんの!!俺とのことは間違いだから大丈夫って守ってくれてんの!』

ん?意味わからん…。

俺を…守る?

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