13 / 57
13話 驚き
しおりを挟む
13話 驚き
新しいヤツ出て来たっ!!
数字無いんだけど!!
どういう事?
みんな必ず数字あったのに…コイツ数字無いんだけど!!
イケてるヤツは数字ないのか?
…いや…そんな訳ないよな。
昨日の長身の高校生も、かなりイケてたわ!!
って、それにかずまにあんな知り合いがいること俺知らなかった。
かずまの事なら、何でもわかるって思ってたのに…
高校生になる少し前くらいから、本当にわからなくなった。
でも、かずまは俺の事なんでもわかっていて、修学旅行のお土産とか、俺が好きそうとか言って買って来てくれたり…。
なんかそういうの、いちいちムカつくんだよ!!
『気が変わったりしてませんよね?』
『変わる訳ないだろ!』
かずまは少し声を荒げたけど、また、いつもの声のトーンに戻って
『ありがとう…助けてくれて』
少し俯いてそう言ってた。
『いえいえ、長年この仕事して久しぶりに面白かったんで!!それに、やっぱり親子なんですね。クスクスっ』
紫スーツの男が、綺麗な余所行きの笑顔で言った。
何の話してんの…。
もっとよく聞きたくて、身を乗り出そうとしたら、段差から足を踏み外してガタっと音が鳴ってしまった。
『翔くんっ!!』
俺に気が付いたかずまは、直ぐに俺に駆け寄ってきて、俺の腕を支えた。
さっきまで、話していた紫色のスーツの男はいなくなっていた。
『こんなところで何やってんの?』
『…ちょっと///…通りかかっただけっ…』
かずまはふぅ~と呆れた様子で
『こんな所通りかかる訳ないだろ?…はぁ~もういいや…。これ置いたら一緒に帰ろ』
かずまはお母さんの墓に花を供えて、手を合わせた。
俺も隣で手を合わせて、瞳を閉じた。
電車に乗って一緒に帰ったけど、電車の中では何も話さなかった。ほんとはあの紫のスーツの男が誰なのか気になって仕方がなくて、聞きたかったけど、聞いちゃいけない…そんな気がして、聞けなかった。
最寄りの駅に着いてすぐに、
『俺もだいちの家に行く~』
かずまに言うと
『げっ!!』
露骨にイヤそうな顔をされた。
『げってなに?』
『いや…だいちの予定とかあるだろ!勝手には…』
『だいちイイって言ってたもん!!』
『…………』
黙ってしまうかずま。
なんでそんなに俺の事イヤなの?
『わかった…だいちにあげる漫画を取りに家に帰るから…』
『俺も行く~』
『一回家帰れば?』
『なんで?』
『なんとなく…』
『やだ!俺もかずまの家行くわ!!』
『なんでやねん…』
呆れた声のなんでやねんに笑ってしまった。
そんな俺をじろっと見て、かずまはまた、ため息をついた。
漫画を取りに行って、すぐにだいちの家に向かった。
だいちの家に着いて、3人で夕飯を食べた。
かずまとだいちがキッチンに立って、パパっと夕飯を作った。
豚キムチにチャーハン、それからサラダ。
しばらくすると、
『だいちゃん♡』って瞳の大きな可愛らしい男の子がやって来た。
あ…この前見た子…。
この子の頭の上にも、数字はやっぱり【10】があった。
改めて、瞳の大きな男の子を、見つめた。
『ごめん、りゅうせいもいい?っていうか…今日はかずまに紹介しようと思ってたんだよ……ちょうどいいから、翔くんにも紹介するね。』
もちろん反対する理由は無かった。
4人でテーブルを囲んで食事をした。
『りゅうせい、ほら、お水!』
『りゅうせい、熱いから気をつけて!』
…だいちが…なんか甘々で。
なんなんこれ?
後輩とかっていう雰囲気と違うんだけど…。
俺にもわかるくらい、露骨に…イチャイチャ。
え?男同士で?
いや…仲がいい後輩って事もあるよな…?
いや、でも距離感おかしいだろ?
そう言えば、最近だいちの雰囲気変わったような…
なんか、ピリっとしていた空気感がなくなったというか。俺がそのだちごの空気感に慣れたのかと思ったけど…
俺はだいちと可愛いお目目の後輩をじっと見た。
この後輩ちゃんの影響やな…。
食事が終わって…
なんとなくあらたまった感じになって…
だいちが…
『かずまに紹介しようと思ってたんだけど…そのうち翔くんにもって思ってた…』
だいちが、ゴクリと息を飲んで
隣にいる可愛いお目目の子の手をぎゅっと握り、呼吸を整えてから
『俺たち、付き合ってる!!』と、言った。
新しいヤツ出て来たっ!!
数字無いんだけど!!
どういう事?
みんな必ず数字あったのに…コイツ数字無いんだけど!!
イケてるヤツは数字ないのか?
…いや…そんな訳ないよな。
昨日の長身の高校生も、かなりイケてたわ!!
って、それにかずまにあんな知り合いがいること俺知らなかった。
かずまの事なら、何でもわかるって思ってたのに…
高校生になる少し前くらいから、本当にわからなくなった。
でも、かずまは俺の事なんでもわかっていて、修学旅行のお土産とか、俺が好きそうとか言って買って来てくれたり…。
なんかそういうの、いちいちムカつくんだよ!!
『気が変わったりしてませんよね?』
『変わる訳ないだろ!』
かずまは少し声を荒げたけど、また、いつもの声のトーンに戻って
『ありがとう…助けてくれて』
少し俯いてそう言ってた。
『いえいえ、長年この仕事して久しぶりに面白かったんで!!それに、やっぱり親子なんですね。クスクスっ』
紫スーツの男が、綺麗な余所行きの笑顔で言った。
何の話してんの…。
もっとよく聞きたくて、身を乗り出そうとしたら、段差から足を踏み外してガタっと音が鳴ってしまった。
『翔くんっ!!』
俺に気が付いたかずまは、直ぐに俺に駆け寄ってきて、俺の腕を支えた。
さっきまで、話していた紫色のスーツの男はいなくなっていた。
『こんなところで何やってんの?』
『…ちょっと///…通りかかっただけっ…』
かずまはふぅ~と呆れた様子で
『こんな所通りかかる訳ないだろ?…はぁ~もういいや…。これ置いたら一緒に帰ろ』
かずまはお母さんの墓に花を供えて、手を合わせた。
俺も隣で手を合わせて、瞳を閉じた。
電車に乗って一緒に帰ったけど、電車の中では何も話さなかった。ほんとはあの紫のスーツの男が誰なのか気になって仕方がなくて、聞きたかったけど、聞いちゃいけない…そんな気がして、聞けなかった。
最寄りの駅に着いてすぐに、
『俺もだいちの家に行く~』
かずまに言うと
『げっ!!』
露骨にイヤそうな顔をされた。
『げってなに?』
『いや…だいちの予定とかあるだろ!勝手には…』
『だいちイイって言ってたもん!!』
『…………』
黙ってしまうかずま。
なんでそんなに俺の事イヤなの?
『わかった…だいちにあげる漫画を取りに家に帰るから…』
『俺も行く~』
『一回家帰れば?』
『なんで?』
『なんとなく…』
『やだ!俺もかずまの家行くわ!!』
『なんでやねん…』
呆れた声のなんでやねんに笑ってしまった。
そんな俺をじろっと見て、かずまはまた、ため息をついた。
漫画を取りに行って、すぐにだいちの家に向かった。
だいちの家に着いて、3人で夕飯を食べた。
かずまとだいちがキッチンに立って、パパっと夕飯を作った。
豚キムチにチャーハン、それからサラダ。
しばらくすると、
『だいちゃん♡』って瞳の大きな可愛らしい男の子がやって来た。
あ…この前見た子…。
この子の頭の上にも、数字はやっぱり【10】があった。
改めて、瞳の大きな男の子を、見つめた。
『ごめん、りゅうせいもいい?っていうか…今日はかずまに紹介しようと思ってたんだよ……ちょうどいいから、翔くんにも紹介するね。』
もちろん反対する理由は無かった。
4人でテーブルを囲んで食事をした。
『りゅうせい、ほら、お水!』
『りゅうせい、熱いから気をつけて!』
…だいちが…なんか甘々で。
なんなんこれ?
後輩とかっていう雰囲気と違うんだけど…。
俺にもわかるくらい、露骨に…イチャイチャ。
え?男同士で?
いや…仲がいい後輩って事もあるよな…?
いや、でも距離感おかしいだろ?
そう言えば、最近だいちの雰囲気変わったような…
なんか、ピリっとしていた空気感がなくなったというか。俺がそのだちごの空気感に慣れたのかと思ったけど…
俺はだいちと可愛いお目目の後輩をじっと見た。
この後輩ちゃんの影響やな…。
食事が終わって…
なんとなくあらたまった感じになって…
だいちが…
『かずまに紹介しようと思ってたんだけど…そのうち翔くんにもって思ってた…』
だいちが、ゴクリと息を飲んで
隣にいる可愛いお目目の子の手をぎゅっと握り、呼吸を整えてから
『俺たち、付き合ってる!!』と、言った。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。


うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
人外CPにはなりません
ストックなくなるまでは07:10に公開
3/10 コピペミスで1話飛ばしていたことが判明しました!申し訳ございません!!
絶対にお嫁さんにするから覚悟してろよ!!!
toki
BL
「ていうかちゃんと寝てなさい」
「すいません……」
ゆるふわ距離感バグ幼馴染の読み切りBLです♪
一応、有馬くんが攻めのつもりで書きましたが、お好きなように解釈していただいて大丈夫です。
作中の表現ではわかりづらいですが、有馬くんはけっこう見目が良いです。でもガチで桜田くんしか眼中にないので自分が目立っている自覚はまったくありません。
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!(https://www.pixiv.net/artworks/110931919)

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる