41 / 56
41話 触れ合う記憶
しおりを挟む『また逢えるっていったでしょ?ずっと探して、やっと見つけた!!もう泣かないで!笑って!笑う君が見たいから!!』
抑えていた気持ちが溢れ出してしまった…
---ずっと望んでいたから。
俺を想い出して、君とまた愛し合えることを…
君が思い出したのなら…
もう我慢なんて出来なかった
そのまま神殿に連れて帰って
キスをした
溶け合う体温が昔を思い出させているのだろう
君の瞳からは涙が溢れて来る
『…ンンっ…なんで…今まで…っ///…』
キスの合間にそんな言葉が零れて
もうそんな事どうでもよくて
ずっと求めていた君が今…腕の中にいる
初めて君と離れてからどれくらいたったのだろう?
この物語になってからはあ…十数年が経って
やっと君に触れる
どこか探るようなキスに
『…初めてじゃないだろ?』
昔のキスとは違うものを感じてそう聞いた。
『…このカラダ…では、初めて…だから…』
少し恥ずかしそにする君
っ//////
嬉しかった!
誰にも触られていない
俺だけの君であることに酷く喜びを覚えた
それはそうか…俺の前に現れたのは君がまだ幼い頃だった
あれから、ずっと俺のそばに置いて見守って来たのだから
『…って…ことは?…』
『っ///…そこまで言わせるの?』
露骨に喜んでしまう自分が怖い
くくっと笑われて
『相変わらず、わかりやすい!嬉しいの?』
『嬉しいに決まってるっ!俺のなんだから!誰にも触らせたくない!』
『…このカラダ…で…シたこと無いから…上手く出来ないかも?』
少し不安そうな顔を見せる君は
姿や形が違うのに…あの時…初めて君と繋がった日と全く同じ顔をしていた
『大丈夫。初めてをもらうの二回目だから!丁寧にやるよ』
そっと触れるソコはまだ誰も挿入った事のない場所
『…自分でシたり?してた?』
『…っ///…まぁっ///…何回か…本能的にそっちも触ってしまって…』
『カラダがって言うよりも…きっと、魂が覚えているんだね。』
裸の君の体温を感じて
濡れた先端から滴る蜜を
そっと蕾に塗って
先端をくるくるとすると、耐えきれない程溢れ出す滴
ぐちゃぐちゃになっていく君はあの頃と同じ
ゆっくりと傷付けないように、指を沈める
『…はぁっ…ンンっ…』
『ゆっくり…息して…』
コクンと頷く君にそっとキスをして
ナカを指で解していく
思った以上にナカが柔らかく解れていて…
『上手に準備…出来ていたね』
君はまだ若い青年で、一つ一つの反応が初心だ!
喘ぎ声があの頃の君の声と重なる
…あぁ…可愛いっ///
可愛くて仕方がないっ!
やっと触れた君に気が狂いそうになるけど…
僅かな理性がそれを阻んだ
それなのに…
『…もうっ…ナカ…いいよ。…たぶん…挿入るからっ…』
なんて、言うからっ///
ギリギリの俺は、爆発してしまいそうなくらいに昂っていて
抜いた指の後に押し付ける様にあてがった
『ホントに…いい?』
『っ…もう///…いいってっ!』
ゆっくり先端を挿入する
『ああっ…あっ…んっ…』
顔が歪んで、瞳には涙が滲んだ
『…ごめんっ…痛い?…今抜くから…』
『抜かないでっ!!…だいじょうぶ…大丈夫だから…』
『じゃあ、少しこのままでいよう』
ぎゅっと抱きしめて、キスをする
まだ全部挿入しきれていないけど、あの頃みたいな温かさで俺を包む
あぁ~俺、ずっとこれを待ってた
他の誰かじゃなくて
やっぱり君がいい
気にじゃなきゃ意味がない!!
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
キスより甘いスパイス
凪玖海くみ
BL
料理教室を営む28歳の独身男性・天宮遥は、穏やかで平凡な日々を過ごしていた。
ある日、大学生の篠原奏多が新しい生徒として教室にやってくる。
彼は遥の高校時代の同級生の弟で、ある程度面識はあるとはいえ、前触れもなく早々に――。
「先生、俺と結婚してください!」
と大胆な告白をする。
奏多の真っ直ぐで無邪気なアプローチに次第に遥は心を揺さぶられて……?




美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる