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第10話 安全確保

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「よし、巣も作れたし、次は安全確保しなきゃな」

草原とは違い、この森には自分より強い魔物がうろついている。
だから、勝つまでは行かなくても最低限、逃げられるようにしないとな。

「とはいっても、このうさぎの体じゃ細かいことは出来なさそうだしなぁ」

罠などを張ろうにもこの体じゃ出来ることが限られてくる。

「とりあえず簡単な落とし穴でも掘るか!」

落とし穴では相手に傷を負わせるのは難しい、軽い足止めくらいにしかならないだろう。

「巣の出入り口が一つじゃ、もしもの時に逃げられないから、他にもいくつか作っとくか」

そこからはひたすらに穴を掘った、巣の出入り口をいくつか作り、その周りに落とし穴をいくつも掘った。
疲れたが、なんとか夜になる前には穴を掘ることができた。

「ふう~、やっと終わった、とりあえずはこれだけ掘っておけば問題ないだろう」

「今日はもう、果実でも食べて寝るか」

そして、木から果実を二つほどとって巣穴の奥に行き、食べてから眠った。
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