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第8話 探検と遭遇

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「とりあえず東へ行ってみるか」


・・・3時間後


「むむ、あれは・・・森か?」

東に向かって歩くこと3時間、やっと森らしきものが見えた。
そこからは森に向かって思いっきり走った。


・・・30分後


「やっと着いたか」

森は木々が密集していてまだ昼間だというのに少し薄暗かった。

「とりあえず食べれそうな果物や木の実でも探すか」

慎重にまわりを警戒しながら森に入っていく。

ガサガサ

「⁉︎」

音が聞こえた方を見て後ろに飛び退く。

グルルルゥ

そこには黒い狼がいた、赤い目でこっちを睨みながら口から涎を垂らしている。

サァー

血の気が引くような感覚がした、本能的にわかった、これには勝てないと。
勝てない以上僕に出来ることは一つしかなかった。

ダッ‼︎

僕は地面を蹴り本気で走り出した、地面を蹴り、木を蹴って狼に追いつかれないように必死になって逃げた。

はぁ・・・はぁ・・・

どれくらい走っただろう、辺りは暗くなってきた頃、僕は止まり後ろを振り返ってみる。
幸い狼は追いかけてきてなかったが必死になって逃げたせいで自分が何処にいるのかもわからなくなってしまった。

「・・・とりあえず巣を掘って早く寝よう」

僕は初めて死の恐怖を感じてその日は蹲って震えながら眠った。
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