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第六章 【二つの世界】
6-449 決戦21
しおりを挟む「え!あれ、精霊なの!?」
「そうみたい……あの形をしているのは、私の精霊だったフーちゃんみたいに稀に人型に進化する精霊がいるんだけど、その応用なんじゃないかな?」
ハルナの言葉を聞き信じられなくなったサヤは、ハルナの声が聞こえていたであろう盾の創造者の反応を伺った。盾の創造者の表情は変わっていないが、目には何らかの動揺が見て取れる。
「それ、どうやら……”当たり”のようだね。なんで、分かったの?何かあったの?」
「うん……それがね」
ハルナは、その考えに思い至った経緯を説明する。
ハルナはこの場所で気を失った後、気が付くと始まりの場にいたという。そして目覚める前に、おかしな夢を見たという。意識を失っている中、真っ黒な世界なハルナの意識は自分を呼ぶ声によって起こされた。その声で意識が覚醒し、ハルナは自分の状況がうっすらと理解できた。フワフワとした意識の世界の中で、小さな精霊たちの光がハルナの周りを回っていた。その光に触れようとするも、意識だけの存在のため触れることは出来なかった。
ハルナの意識は何もできずにその行動を見守っていると、周囲を回っていた精霊たちの回転が光の輪となった。光の輪は眩しさを増し、ハルナの意識を真っ白に染めていく。
光の強さの頂点が過ぎていくと、次第に城の中に黒が混じり始める。そして、気が付けば光の輪が消えてて前にはラファエルのような感覚の存在がハルナの前にいた。
現れた存在は、ハルナに対して何か話しかけてくる。
……だが、音が無い空間の中では、その音は伝わってこなかった。
埒が明かないと判断した存在は、指先に一つの光の玉を創り出 す。そして、その光をハルナの意識に押し付けた。ハルナはその行動に対し、何の警戒心を抱くことなく受け入れた。目の前の存在は誰だかわからないが懐かしい気がして、安心してその行為を受け止めることができた。
勝手な思い込みかもしれないが、受けるハルナが受け入れる態度を見せたことが相手にとっても嬉しいことだという感情が感じられた。
ハルナに光が付けられると、その光はハルナの意識の中に水のように浸透していく。
それと同時に、ハルナの意識は再び深い所へと潜り込んでいった。
次に気が付くと、今度は視覚による光や色が目の中から入ってきた。
その状態で辺りを見回すと、ここは始まりの場所だと気付いた。
「……そして、気が付くとモイスさんが私を迎えに来てくれたの」
「……ふーん。で、どうしてこいつらが精霊ってわかったのかを聞いてんだけど?」
サヤは自分が知りたいことを話さないハルナに苛立ちながら、もう一度自分が気になっていることを尋ねた。
「……迎えに来てくれたモイスさんにも、精霊の核が見えたのよ」
「え?……核って……あの核?」
「うん、そう。当然だけど、モイスさんも精霊の力によって存在しているの……それで、その小人さんたちにも同じものが見えるのよ」
そしてハルナは、モイスだけでなくこの世界に存在する物質も同じようなものが見えると伝えると、サヤは腕を組んで、今の情報を整理した。
「……ってことはアンタはきっと、この世界の存在している仕組みみたいなのが見えてるってことだね」
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