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色々やったので、初心にかえろうと思います
542:くだらない事
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前話、ちょっとだけ色々足してます。
───────────────
「いや、ジェネレーションギャップの話をだな」
顔面蒼白なリコンスと斗苫斗的に代わり、なぜか怒り心頭の悪友達に今までの経緯を話す。
「グミは駄菓子と言うより、普通に菓子だろう?」
俺の言葉に、皆がキョトンとした顔をする。
「お菓子と駄菓子の違いは?」
咲樹に質問される。
「駄菓子はワンコイン?」
俺の答えに、ジルドが頷く。
「確かに安価で個売りな印象だな」
しかし味方かと思ったジルドも敵だった。
「だがグミは駄菓子だろ」
何故だ!?
彩果〇宝石とか、フルーツグミと言えば土産物だろ?
「え?グミは駄菓子でしょ。コーラグミとか、子供の定番じゃない」
なぜかジェネレーションギャップの話に同意していたリコンスまで、俺の話を否定した。
「おい!お前も、斗苫斗的がカラフル兎を駄菓子のグミと言った事がジェネレーションギャップだと、さっきは認めただろ!?」
俺の台詞に、リコンスが呆れた顔をする。
この表情、現実同僚そのままだから本気でムカつく。
「違うわよ。箱詰めのお菓子を見て『お土産』を連想するのがアラサーだって、そう言ったのよ!」
あぁ、そういう……確かに、社会人にならないと頻繁に土産物など目にしないか。
社会人になると、出張土産とか頻繁に回ってくるからな。
まぁ、職種にもよるのかもしれないが。
「ところで、お前等は何を怒っていたわけ?」
話を変え、咲樹とジルドへ質問する。
「そこのクソリスが、自分とヴィンを同列に語っているのがムカついてな」
ジルドがリコンスを睨む。
頭の上のリルのせいで威力半減だがな。
「私を差し置いて、ヴィンと二人きりでお散歩に行ってたみたいだからよ」
咲樹が斗苫斗的をチラリと横目で見る。
いや、斗苫斗的はお前の信者だから。さっきまでお前の手伝いをしていただろ?
もっと大事にしてやれ。
<随分とくだらない事で怒ったのだね>
ジルドの頭の上のリルが溜め息と共に呟く。
<主が至上の存在なのは当然の事だし、勘違いした低級な者など棄ておけば良いよ>
リルがジルドの頭の上から飛び降りた。超小狼の小さな体でチョコチョコと俺の方へ歩いて来る。
途中、リコンスの足を踏む事を忘れない。
<それに荷物持ちを従えたからと怒る意味が解らないね>
俺の横まで来たリルは、本来の大きさに戻った。
俺の後ろに控えていたガルムは、リルの言葉に同意するように、俺の頭にスリッと頬擦りをしてくる。
モフモフに埋もれ、幸せ過ぎる。
それにしても、俺が主人なので持ち上げる発言は当然なのかもしれないが、恥ずかし過ぎる。
リルの発言を聞いて、ジルドは「確かに」とリコンスを見下し、それを見たリコンスが何やら喚いている。
実は仲が良いだろ、お前達。
咲樹は「そうね。従者と思えば」と変に納得している。どちらかと言うと斗苫斗的は、お前の従者だと思う。
発端になった斗苫斗的は、困ったような、焦ったような、微妙な表情で立ち尽くしていた。
手にはカラフル兎の箱詰めを持ったままで。
うん。何かゴメンな、斗苫斗的。
────────────────
本当にくだらない話でした(笑)
子供の頃に食べなかったから、グミが苦手と言う同僚の話から思い付いた話ですw
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「いや、ジェネレーションギャップの話をだな」
顔面蒼白なリコンスと斗苫斗的に代わり、なぜか怒り心頭の悪友達に今までの経緯を話す。
「グミは駄菓子と言うより、普通に菓子だろう?」
俺の言葉に、皆がキョトンとした顔をする。
「お菓子と駄菓子の違いは?」
咲樹に質問される。
「駄菓子はワンコイン?」
俺の答えに、ジルドが頷く。
「確かに安価で個売りな印象だな」
しかし味方かと思ったジルドも敵だった。
「だがグミは駄菓子だろ」
何故だ!?
彩果〇宝石とか、フルーツグミと言えば土産物だろ?
「え?グミは駄菓子でしょ。コーラグミとか、子供の定番じゃない」
なぜかジェネレーションギャップの話に同意していたリコンスまで、俺の話を否定した。
「おい!お前も、斗苫斗的がカラフル兎を駄菓子のグミと言った事がジェネレーションギャップだと、さっきは認めただろ!?」
俺の台詞に、リコンスが呆れた顔をする。
この表情、現実同僚そのままだから本気でムカつく。
「違うわよ。箱詰めのお菓子を見て『お土産』を連想するのがアラサーだって、そう言ったのよ!」
あぁ、そういう……確かに、社会人にならないと頻繁に土産物など目にしないか。
社会人になると、出張土産とか頻繁に回ってくるからな。
まぁ、職種にもよるのかもしれないが。
「ところで、お前等は何を怒っていたわけ?」
話を変え、咲樹とジルドへ質問する。
「そこのクソリスが、自分とヴィンを同列に語っているのがムカついてな」
ジルドがリコンスを睨む。
頭の上のリルのせいで威力半減だがな。
「私を差し置いて、ヴィンと二人きりでお散歩に行ってたみたいだからよ」
咲樹が斗苫斗的をチラリと横目で見る。
いや、斗苫斗的はお前の信者だから。さっきまでお前の手伝いをしていただろ?
もっと大事にしてやれ。
<随分とくだらない事で怒ったのだね>
ジルドの頭の上のリルが溜め息と共に呟く。
<主が至上の存在なのは当然の事だし、勘違いした低級な者など棄ておけば良いよ>
リルがジルドの頭の上から飛び降りた。超小狼の小さな体でチョコチョコと俺の方へ歩いて来る。
途中、リコンスの足を踏む事を忘れない。
<それに荷物持ちを従えたからと怒る意味が解らないね>
俺の横まで来たリルは、本来の大きさに戻った。
俺の後ろに控えていたガルムは、リルの言葉に同意するように、俺の頭にスリッと頬擦りをしてくる。
モフモフに埋もれ、幸せ過ぎる。
それにしても、俺が主人なので持ち上げる発言は当然なのかもしれないが、恥ずかし過ぎる。
リルの発言を聞いて、ジルドは「確かに」とリコンスを見下し、それを見たリコンスが何やら喚いている。
実は仲が良いだろ、お前達。
咲樹は「そうね。従者と思えば」と変に納得している。どちらかと言うと斗苫斗的は、お前の従者だと思う。
発端になった斗苫斗的は、困ったような、焦ったような、微妙な表情で立ち尽くしていた。
手にはカラフル兎の箱詰めを持ったままで。
うん。何かゴメンな、斗苫斗的。
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本当にくだらない話でした(笑)
子供の頃に食べなかったから、グミが苦手と言う同僚の話から思い付いた話ですw
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