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43:手紙
しおりを挟む「とりあえず、この人だけでも滅ぼしちゃ駄目なのかしら?」
送られてきた手紙を握り潰してしまいました。物理的に。
手紙の内容を要約すると、今の正妃とは離婚するから、お前とヨリを戻してやろう。第三皇子妃より、王太子妃の方が地位が上だから、感謝しろよ、と。
次はちゃんと一年以内に子供を産めよ?それくらいしかお前には出来ないだろ?と。
ムカつく。何様なのでしょう。
王国の正式文書ではなく、王太子個人からの手紙なのですが、読まずに捨てれば良かったです。
他の人からの手紙に同封するなんて、ちょっとは成長しているのですね。
差出人が王太子名だったら、100%開けずに燃やしておりましたのに。
それにしても、あれだけ仲が良かったのに離婚とは穏やかじゃ無いですね。
何か裏がありそうです。
いえ、お馬鹿さん夫婦だから、私を正妃に据えれば、またお金が入ってくる~とか思っていそうですね。
そもそも、私が旦那様と離婚しないと、再婚も何もあったもんじゃないのですが……
旦那様と離婚する気は微塵もありませんが、一応、王国の様子を調べてみましょう。
あら、王国内に誰かいたかしら?
私の密偵は全部引きあげてしまった気がします。
旦那様の密偵って、王国にいるのかしら?それか、お父様の……って、駄目だわ。
何で今更王国を調べるのか聞かれたら、この手紙の事を話さなくてはいけないじゃない。
こんなの読ませたら、間違いなく戦争だわ。
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