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08:この国
しおりを挟む「す、すまないが始めていてくれ」
我にかえった陛下が了承してくださいました。良かったですわ。
祭壇に教皇がいない事に気付いた王太子が大騒ぎしていますが、教会と王国はまた別です。他国と思っても良いでしょう。
無理強いや、命令は出来ないのです。
そんな事も知らなかったのでしょうか?
教皇に当日依頼して了承を貰えると思っていたのですね。
結婚の儀は司祭でもできます。
近くの教会に頼めば来てくれるかもしれませんよ?
主役の片方はおりませんが、パーティーを始めました。
開始の挨拶は、正妃の父が行いました。
辺境伯である父は、とても顔が広いです。まぁ、それだけではありませんが。
多分、陛下よりもずっと。
この国は、強固な山脈に囲まれています。人の足では超えられないレベルの岩山です。
昔は鎖国状態だったようですが、我が辺境伯家が岩山の一部を開通し、トンネルを作り他国との交易が始まったのです。
我が領地は珍しく森と海にも接してます。
この国ではここだけです。後は本当に岩山なのです。
ただし、この森は魔界樹と呼ばれる木が鬱蒼と茂り、魔物が出ます。
ここにしかいないので、他領の住民は魔物の存在も知らないかも知れませんね。
海も海洋生物と呼ばれる魔物の一種がおり、他国へ船を出す事はほぼ不可能です。
偶にうちの領地の騎士が力試しで狩ってきますが、なかなか美味です。
実は、トンネルも曽祖父が採掘していたら偶然貫通してしまったものを広げただけなんですけどね。
辺境の男というのは、やる事なす事規格外ですね。
え?うちの領地だけですか?そうですか。
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イメージとしては、某有名なRPGの魔王の城がある島ですねw
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