【完結】所変われば品変わる―後悔しても、もう遅い―

小国であるアフェクシオン王国。
その国の第二王女が、ぜひにと請われて大国のアッロガンテ国へと輿入れする事になった。

嫁いだその日に結婚式という、忙しない日程での婚姻。

その結婚式の場で、夫となる国王が叫んだ。

「お前は聖女ではなかったのか!?」

言われた王女は驚き、焦る。
「私は確かに、自国では聖女と呼ばれておりました」
しかし、国王は納得しない。
「それならばなぜ、治癒魔法が使えないのか」と。

王女の国と、嫁いだ先では『聖女』の定義が違っていた。
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