【完結】封印された王子、頑張る

ある満月の日

目が覚めたら、貴族の義務である学校の入学式の日の夜だった。
なぜそれが判ったのかというと、机の上に高等部の新品の教科書が置いてあったから。

あれ? 昨日が中等部の入学式だと思ったのに、3年間の記憶が無い。

それどころか、今日の昼間の記憶も無い。


大好きな婚約者である彼女は元気だろうか?
僕は気になって、夜だというのにこっそりと会いに行ってしまった。

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