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行きたい所へ行く!それが冒険。多分
第482話:名付けはいつも1番大変
しおりを挟むバハムート。
やはり武将系で行こう。
え、もう伊達政宗一択だよな、これ。
黒い鎧の武将って、それしか知らない。
いや、待て。
うちには雑学マスターが居たな。
「ジルド、黒い鎧の武将って誰だ?」
俺の質問に、ジルドの目が光った……気がした。
「伊達政宗、本多忠勝、上杉景勝、織田信長、黒田長政」
うおぉ!!想像以上に出てきたな!
「それから……」
「いや、有名どころだけで良い。ありがとう」
え、それほど残念そうな表情されてもな。
選択肢が多過ぎても選べないように、人間は出来ているそうだぞ。
「バハムート、今の名前の中に気に入ったのは有ったか?」
<は?>
油断してたな、お前。聞いてなかっただろう。
「悪い、ジルド。もう一度頼む」
嬉しそうに笑ったジルドは、もう一度武将の名前を言う。
「伊達政宗、本多忠勝、上杉景勝、織田信長、黒田長政、徳川家康」
……増えたな。
<申し訳ござらぬが、しばし悩ませて貰えぬだろうか>
うんうん。好きなだけ悩んでくれ。
自分で選べば、後々文句も出ないだろう。
「決まったら教えてくれ」
バハムートの頭を撫でた。
魚なのに、やはり手触りは鎧だよなぁ。
濡れてないからかな?
「上杉景勝……ゲームの影響で、すみません」
レイがポツリと呟いた。
何かのゲームのキャラのイメージが、このバハムートにハマったのだろう。
「ドラマの伊達政宗カッコ良かったじゃん?世界の謙さん」
ミロ……リアルタイムで観てた世代じゃないよな?いや、観てても良いけど。
「本多忠勝。武将カードの影響ですみません~」
ちょ、オーべ!何?その武将カードって。
気になるから、変な知識入れてくるの止めてくれ。
「えっとぉ」
「ストップ!」
咲樹が何かを言い掛けたのを止める。
これって、結局全部の武将を全員が言うパターンだよな?
なぜ、大喜利始めてる?
「ちょっと!止めないでよ!凄く大切な事を言おうとしたのよ?私」
ほほぅ、聞かせてもらおうか。
視線で話を続けるように促す。
「名前って、武将のフルネームにするの?それとも名字?名前?」
あ、本当に大切な事だった。すまん。
その後、ジルドが武将の名前を名字と下の名前に分けてバハムートに教えていた。
頼むから、新しい選択肢を増やすなよ。
許可したら際限無く武将の名前を増やしそうだ。
オーべが一緒に居るから、大丈夫だとは思うが。
しかしオーべは本当に爬虫類系が好きだよな。
いっその事、オーべもテイマーに……って、前にも同じ事を考えたか?
転職するとレベルはどうなるのだろうか。
今更レベル1に戻るのは辛いよな。
でも前の職業をある程度引き継ぐらしいから、本当のレベル1とは違うのか?
ミロと紫蘭が転職してたよな。
「そろそろ休憩しようか~?」
ガルムに乗って色々考えているうちに、休憩時間という。
全然疲れていない。当たり前だけど。
皆は話しながら歩いてるけど、俺は部屋の中に居る時と何も変わらないからな。
紳士なガルムは、俺が乗っている時には、殊更気を使って歩いてくれる
おそらく、ウッカリ寝てしまっても大丈夫だろうな。
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