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価値・無価値は、人によって違うものなのだと再確認した
第456話:話が大きくなるのは、もうデフォルトだよな
しおりを挟む「呪いのテイム?」
違う。
呪いなんて見えないし、実体も無いものをお前はテイム出来るのか。
「違う。ノロイみたいな属性オコジョのテイムだ」
紫蘭がまだ首を傾げる。
「ノロイって何?」
そうか。古い子供向けアニメを一般女性は知らないのか!
俺はノロイ(仮)の姿と、なぜかノロイの出て来るアニメの説明をした。
「うん、わかった!今度観てみるね!」
いや、子供向けアニメの件は良いから、うちに居るノロイ(仮)に対する返事をくれ。
「それなんだけど、この際他の主人の居ない属性オコジョも含めて、自主開催イベントにしちゃえば?」
また知らない単語が出て来たよ。
自主開催イベントって何?
「自主開催イベントですか?」
ここは紫蘭に連れて来られた不動産屋。
目の前にはいつもの不動産屋さん。
「自主開催イベントって、不動産屋で申し込むのか?」
隣の紫蘭にコッソリと質問する。
「ううん、違うわよ。でもこの人中の人だから、色々情報持ってそうじゃない?」
女子って強かだな!いや、紫蘭が強かなのか?
「1番直近で、3日後の『とおきしま』闘技場が空いてますね」
「因みに闘技場って、収容人数とかは?」
「一万人位ですね。少ないですか?」
色々ツッコミ所満載だな。
「属性オコジョの主人を探すイベントだぞ!?どこぞのアイドルのコンサートじゃ無いわ!」
「え~せっかく【sechs(ゼクス)】主催なんだから、観客入れて金取れば良いのに~」
いらん!
「そもそもの前提として、俺が『とおきしま』まで行けん」
まだ『むつきしま』のボスを倒してないから、行けるのは『むつきしま』までだ。
「え?最新の地域まで楽勝で行ける従魔がワンサカいるのに、何やってんの!?」
何やってんの、と言われてもな。
主にモフモフと戯れて、最近は……あれ?何やってる?
【ペットカフェ】で美味しい物食べてるな。
後は……そうか。
最近はクランの敷地内の探索?探検?と言う名の散歩をして、〆はリヴァイアサンの池でピクニックだ。
「敷地内でピクニックしてるな」
そこで属性オコジョやトレント達とも戯れている。
え?なぜ溜め息?
不動産屋さんが溜め息吐いたぞ。
「いえ、遊び方は自由ですからね。それも良いと思います。思いますけど!けどね!」
両手で顔を覆って、大袈裟に悲しみを表現された。
「イベントボス何回も飛ばしておいて、ピクニックーーーーー!」
えぇ~と、意味不明だがとりあえず
「ゴメン?」
謝っておいた。
【ペットカフェ】で告知をして開催する程度の自主開催イベントなら、街の外の草原にでも適当な簡易会場を作れば良いとアドバイスされた。
「届け出だけは、ちゃんとしてくださいね」
届け出先は、ナント教会だそうだ。
どこの街にも必ず在るかららしい。
警備員が欲しければ、申請すると街の衛兵を雇えるとか。
うちは要らないな。
簡易会場は、ムンドで良いだろう。
輪になったムンドを柵に見立てて、ムンドの上をうちの子達が歩いて、周りを警戒すれば警備も完璧だ。
ちょっとワクワクしてきたな。
爺さんと斗苫斗的に出張屋台みたいなのを出してもらって、ペットのネームタグをその場で作るのとかも良さそうだ。
屋台ならリコンスのオコジョ瑪瑙のアクセサリーとかも、記念品的な感じで売れるかもな。
それならイベントらしく、タコ焼き屋台も出張してくれないかな?
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