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価値・無価値は、人によって違うものなのだと再確認した

第455話:クラン内の弱肉強食。またはヒエラルキー

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 なぜか俺が属性オコジョ(雌)にノロイと名付けようとした事になっていた。
 違~う!見た目を素直に口にしただけだ。
「それでもノロイって……」
 咲樹に馬鹿にされた。
 呪い⤴︎じゃなくてノロイ⤵︎だからな!ここ重要。

「確かに面白い話だけど~」
 おい!
「問題は、そんな強そうな魔獣モンスターがクランの敷地内に居るって事だよね~」
 オーベの言葉に、俺を揶揄っていた咲樹も、含み笑いしていたジルドも、ヤレヤレみたいな顔をしていたレイも、表情を引き締めた。
 ユズコだけは何で?みたいに首を傾げている。

「あ、でもあの変異種は、うちの敷地内で生まれたらしいぞ」
 ガルム情報を皆に伝える。
「それの方が大問題ではないですか?」
 レイが話し掛ける。
 俺じゃ無いのかよ!
わしやリル、ムンドがるのに、あの程度の小物に何が出来る?>
 ふおぉ!俺の執事さん格好良い!

「そうだろうが、ペットは食べられたりしないのか?」
 ペット大好きジルドさんが更に質問する。
<野ウサギが一匹減っただけで、ムンドが一族郎党滅ぼすであろうな>
 カラフル兎じゃなくて、野ウサギ!?
 それはペットですら無いよな?
 ペットのお家には入れるけど、あくまでも野生のウサギで動物だ。

「あれ?でも、属性オコジョは肉食?雑食?よね。食べ物に困らない?」
 咲樹が首を傾げる。
 悪友達しかいないのに素を出さないのは、咄嗟に反応出来るようになのだろうか。
 むしろ現実リアルで今の咲樹が出ないのか心配になる。

<敷地内には、ネズミもるからな>
 なるほど納得。
 さすがガルムだね!物知り執事さん。
<それにのぅ、主殿あるじどのの畑の野菜で彼奴あやつには充分なのじゃ>
「そうなのか?」
<野生動物を食べるより、主殿の畑の野菜の方が魔素も多く美味しいからのぅ>
 ユキも何気に色々物知りだよな。


 結論。
 ノロイ(仮)は紫蘭にテイムしてもらおう。
 いや、別に紫蘭じゃなくても良いのだが、知り合いのテイマーが紫蘭しかいないからだ。
 なぜそのような結論になったというと、リルの一言<あの属性オコジョは、変異種だから攻撃魔法が使えるようだよ>のお陰だ。

「それは、どれくらい強いんだ?」
 ユズコが目をキラキラさせてリルに聞いているけど、戦闘バトルは駄目だぞ!
<それほどでもないかな。うちだとシズカくらいだと思うよ>
 ええっと、リルの感覚がちょっとおかしいかな?
 シズカレベルって、普通に強いからな!!
 ガルムやリルが規格外って気付け!?

 うちの強さ(戦闘)の順位は、リル、ガルム、ムンド、テラ、ヨミ、シズカだ。
 ユキとネルは非戦闘員だから除外。
 プーリはまだ子供なので、やはり除外。
 因みに強さ(メンタル)では、ガルム、ヨミ、テラ、ユキ、リル、後は皆一緒くらいか?いや、ムンドが最下位は決定かな。
 テラは我が道を行くタイプだから、意外と順位が高いのだ。

 俺調べなので、実際の順位は知りません。



────────────────
呪いとノロイのルビの矢印、機種依存文字だったらすみません。
一応、持っているスマホ全部で確認したのですが(^_^;)
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