ほんわりゲームしてます I

仲村 嘉高

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価値・無価値は、人によって違うものなのだと再確認した

第454話:理解出来ない現象(現実逃避とも言う)

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 衝撃の属性トレントの実事件から、数日。
 更に、衝撃の属性トレント八体事件に発展。
 属性トレントの実は、俺の知らない間に獣魔のオヤツになっていた。
 別にレイとかが勝手にあげたわけではなく、トレント自体が従魔達にあげているのだ。
 自分の分身食わせるってどうなの?

 今日もリヴァイアサンの池で皆で遊んだ後、池から上がってブルブルした従魔達の所にトレント達が寄って来て、はい!って渡していたよ。
<きゅ!>
 ヨミが嬉しそうに受け取る。
<ありがとう~!わ~い嬉しい~>
 本気で喜んでいるテラの手には、2個の実。
 おそらくドーロの分だね。

 そういえば属性オコジョは5種類しかいないけど、魔法属性ってもっと多いよな。
 テラとか『毒』持ってるし。
 ヨミは確か『氷』もあったな。
 氷オコジョとか毒オコジョとかいるのかな?
 毒オコジョ……怖いな。
 多分、何も特殊な力は持ってないだろうけど。


 ガルムに寄り掛かって子供達を観察していたら、属性オコジョ?が寄って来た。
 なぜ『?』かというと、他の属性オコジョより大きいのだ。
 倍以上大きいよな、この子。
 だが強い魔獣モンスターはうちのクランハウスの敷地には入って来れないしなぁ。

「ガルム、この子も属性オコジョ?」
 他の属性オコジョより大きくて、真っ白な体毛に赤い目の属性オコジョを見ながら、ガルムへと質問する。
 通常なら火オコジョなのだろうが、眼の色が明る過ぎる。
 普通の火オコジョの眼は、ガーネットの様な色味なので、暗い赤なのだ。

<属性オコジョだが、変異種だな。普通ならには入れないはずだが、ここで生まれたのだろう>
 へ~。やっぱりここで繁殖してるのか、属性オコジョ。
 それにしても他のオコジョより大きくて、真っ白で目が赤いオコジョ……。

「ノロイみたいだな、お前」
 目の前の属性オコジョに話し掛ける。
 本当は、ノロイはイタチだけどな。
 ネズミ達が冒険して、凶悪イタチをやっつけようと奮闘するアニメのラスボスがノロイだ。
 ノロイは他のイタチの3倍大きくて、目が赤いアルビノ。
 確か凄く美しいけど、殺戮さつりくで快楽を得る本当に惨忍ざんにん設定だったな。
 もの凄く古いアニメだが、何で観たのだろう?


 属性オコジョ(変異種)は、俺の顔を見た後、プイッと顔を背けて走って行ってしまった。
 ???
 これがうちの子の行動だったら『フン!知らない!』って拗ねたと思うところだな。

<女の子にノロイは無いにゃ~>
<ワタクシもノロイはちょっと……>
<有り得ぬ!主殿、ノロイは有り得ぬのじゃ!>
 ネルとハナサンに呆れられ、ユキには大否定された。
 え?なぜ俺が怒られているの!?

「いやいやいや。別に名付けじゃないからね?アニメのキャラクターに似てるって話だからね?」
 なぜ俺は、必死になって言い訳をしているのでしょうか??
<ぎゅぅぅ>
 ヨミが変な声出した!
<主は名付けのセンスが無いって言っているね>
 リルが通訳してくれた。要らない、その悲しい通訳。
 知りたくなかった、ヨミの本音。


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