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可愛いを独り占めするのは、心苦しく思います……ので

第387話:今更の真実

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 こちら側は、特に何も自己紹介をせずに終わってしまった。
 シエラやはれひめとは、既に挨拶を済ませているから必要無いらしい。お店の内装とか相談していたのだから当然か。
sechs俺達】の自己紹介は「今更いらない」と言われてしまった。
 なぜか全員、俺の従魔達の名前まで知っていた。1番新しいプーリの事も知っていた。
 シエラかはれひめに聞いたのだろうか?

 うちの、と言うかクラン内全てのカラフル兎は全て小さいサイズのままだ。
 大きいサイズも可愛いなぁ……膝に乗って来た時に感じる重さも良いよな。
 それでもヨミよりは小さいし、軽い。
 ヨミの方がガッシリとした持ち心地なのは、戦闘狂バトルジャンキーだからだろうか?
 筋肉質だよな。
 でも、それはそれで良い!

 ネルも猫らしいしなやかな筋肉だけど、もうわちゃわちゃと全身を撫でますのは駄目だろう。
 駄目……かな?たまになら、良い……かな?
 ユキは普通に狐サイズだから、全身を撫で回すという事がないから大丈夫だけど、ネルは小柄な猫サイズだからな。
 あ、ペットや従魔がセクハラされないように、何か対策をお願いしておこう。
 たとえ傷付けられなくても、無理矢理撫でられたり抱っこされたりするのは、絶対にストレスだよな。


 膝上のネルを撫でながら色々と考えていたら、話がかなり進んでいた。
 ちなみに撫でていたのは、頭と背中だ。
 プーリはヨミと仲良く俺の服の中で寝てる。
 ガルムはいつも通り俺のソファになっていて、他の従魔はどこかで遊んでいるだろう。

「で、ヴィンもそれで良いのね?」
 咲樹に話を振られたが、何がそれで良いのか聞いてなかったから、答えられない。
 マジすまん。
「イタチ(仮)は、私とユズコが飼い主になるという事だ」
 ジルドが呆れながらも、説明してくれる。
 飼い主が複数なのは、思ったより数が多いらしいからだ。

「この前額に番号シールを貼ってみたのですが、12までいきました。そしてイタチ(仮)は動物じゃなくて魔獣モンスターでした」
 レイから衝撃の事実を知らされた。
 クランの敷地内に野ウサギと一緒に住んでいるから、勝手に動物だと思い込んでいた。
 凄く弱い魔獣なのだとか。
 某有名RPG内のスライムレベル。
 幻想世界ファンタジーワールドのスライムではない。ここのスライムは強いからな。


 後日鑑定したら、立派に魔獣モンスターでした。
 『風オコジョ』
 『火オコジョ』
 『水オコジョ』
 『雷オコジョ』
 『土オコジョ』
 属性はあるけど、魔法が使えるわけではないらしい。
 魔法が使えたら、弱い認定されてないよな。
 それにしても、今まで誰も鑑定していなかった事実に笑った。
 思い込みって駄目だよな!



────────────────
イタチですらありませんでした(笑)
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