ほんわりゲームしてます I

仲村 嘉高

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可愛いを独り占めするのは、心苦しく思います……ので

第386話:今更の、自己紹介(笑)

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「今更だけど、自己紹介しましょうか」
 ココアが手を上げる。
 本当に今更だけど、オーナー五人の事をココア以外全然知らないという事実。

「まず私ね!武闘家のココアです!ちょっと前まで前線で戦ってたけど、ペットカフェのオーナーになりま~す。ペットはカラフル兎の黒と白とピンクよ」
 膝の上には、宣言通りの三匹が乗っている。
 大きさは最大サイズだな。
 服を着ているのは、ツッコんだ方が良いのか?カラフル兎達が気にしてないから、放置のが良いのか?


「次は私ね。ココアちゃんとは現実リアルでもお友達なの。ファラと言います。獣人兎の黒魔法使いだけど、スキル【料理】持ってます!得意料理は『イタリアン』よ」
 イタリアン!
 マルガリータ!あれ?マルゲリータだっけ?
「ペットのカラフル兎はパステルブルーのこの子」
 持ち上げて見せてくれた兎は、ココアと同じ最大サイズ。服は着ていないが、フリフリのリボンを付けている。

 カラフル兎よりも、本人の肩下まであるサラサラストレートの白い髪と真っ赤な瞳に、頭に付いてる長いウサ耳が気になってしまった。
 黒魔法使いだから、ココアほどムキムキじゃないのが救いか?


「はいは~い!あたしは、ハイネです!獣人灰色熊グリズリーなの!」
 ココアよりも更に体格の良いこの人は、ナント灰色熊グリズリー
 女性のつもりで選んでいるはずなのに、なぜ灰色熊?
「職業はね、大剣使いの戦士なの!獣化も出来るんだよ!モフモフだよ!」
 えっと、中身女性だからね。抱きつかないよ?
 期待されても困るからな!

「ペットはカラフル兎のパステルグリーンだよ!」
 ハイネの髪は灰色ではなく、灰色がかった茶色でベリーショート。瞳は綺麗な明るい緑。
 獣化してペットを抱っこして欲しい。
 片手に乗ってるけど、最大サイズだよな。
 少し小さい……かな?


「あ、わたしは専業主婦の喜亜羅です」
 うん。天然なのかな?
 周りから「現実リアルの職業言ってどうすんのよ!」とツッコまれている。
「あら。双剣使いの剣士です。主人に誘われて始めたんだけど、今は別行動してます。主人は生産職なので。並ぶと現実と正反対で楽しいです!」
 ウフフと笑う姿は、夫婦仲が良いのだろうと予想出来るが……何せ今はイケメンのマッチョだ。

 肩に乗っているカラフル兎は明らかに他の子達より小さくて、五匹サイズのパステルイエローだそうだ。
 特に種族を言わなかったので、ココアと同じ人間ヒューマンなのだろう。


「どうも初めまして……ではないわね。エルフなのに盾役をやっているクイーンよ。縛りプレイが大好きなので、敢えて苦難に挑戦してみたの」
 変な色気を醸し出すクイーン。
 これ、普通に女性だったら、間違いなくだよな。名前もクイーンだし。
 ココアが「クイーンが縛りプレイとか言うと、違う意味に聞こえちゃう」と笑う。
 そっと心の中だけで同意しておこう。

 カラフル兎はパステルグレーで、大きさは最大サイズ。
 ハーネスが付いているのは、散歩の為だよな?な?
 黒い革だし、ちょっと兎向きではないような気はするけど、本人…本兎?は気に入っているようなのでセーフ。多分。



────────────────
ホント、今更ですね(笑)
やっと説明出せた!大きいカラフル兎達
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