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タマゴはタマゴ 夢見るタマゴ 頑張るタマゴ
第351話:化け物扱い!?
しおりを挟むミロを筆頭に、他のメンバーも集まり始めた。
レイ以外の【cinq(サンク)】メンバーは席を移動し、バーベキューを再開した。
ん?バーベキューなのに、凄く良いビーフシチューの匂いがする。
シアラの作ったテール肉のシチューか!
食べたい……けど、皆が卵の為に魔力供給しているのに、俺が抜けたら駄目だよな。我慢、我慢。
「はい!アタシ、武闘家だから魔力多くないけどやってみたい!」
レイの説明を聞いて、ココアが手を上げる。
理由を「一度魔力枯渇してみたいのよ」と言っていた。モノ好きだな。
あぁ、予想通りユズコみたいに後ろへ倒れたよ。
卵はレイが受け止めている。
いや、ココアを助けようか、レイ。
「次はワシじゃの」と言う爺さんを筆頭に、生産者組のターンに入った。
爺さん、綺羅、斗苫斗的、大宮さん、目黒、燕がオーベより魔力が多かった!
爺さんは魔導具師で、綺羅は服飾師、それ以外は錬金術師だ。
三条と名取は鍛冶師なので、錬金術師より魔力量が少ないらしい。
リイドとリコンスは、二人で一緒に魔力を注いでいた。
「アンタの友人の化け物達と一緒にしないでよね?これが普通よ!」
なぜかリコンスに俺が怒られた。
今回はリイドもリコンスを叱らなかったので、言い方はともかく、内容には同意のようだ。
化け物なのは俺ではなく友人知人なのに、解せぬ。
はれひめ、シアラ、山茶花は不参加。種族的にも職業的にも「魔力吸われたらHP枯渇して死ぬ」そうだ。
俺のせいじゃないけど、俺の卵のせいだと俺にPKのペナルティが付きそうだ。
そもそも対犯罪者以外にPKが出来るのか不明だが。
あ、卵が戻って来たな。
「それでは、次は僕ですね」
レイが卵に魔力を流す。
すぐに下に置いていたが、倒れたりはしなかった。
学習したのだな、卵よ。
「まだまだ孵化には足りませんね」
どうしましょうか、とレイが俺に卵を渡してくる。
<大丈夫だぞ、主。それ位なら儂とリルでいけるであろう>
ガルムが漢前な事を言う。惚れ直す!
<おれもやるよ!>
えぇっと、申し出は嬉しいけど、ムンドはやらなくて良いかな。
何か別の生物になりそうで怖い。
コカトリスとかバジリスクとか……な。
鶏じゃなくて鷲だけど!でも!万が一があるからな!!
素の姿になって、遠巻きに見ているギャラリーを驚かせてから、リルは魔力を入れ始めた。
ふおぉぉぉ!
さすが伝説の魔獣フェンリル!
火蜥蜴の時よりも遥かに多い魔力が卵に注がれていく。
これは、さすがフレースヴェルグだとプリンの事も褒めた方が良いのだろうか?
<これくらいだろうかね>
リルが卵から手を離した。
コトン、と卵が揺れた気がする。
<さて、後は儂かの>
ゴトッ、と明らかに卵が揺れた。
え?怖がってる……のかな?
俺から見ると、ガルムよりリルの方が怖いけどな。
だってガルムは紳士な執事だし。
<いい加減、諦めて主に顔を見せろ>
ぅえ?俺、避けられてたの!?
________________
つ、次こそは!!
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