ほんわりゲームしてます I

仲村 嘉高

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どこかに話すモフモフがいるらしいよ!探そう!!

第318話:皆の動向

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 フレースヴェルグの卵入りのテディベアリュックを背負って、街の噴水広場へ移動する。
 ユキとヨミだけだった時にはあれほど人が溢れていた道が、モーゼの十戒の様に分かれて歩きやすい。
 皆の迷惑にならないように全員でガルムに乗ったのに、あまり意味が無かったかもしれないな。
 最近は従魔に慣れた街へ行くのがほとんどだから、ガルムへの反応を忘れていたよ。
 直近ちょっきんで行った『agriculture(アグリカルチャー)』や『魔動物街』の反応も大型魔獣モンスターに慣れた人の反応だったし。


〈新しいメールが届きました〉


 ん?綺羅からメールが届いた。
 新しい街だから、ギルドへ行ってから街中を見て回るのか。
 一人で大丈夫なのかと心配したが、爺さんタカアシガニと一緒らしい。
 爺さんは、『むつきしま』まで既に来ていたのか。
 そういえば店で扱っている商品とか考えたら、実は結構先まで行っているのか?
 全てを他人から仕入れているはずがないからな。

 あれ?いつの間にかリコンスからも来ていたようだな。
 どうやらリイドと狩りに行ったようだ。
 現実時間リアルタイムで5分前に届いていた。
 俺がログイン連絡をしてすぐ位か。
 良かった。これが『噴水に居るから』とかの連絡だったら、間違いなく怒られたな。

 良し!これで気兼ねなく街の外へ行けるな。
 噴水広場の前を通り過ぎ、門へと向かう。
「ちょ、おい!気付け!ヴィン!」
 聞き慣れた声に呼ばれた。
「あれ?ジルドとレイ。来てたのか」
 双子が噴水広場に居た。
「はい。丁度今ログインし異界から来ました」
 すれ違いにならなくて良かった。


「この後はどこへ行くのですか?」
 街を出て公道を歩いていたら、レイに質問された。
 それは、街を出る時か出てすぐにする質問ではないだろうか。
 既に15分以上進んでますけど?
 まぁ良いけど。

「バーベキュー出来そうな場所を目指しているはずだ」
「はず?」
 今度はジルドに聞かれる。
「ガルムとリルの勘で、良さそうな所へ向かっている」
<うむ。海のそば魔獣や魔物モンスターが居ない所だ>
<更に周りに燃えやすいものが無くて、空気が綺麗な所だね>
 え?俺、そこまで細かい条件は出してないぞ。

<海でお魚捕まえるの!>
 シズカちゃん、ウサギはお水に入らない方が良いのでは?
<クラーケン捕まえたいの~!>
 テラちゃん、クラーケンの大きさ判って言ってる?
 いや、俺もでの大きさは知らないけどさ。
 その前にクラーケン居るんだ。
<きゅきゅきゅぅ!>
 うん。何か戦闘狂バトルジャンキーな事を言ってるのだろう予想はできたよ。
 ヨミが何言ってるのか理解できたら、大分印象が変わるのだろうなぁ。

わらわは主殿をまもっていようぞ!結界は任せるのじゃ>
 いやいやいや、ユキさん?何と戦う前提なのそれ。
 ん?1番騒ぎそうなのが大人しいな~と思ったら、尻尾を咥えた状態でリルに巻き付いてたよ。
 歩くたびに揺すられて眠れもしないだろうし、もしかしたら罰を受けているのかもしれないな。


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