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どこかに話すモフモフがいるらしいよ!探そう!!
第314話:プリンとお気に入り☆
しおりを挟む卵をインベントリへ戻し……戻し?
戻らん!!
え?インベントリから取り出したのに、なぜ戻らん!?
デカイ卵を抱えてワタワタしていたら、レイが気付いたようで側に寄って来た。
「どうしました?ヴィン」
「インベントリから卵を取り出したら、戻せなくなった」
「それは……食材の卵ではなく、魔物の卵と認識されたからでは?」
魔物の卵……?いや、元々 魔物の卵だよな?
「えぇと、温めれば孵るのでは?」
俺が首を傾げていたら、レイが言い直してくれた。
「そうなの!?プリンにしようかと思ったのに!」
現実では作れないバケツプリンを作ろうかと!
卵がホワンと温かくなった、気がする。
これはテラの名付けをした時と同じ感覚で、こう、命が通ったというか。
もっとも、前回は無意識だったから気付いていなかったけどな。
あれ?まさか名前が『プリン』になったとかそういうアレ?
もし仮にフレースヴェルグが孵ったら、名前が『プリン』になるわけ?
「綺羅、フレースヴェルグって可愛い鳥だったか?」
斜め前を歩く綺羅に声を掛けると、とても珍しい表情で振り返られた。
眉間の皺が凄い。
「可愛いの認識が同じと仮定するなら、絶対に可愛くない鳥でした」
「マジか……」
う、生まれた時に違う名前を呼べば、そこで名前の入れ替えが可能だったりしないかな。
魔物玉蜀黍が欲しいと初めて思ったよ。
えぇっと、これは、何と言うか……
「ごめんなさい」
卵に謝っておいた。
掲示板の閲覧を再開する。
卵の情報は絶対に無いよな。
だって、悪友達も手に入れていた嘴が「都市伝説」と言われていたからな。
え?もう、これドロップ品の事調べる必要無くね?
でも調べないと怒られそうな雰囲気だしな。
掲示板の検索画面の右上に[お気に入り☆]の文字を見つけた。
そういえば前に何個か登録した憶えがある。
ポチると、2つのスレッドがあった。
『美味しい食材・魔物』と『料理に使える草』だ。
とりあえず食材の方のスレッドを開く。
ーーーーーーーーーー
・
・
・
・
112;美味しい食材探究者
やっぱり肉はリッチブルが1番美味しいかな
113;美味しい食材探究者
私、リアルでも豚肉LOVEな人だから、イマイチ賛同できないな~
114;美味しい食材探究者
あのさ、しきしまの丸焼き兎って、自分で狩っても肉でドロップされちゃうよな!
自分で丸焼きしたいーーー!!
115;美味しい食材探究者
>>114
どっちかのお店に弟子入りすると、肉にならなくなる。
ただし、自分で解体しなくてはいけないので、その為の修行みたいだよ。
116;114
>>115
マジか!それでも良い!弟子入りしjくる
117;美味しい食材探究者
>>116=114
まず落ち着けwww
118;美味しい食材探究者
話変えて良い?
サベッジバードってどこの地域にいるの?
119;美味しい食材探究者
たしか『ななきしま』だったかな?
NPCの出店とかではもっと早くから肉としてあるけど
120;美味しい食材探究者
最近、新しい食材も頭打ちだよね~
121;美味しい食材探究者
新しく解放された地域は、まだ攻略組が主だからね
料理なんてしないでしょ
122;美味しい食材探究者
新しい食材料理したいなぁ
123;美味しい食材探究者
またみんなで集まって料理したいよねえ
ーーーーーーーーーー
これは!
意味不明な謎の鷲肉や蛇?肉を消費するチャンスでは!?
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