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どこかに話すモフモフがいるらしいよ!探そう!!
第309話:いつの間にか……
しおりを挟む分別収納が終了しました。
なんと!収納したら肉が細かく分類されてます!
焼肉の事を考えながら収納していたからか!?
カルビ、ロース、ヒレ、サーロイン、ランプ、タン、ハラミまで!ハラミって肉か?
内臓系はなかった。ミノとかギアラとか焼肉には必要なのに!
その前に胃が四つ無いのか?リッチブル。
「え、何その変なインベントリ」
俺が肉一覧をニヤニヤしながら見ていたからか、横から咲樹が覗き込んできた。
「焼肉に適したインベントリ?」
「じゃあこれも入れてみる?」
前に入手したポーンブルの肉を数個渡される。
インベントリへ入れると、カルビ、ロースに分かれた。
表示が『カルビ(ポーンブル)』になり、前に入っていた肉にもそれぞれ(リッチブル)が付いた。
便利過ぎる。
「多分、スキル[料理]に関係しているのではないですか?」
咲樹の反対側から覗き込んできたレイが言う。
いつの間にか[料理]もレベルアップしてたのか!
確かに肉の細かい分類が必要なのは、肉屋と料理人だよな。
この料理人とは、職業じゃなくて料理する全ての人が含まれる。
だから、俺も含まれるのだ。
フフフ、炊飯器や電子レンジが9割でも料理は料理だ。
『むつきしま』の楽しみが更に増えたので、急いで『いつきしま』のボスへと向かう。
実は、予想以上にリッチブルのドロップ品仕分けで時間が掛かっていた。
俺とレイと従魔達がガルムへ、咲樹とリコンスと綺羅がリル、オーベとリイドがムンドに乗る。
全員でムンドに乗ってひとっ飛びの方が速いのだが、さすがにそれは味気なさ過ぎる。
特に綺羅は、ムンドに乗ると意識消失するからな。
ガルムの後ろをリルが歩き、リルの斜め後ろ上空をムンドがフワフワと浮いている。
これは、客観的に見てみたい。
後ろを振り返ると、リルの上に獣人リスのリコンスとハイエルフの咲樹、天使の綺羅が乗っている。
中身はともかく、麗しいな。
色々種族補正が入っているにしても、三人共基が良いのだろうな。
メガネも眼鏡を外したら美形っていうタイプだしな。
いや、眼鏡掛けてても、ちゃんとしている日はモテてたな。
普段は無頓着過ぎて駄目だけど。
「もうすぐ境界なので止まりましょうか」
上からレイの声が降ってきた。
しまった。
くだらない事を考えている間に目的地に到着してしまった。
あまり『いつきしま』の景色を堪能しないで来てしまったな。
まぁ、良いか。
次回、『魔動物街』をくまなく回って、『美暴食街』にも行こう。
その次回がいつになるのかが問題だが……
拓かれた空間の真ん中に大木が1本立っている場所で止まる。
大樹と言うより、大木だ。
あまり緑が茂っていないのだ。かと言って枯れているわけでもない。
大きさとしては、東京タワー位ありそうだが。
まだ距離があるのに、天辺が見えない。
枝ぶりとしては、鳥が留まるのに丁度良さそうだ。
鳥……鳥か。
『しきしま』のボスがニーズヘッグで、しかもラタトスクも居た。
見てないけど。
それで鳥と言ったら、もう、ねぇ。
「ここのボスはフレースヴェルグか?」
俺の問いに、レイが笑顔で頷いた。
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