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どこかに話すモフモフがいるらしいよ!探そう!!
第294話:呪い=お願い
しおりを挟むとりあえず、綺羅には悪友達と俺の分の水着を注文。
勿論、ユズコのは紫と黒のブーメランだ。
咲樹のは、おとなしめのビキニで長いパレオ付きにしてもらう。紐は却下だ。
残りの分はお任せで。
ただし、奇抜な物は禁止にした。
リコンスとリイドの分は、自分達で注文していた。
「本当に良いんですか?便乗してすみません」
「大丈夫ですよ。ヴィンさん達と一緒に行く人に変な水着着せられませんから!」
と、リイドと綺羅が変なやり取りをしていた。
良し。水着問題は解決だな。
ギルドカードを差し出す。
いつもは綺羅が勝手に作るけど、今回は依頼している。
さすがに綺羅も代金を受け取ってくれるだろう。
リコンス達も注文している。
俺だけ優遇は出来ないだろうし、リコンス達の分まで無料にも出来ないだろう。
ワクワクしながら待つ。
「あ、あの、お金は要らないです」
何!?
「リコは理由の無い施しは受けないわよ!」
良し!もっと言えリコンス!
「実はお願いがあります」
綺羅が真剣な顔で見つめてくる。
「は?お願い?」
「お願い、ですか?」
「お願いって~?」
「な、何でしょうか?」
皆の視線が綺羅へと集まる。
「一緒に『むつきしま』まで連れて行ってください!戦闘は全然なので間違いなく寄生です!」
いっそ潔いくらいの寄生宣言をされた。
本日の幻想世界は、現実明日への影響も考えて、これにて終了する事にした。
廃人ではないので、現実が優先なのはしょうがないだろう。
皆もログアウトするとの事だ。
『むつきしま』への出発は、現実時間の明後日の夜に決まった。
今日が水曜日なので、金曜日の夜からになる。
明日は、出立準備に充てる事になっている。
主に綺羅の水着製作時間な気がするが……
ポロリは勘弁してもらいたいので、急かさないようにな!
特にリコンス!
セーフ機能オンだから、生ポロリには絶対ならないが不自然に局部だけ布が残るのも嫌だからな!
余談だが、冒険準備ではなく出立準備なのは、行った先の準備よりも、綺羅が休業にする店や、しばらく放置になってしまううちの畑の方の準備が主だからだ。
立つ鳥跡を濁さず?ちょっと違うか。
戻って来るしな。
「綺羅の店は無人販売出来る仕様だと言ってなかったか?」
木曜日。現実リコンスに泣きつかれ、30分だけ残業してから帰って来た。
それでもログインした時間は、いつもとほぼ同じ。
焦って何かしたわけでもないのに、不思議だ。
「現実昼間の為に無人販売出来る店舗ではあるんですけど、さすがにここで1ヶ月くらい無人販売は不安なので……」
不安?
俺の疑問が表情に出ていたのだろう。
綺羅に苦笑される。
「転売目的で購入する輩が湧くんですよ」
幻想世界にも居るのか!転売ヤー!!
自分達では使わないのに、購入条件に合った人を格安で雇って定価で購入し、闇オークションに出すのだそうだ。
また知らない単語が出てきたぞ。
闇オークション。
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