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どこかに話すモフモフがいるらしいよ!探そう!!
第291話:今後の予定
しおりを挟む「話す猫探しですか?」
リイドは敬語がデフォとの事で、リザードマンなのに物腰が柔らかい気がする。これは偏見になるのかな。
職業も白魔法使いだとかで、ホントなぜリザードマン!?と思わなくもないが個人の自由だからな。
治癒術師との違いは?と思ったら、白魔法使いの上位職が治癒術師なのだとか。
リザードマンなので筋力は元々高いらしく、魔法使いの杖ではなく戦斧を持っている。
普通に戦士で良いのでは?とは言わぬが花。
『ペルセポネ』と一緒にいる為にある程度の力は必要だったけど、性格的に白魔法使いが向いているのだとか。
お兄さん、苦労してたのか……
「しゃべる猫、リコも見たい!」
いまだに正座をさせられているリコンスが叫ぶ。
お前には聞いてないぞ。
「たしか『やつきしま』で目撃情報がある猫ですよね?」
今まで静かにお茶を飲んでいたレイが会話に参加してきた。
「俺達は問題無いけど、ヴィンはまず『やつきしま』まで行けるようにならないとだな!」
こちらは、いつの間にか部屋に居たユズコだ。
まだ従魔と公園で遊んでいると思っていた。
ガルム以外は、俺達がクランハウスに入った後も公園で遊んでいたからな。
公園で本気で遊んで疲れたのか、従魔達はガルム用のカウチソファで寝ている。
ガルムは、俺のソファになっているけどな!
ガルム用のカウチソファは、一応ガルムが優先されるけど、空いている時は皆が勝手に使っている。
もうひとつソファを買おうか悩んでいるが、部屋が狭くなるからなぁ。
綺羅のお陰でクッションは山程あるから、皆、寝る場所には困っていないしなぁ。
しかし、なぜ従魔と一緒にユズコも寝ているのか……
「ねぇ、聞いてる!?」
寝ている従魔達を見ながら明後日の事を考えていたら、リコンスに怒られた。
「あぁ、聞いてない」
いつもと同じ対応をリコンスにしてしまう。
職場での俺のメガネに対する態度は、いわゆる『塩対応』だ。
メガネに、と言うか仕事モードの俺のデフォだ。
「んもう!見た目は可愛いのに!」
コイツのこの台詞も、ほぼいつも通り。
「で、何の話だ?」
それをスルーするのもいつもの事。
「とりあえず、ヴィンとリコンスは『むつきしま』まで行けるようにしておいた方が良いかもしれない、と話してました」
レイが笑顔で説明してくれる。
『むつきしま』か。
多分『いつきしま』にはすぐに行けるだろうから、その先が問題だな。
『しきしま』で、まだ行っていない街がひとつあるけど、クランハウスが『しきしま』にあるのだから、ゆっくり散策すれば良いか。
確か『いつきしま』から季節が夏になるのだったか?
カラッとした夏なら嬉しいなぁ。
盆地の夏の様に湿気の多い夏は、ちょっと苦手だ。
海があったら行きたい。
前に行ったのは誕生日当日で、春の『さんきしま』でだったからな。
海に入って遊びたい。
従魔達とキャッハウフフしたい。
海辺の追いかけっこは、自殺行為なのでやらないけど!絶対に!!
そうと決まれば、まずは綺羅の所だな。
夏用の服と、水着の調達をしたい。
ユズコはブーメランを履かせたいので、とりあえず勝手に買っておこう。
色は赤か紫だな。紫と黒のストライプとか着せたい。ゼブラ柄でも良い。
レイは浮かれた花柄とか……バレたらファンに殺されそうだから、止めておこう。
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