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冒険に行……かないので、せめて色々見てみようと思う
第259話:えぇ〜そうなの!?となった
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昨日は初めてレッドアラームを聞いたよ。
ドーロがいたから従魔転送魔導具が使えない為、転移屋にクランへ転送してもらった。
レッドアラームの理由は、隣室の友人だという男が酔っ払って遊びに来た為に部屋を間違え、ドアをドンドンガチャガチャしたからだった。
危険な状況だと判断されたようだ。
優秀だな、センサー。
夜遅くウルセェな、と顔を出した隣人と、警察案件か?とチェーンを掛けたまま扉を開けた俺のタイミングがほぼ一緒だったので、その場は治ったが、マジで警察呼ぶ寸前だった。
酒は飲んでも呑まれるな。
俺も気をつけよう。
「ただいま、ガルム!」
いつものようにガルムに抱き着く。
やはりガルムの胸の毛は最高だな。
<息災だったか?主>
ガルムからのいつもの挨拶。
「今、元気になった」
昨日は予定より早くログアウトしたから、もふもふがちょっと足りていなかったからな。
<おかえり~主~>
テラが俺の後頭部に抱き着いてくる。
両手が空いてるということは、ドーロは一緒じゃないのか。
「ただいま、テラ」
後頭部に手を伸ばし、テラの頭あたりを撫でる。
それからは、皆が一斉に俺に飛びついて来た。
ヨミと超小狼姿のリルは小さいけど、シズカもユキもそれなりに大きい。
本気で戯れつかれると、ハーフリングの俺などひとたまりもない。
まんまと転がされた。
「あれ?ムンドは?」
どこかに遊びに行ってるのか?
皆とひとしきり戯れてから、一匹足りない事に気付いた。
<寝てる~>
テラが返事をしてくれる。
しかし寝てるのか、どこで?と思ってテラへと視線を向けると……居ました。
テラの首に首輪のように巻き付いているムンドが。
「テラ、苦しくないのか?」
<大丈夫~>
「嫌なら断って良いからな」
<うん!平気~!>
良い子だな、うちの子。
後で聞いたら、皆の首に順番に巻き付いて寝ていたらしい。
<意外と寂しがりやなのだよ>
とは、兄であるリルの言葉。
しかしガルムの首にムンドが巻き付いているって、ちょっと怖い。見た目的に怖い。
そして、それなりの大きさがありそうでガルムの負担が大きそうだ。
<別に部屋の中に居るので気にならん>
漢前だな!相変わらず。
因みにリルは、小狼姿の時にしか巻き付かせないそうだ。
兄よ……まぁ、別に良いけどさ。
野菜畑で野菜を収穫し、インベントリへとしまう。
エダマメは塩茹でにして、半分はマジックボックスへと入れて置いた。
気付いた誰かが食べるだろう。
弁当代わりに鳥ご飯や玉ねぎご飯、各種ホットケーキを作る。
これも半分はマジックボックスへ。
ちくわ巻きを作ろうとしたら、肝心のちくわが無かった。
一度作った料理でないとスキル[料理]は使えない。
今回の弁当は、これくらいで良いか。
それほど遠出でもないだろうし。
部屋に戻り、皆へと宣言する。
「今日はスライムを探しに行くぞ!」
ピクニックがてら、前から気になっていたスライムを探しに行く事を皆へと告げると、全員の顔が輝いた。
出掛けるのが嬉しいのかと思いきや<スライム、美味しいからね>と言うリルに始まり<初めて食べる~!>と言うテラや、<うむ、楽しみだの>とガルムまで言い出して……
食べる前提のようです。
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