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いろんな意味での初イベントに参加しますよ!

228:(閑話):パーティーだよ!クリスマス(季節話)

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 本編とは、全く切り離して読んでください。
ホワッと読んで頂ければ幸いです。
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「Merry Christmas!!」

 レイの部屋からテーブルを持ってきて、料理とケーキを並べた。
 ローストビーフ…ではなく、ローストリッチブル成金雄牛やデストラウトのカルパッチョ。
 死鮭デストラウト!?食って良いのか?

 ケーキは小さいサイズをたくさん買ったので、並べるとスイーツビュッフェのようだ。
 テンション上がる!
 貰ったタコ焼きも山型に積み上げて、マヨネーズや青ノリ、花鰹でツリーっぽくデコレート。
 ケバブとシシカバブも買ったのだ!
 後は竜田揚げと唐揚げ。
 サラダは昨日のうちに収穫して作っておいたのを出す。


「シャンパン開けますよ」
 レイが冷蔵庫からシャンパンを持って来る。
「待って待って!コレ使って!」
 咲樹が自室から飛び出して来た。
 そしてインベントリから取り出したのは、見るからに高そうなシャンパングラス。
 現実リアルだったら、怖くて使えないレベルのグラスだ。

「今年は合コンは良いのか?」
 コッソリ聞くと、「絶対こっちゲームのが楽しいわよ」と返された。
 あ、綺羅からの連絡だ。転移陣の使用許可をくれと。ジルドに丸投げしちゃえ。
 咲樹へグラスの追加を頼む。

 綺羅がジルドと戻って来るのと同じタイミングで、ユズコの部屋の扉も開いた。
「乾杯に間に合ったな!?」
 間に合ったけど、何してんの?クリスマスに。
 彼女に怒られるんじゃないか?
「15分貰った!」
 こっちで2時間か。それくらいなら、彼女も待て……るか?



「Happy Merry Christmas!!」

 グラスが澄んだ高い音をたてる。
 さすがに咲樹のグラスは使ってないが、従魔達にもわける。乾杯だし!
 子供組には、シャンパンをあげる。
 ちなみに、オーベもこっちだ。


 未成年の異界人プレイヤー幻想世界ファンタジーワールドで飲酒しようとすると、周りにわかる警告音が鳴るので、綺羅も爺さんも成人してるようだな。
 うんうん。なんて頷いてたら、その二人もこっちを見ていた。
「ホントに成人してるんだ」
 おい、まだ疑ってたのか!
「ヴィンはね~、こう見えて六人の中じゃ1番の酒豪だよ~」
 ほぼ下戸なオーベが綺羅に言う。
「こう見えて、日本酒の辛口が好きですよね。しかも高くないもの」
 レイが補足する。その枕詞は必要ですか?

 ツリーの前にもシャンパン入りの皿を置いたら、単なるモミの木になった。すまん。

 あんなに楽しそうに歌ってたのに、実は甘い物が大して好きじゃない事が判明した綺羅。なんでやねん。
 逆に爺さんは、大福で酒が飲めるタイプだとか。いや、それは俺も嫌だな。
「これは、久◯田の千寿と似ている味がする酒じゃ」
 それ、間違いないヤツ!
 万寿より千寿派な俺。

<確かに美味い酒だの>
 お、ガルムもイケるクチだね。
<きゅ!>
 いやいやいや、ヨミはダメだぞ!?
<<良いな~飲んでみたいな~?>>
 テラまで!!ダメだぞ!ダメ……だよな?あれ?魔獣モンスターってどうなの?
「ガルム、飲まして大丈夫?」
<まぁ、大丈夫だろうが酒の美味さはわからんと思うぞ>
 まぁ、ガルムが大丈夫って言うなら、これも経験だ。飲め!



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※トラウトが鱒ではなく鮭なのは、サケ科全体を指すとの事なので、仕様です。
 実はリッチブルは、「なろう」の感想でネタをいただきました。
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